地球温暖化
カワウソ先生気温もCO2濃度も、何年の値かまで確かめるくせをつけよう。
30秒でつかむ
- 気象庁の観測では、世界の平均気温は長期的に100年あたり約0.79℃の割合で上昇している。
- 気象庁が綾里で観測した大気中のCO2濃度は、1987年の351.5ppmから2024年には427.9ppmまで増えた。
- 気温の変化には自然の変動と人間活動の両方が関わっており、将来の予測には幅がある。
詳しく
世界の平均気温とCO2濃度の変化
気象庁は1891年から世界の平均気温を観測している。2025年の世界の平均気温は、基準値(1991〜2020年の30年平均)より+0.48℃高かった。これは統計開始以降で3番目に高い値である。もっとも高かったのは2024年で、基準値より+0.63℃高かった。
世界の平均気温は、年ごとの上下を繰り返しながらも、長期的には100年あたり約0.79℃の割合で上がり続けている。特に1990年代半ば以降は、高い気温となる年が増えている。
気温の上昇とあわせて、大気中の二酸化炭素(新しいタブで開きます)濃度も増え続けている。気象庁が岩手県の綾里で観測した値では、1987年は351.5ppmだったが、2024年には427.9ppmになった。
温室効果の強まりと海面上昇・氷河の後退
気温が上がり続ける背景には、大気中の温室効果ガス(新しいタブで開きます)が増え、温室効果が強まっていることがある(温室効果のしくみは別の単元でくわしく学ぶ)。
気温の上昇にともなって、山岳の氷河や北極・南極の氷が長期的に縮む氷河の後退が、世界各地で報告されてきた。とけた氷の水は海へ流れ込み、海面を少しずつ押し上げている。
海面上昇や氷河の後退には、人間の活動による影響だけでなく、もともとの自然の変動も関わっている。どこまでが人間活動によるもので、どこまでが自然の変動によるものかを、きっちり分けることは難しい。
予測の不確かさと脱炭素社会への取り組み
将来の気温がどこまで上がるかの予測には、幅がある。温室効果ガスの排出をどれだけ減らせるか、自然の変動がどう重なるかによって、予測される気温の範囲は変わってくる。
この不確かさがあっても、温室効果ガスの排出を減らす取り組みは世界で進んでいる。二酸化炭素などの排出を実質ゼロに近づけることを目指す社会を、脱炭素社会と呼ぶ。
再生可能エネルギーの利用を広げる、省エネルギーを進める、といった取り組みが日本でも続いている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/global-warming/?from=print#quiz
気象庁が綾里(岩手県大船渡市)で観測した大気中のCO2濃度は、1987年に351.5ppmだった。2024年には427.9ppmになった。この37年間でCO2濃度は何ppm増えたか。
答え:____________
正解:76.4
427.9-351.5=76.4ppmより、37年間で76.4ppm増えた。地球の平均気温が長期的に上昇する地球温暖化の、主な原因として指摘されているものはどれか。
- ◯ 海水の量が減ったこと
- ◯ 太陽の光が弱まったこと
- ◯ 火山の噴火が減ったこと
- ◯ 大気中の温室効果ガスが増えたこと
正解:大気中の温室効果ガスが増えたこと
大気中の温室効果ガス(新しいタブで開きます)が増えて温室効果が強まることが、気温が上がり続ける大きな要因とされている。気象庁の観測では、2024年の世界の平均気温は基準値より+0.63℃、2025年は+0.48℃高かった。2024年は2025年より何℃高かったか。
答え:____________
正解:0.15
0.63-0.48=0.15℃より、2024年は2025年より0.15℃高かった。脱炭素社会とは、どのような社会を目指す考え方か。
- ◯ 二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけることを目指す社会
- ◯ 海面上昇を完全に止めることを目指す社会
- ◯ 気温の予測を完全に正確にすることを目指す社会
- ◯ 石炭をすべて使わないことを目指す社会
正解:二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけることを目指す社会
脱炭素社会は、二酸化炭素(新しいタブで開きます)などの温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけることを目指す社会のあり方だ。
単元のポイント
- 温室効果ガス(新しいタブで開きます) 二酸化炭素やメタンなど、熱を大気中にとどめやすくする気体の総称
- 世界の平均気温 気象庁が算出する、陸上と海上をあわせた地球全体の平均的な気温
- 氷河の後退 山岳の氷河や極地の氷が、長期的に縮んでいく変化
- 脱炭素社会 温室効果ガスの排出を実質ゼロに近づけることを目指す社会のあり方