融点と沸点
カワウソ先生グラフが平らになっているところでは、加えた熱が状態を変えるのに使われているよ。だから温度が上がらないんだ。
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- 固体がとけて液体になるときの温度を融点、液体が沸騰して気体になるときの温度を沸点という。水の融点は0℃、沸点は100℃。
- 1種類の物質でできた純粋な物質では、融点・沸点は物質ごとに決まっていて、状態が変わっているあいだは温度が一定になる。混合物では決まった値にならない。
- 液体を沸騰させて出てくる気体を冷やし、再び液体として集める操作を蒸留という。沸点の違いを利用して、混合物から物質を分けられる。
詳しく
公式
固体がとけて液体に変わるときの温度を融点、液体が沸騰して気体に変わるときの温度を沸点という。水の融点は0℃、沸点は100℃。エタノールの融点は−115℃、沸点は78℃。
1種類の物質だけでできているものを純粋な物質、2種類以上の物質が混ざったものを混合物という。純粋な物質の融点・沸点は物質ごとに決まっているので、測った値から物質を推定できる。
液体を加熱して沸騰させ、出てきた気体を冷やして再び液体として集める操作を蒸留という。沸点の違う物質が混ざった液体は、蒸留で分けられる。
例題
例題1:氷を加熱し続けると、0℃で温度が上がらなくなり、氷がすべてとけてから再び上がる。100℃でも水が沸騰しているあいだ、温度は止まったまま。このためグラフには2か所の平らな部分ができる。
例題2:水とエタノールの混合物を加熱すると、温度は一定にならずに少しずつ上がる。加熱の初めのころに出てくる気体を冷やして集めた液体は、エタノールを多く含み、火をつけると燃える。
例題3:50℃のエタノールは、融点−115℃より高く沸点78℃より低いので液体。同じ50℃でも、物質が変われば状態も変わる。
なぜそうなるか
純粋な物質を加熱すると、融点や沸点では加えた熱が状態を変えるために使われる。そのため、状態が変わり終わるまで温度は上がらず、グラフは平らになる。
混合物では、沸点の低い物質のほうが先に多く気体になる。水とエタノールではエタノールの沸点のほうが低いので、加熱の初めに集めた液体ほどエタノールが多い。
この性質を使うと、混ざり合った液体からも物質を取り出せる。石油は沸点の違いを利用して、ガソリンや灯油、軽油などに分けて取り出されている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/melting-and-boiling-points/?from=print#quiz
融点−115℃、沸点78℃のエタノールは、50℃のときどの状態か。
- ◯ 気体
- ◯ 固体
- ◯ 固体と液体が混ざった状態
- ◯ 液体
正解:液体
50℃は融点より高く沸点より低いので、エタノールは液体。純粋な物質を加熱したときのグラフで、温度が一定になっている部分では何が起きているか。
- ◯ 熱が加わっていない
- ◯ 質量が減っている
- ◯ 状態が変化している
- ◯ 別の物質に変わっている
正解:状態が変化している
加えた熱が状態を変えるのに使われるので、状態が変わり終わるまで温度は上がらない。水とエタノールの混合物を蒸留したとき、最初に集めた液体の特徴として正しいものはどれか。
- ◯ 水だけが含まれる
- ◯ 水とエタノールが同じ割合で含まれる
- ◯ 水を多く含み、火をつけても燃えない
- ◯ エタノールを多く含み、火をつけると燃える
正解:エタノールを多く含み、火をつけると燃える
沸点の低いエタノールが先に多く気体になるので、最初に集めた液体はエタノールを多く含み、火をつけると燃える。液体を沸騰させ、出てきた気体を冷やして再び液体として集める操作を何というか。
- ◯ 溶解
- ◯ 再結晶
- ◯ ろ過
- ◯ 蒸留
正解:蒸留
沸点の違いを利用して混合物を分ける操作を蒸留という。
単元のポイント
- 融点 固体がとけて液体に変わるときの温度
- 沸点 液体が沸騰して気体に変わるときの温度
- 純粋な物質と混合物 1種類の物質か、2種類以上が混ざったものか
- 蒸留 沸騰させた気体を冷やして液体に戻し、集める操作