反応する物質の質量の比
カワウソ先生銅:酸素=4:1、マグネシウム:酸素=3:2。この2つの比を覚えておけば、酸化銅や酸化マグネシウムの質量の計算が速くなるよ。
30秒でつかむ
- 物質が化学変化するとき、反応する物質どうしの質量の比はつねに一定になる。銅と酸素(新しいタブで開きます)では4:1、銅と酸化銅では4:5である。
- マグネシウム(新しいタブで開きます)と酸素の質量の比は3:2、マグネシウムと酸化マグネシウムの質量の比は3:5である。
- 銅の質量と酸化銅の質量は比例する。一定量の銅をくり返し加熱すると、すべて酸化された時点で質量は増えなくなる。
詳しく
ポイント
銅の粉末をステンレス皿にのせて加熱し、できた酸化銅の質量を調べると、銅の質量と結びついた酸素の質量の比はつねに4:1になることがわかる。つまり銅と酸化銅の質量の比も、同じように4:5で一定だ。
銅の質量を横軸、できた酸化銅の質量を縦軸にとってグラフにすると、原点を通る比例の直線になる。銅の量を2倍、3倍にすれば、できる酸化銅の質量も同じように2倍、3倍だ。
一方、同じ量の銅(たとえば0.80g)をくり返し加熱して質量の変化を調べると、はじめは加熱するたびに質量が増えていく。しかし銅がすべて酸化されて1.00gになった時点で、それ以上は増えない。
このように、物質が化学変化するとき、反応する物質どうしの質量の比は、つねに変わらない。質量保存の法則(新しいタブで開きます)と原子の組み合わせ方からも、このことは説明がつく。
マグネシウムでも確かめる
マグネシウムの粉末を燃焼(新しいタブで開きます)させる実験でも同じことが確かめられる。マグネシウムと結びつく酸素の質量の比は3:2で、マグネシウム:酸化マグネシウムの質量の比も、つねに3:5だ。
たとえば、マグネシウム1.2gを燃焼させると、結びつく酸素は0.8g(1.2:0.8=3:2)で、できる酸化マグネシウムは2.0g(1.2:2.0=3:5)になる。
同じように、銅2.0gを加熱すると、結びつく酸素は0.5g(2.0:0.5=4:1)で、できる酸化銅は2.5g(2.0:2.5=4:5)だ。この比は、銅の量が変わっても変わらない。
比を使った計算
質量の比が一定であることを使うと、一部しか反応していない場合の未反応の量も求められる。たとえば銅3.2gを加熱したところ、酸化銅は3.8gしかできなかった。
結びついた酸素の質量は3.8-3.2=0.6gだ。銅:酸素=4:1なので、反応した銅の質量は0.6×4=2.4gになる。
したがって、反応していない銅は3.2-2.4=0.8g残っていた。このように、できた酸化物の質量から結びついた酸素の質量を求め、一定の比を当てはめれば、反応した量と反応していない量の両方を計算できる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/mass-ratio-in-chemical-reactions/?from=print#quiz
銅4.0gをすべて酸化させたとき、できる酸化銅は何gか(銅:酸化銅=4:5)。
- ◯ 1.0g
- ◯ 4.5g
- ◯ 4.0g
- ◯ 5.0g
正解:5.0g
銅:酸化銅=4:5なので、4.0gの銅からできる酸化銅は4.0÷4×5=5.0gである。マグネシウム3.0gをすべて燃焼させるのに必要な酸素は何gか(マグネシウム:酸素=3:2)。
- ◯ 1.5g
- ◯ 2.0g
- ◯ 3.0g
- ◯ 4.5g
正解:2.0g
マグネシウム:酸素=3:2なので、3.0gのマグネシウム(新しいタブで開きます)と結びつく酸素(新しいタブで開きます)は3.0÷3×2=2.0gである。銅0.80gを何度もくり返し加熱して質量の変化を調べた。質量はどうなるか。
- ◯ 銅の質量に関係なく一定のままである
- ◯ はじめは加熱するたびに増えるが、銅がすべて酸化されると増えなくなる
- ◯ 増えたあとに減っていく
- ◯ 最初から最後まで同じ割合で増え続ける
正解:はじめは加熱するたびに増えるが、銅がすべて酸化されると増えなくなる
はじめは加熱するたびに酸素と結びついて質量が増えるが、銅がすべて酸化されて酸化銅になると、それ以上は増えなくなる。0.80gの銅はすべて酸化されると1.00gの酸化銅になる(銅:酸化銅=4:5)。銅3.2gを加熱したところ、酸化銅3.8gができた。反応していない銅は何gか(銅:酸素=4:1)。
- ◯ 0.8g
- ◯ 0.6g
- ◯ 1.2g
- ◯ 2.4g
正解:0.8g
結びついた酸素は3.8-3.2=0.6g。銅:酸素=4:1より反応した銅は0.6×4=2.4g。よって未反応の銅は3.2-2.4=0.8g。
単元のポイント
- 銅:酸素=4:1 銅を加熱したときに結びつく酸素の質量比。銅:酸化銅は4:5になる
- マグネシウム:酸素=3:2 マグネシウムを燃焼させたときに結びつく酸素の質量比。マグネシウム:酸化マグネシウムは3:5になる
- 質量変化のグラフ 銅の質量と酸化銅の質量は比例する。一定量の銅をくり返し加熱すると、すべて酸化された時点で増えなくなる
- 比を使った計算 一部しか反応していない場合も、反応した分の質量の比から未反応の量を求められる