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指数(しすう)の拡張(かくちょう)と累乗(るいじょう)根(ね)

ゾウ先生aの0乗(じょう)やaの−n乗(じょう)は証明(しょうめい)する式(しき)ではなく、指数(しすう)法則(ほうそく)を保(たも)つための決(き)め方(かた)だと覚(おぼ)えておこう。

30秒でつかむ

  1. aの0乗(じょう)は1、aの−n乗(じょう)は1/aのn乗(じょう)と決(き)める。指数(しすう)法則(ほうそく)をそのまま広(ひろ)げて使(つか)えるようにするための決(き)め方(かた)。
  2. n乗(じょう)根(ね)は、n回(かい)かけるとaになる数(かず)。aの(1/n)乗(じょう)はaのn乗(じょう)根(ね)、aの(m/n)乗(じょう)はaのm乗(じょう)のn乗(じょう)根(ね)に等(ひと)しい。
  3. 指数(しすう)が0や負(ふ)の整数(せいすう)、分数(ぶんすう)に広(ひろ)がっても、指数(しすう)の足(た)し算(ざん)・引(ひ)き算(ざん)で計算(けいさん)する指数(しすう)法則(ほうそく)はそのまま使(つか)える。

詳しく

公式(こうしき)

中学(ちゅうがく)と数学(すうがく)Ⅰでは、ana^n(nは正(せい)の整数(せいすう))の意味(いみ)で指数(しすう)を学(まな)んだ。ここからは、指数(しすう)を0・負(ふ)の整数(せいすう)・分数(ぶんすう)まで広(ひろ)げていく。

指数(しすう)法則(ほうそく)am×an=am+na^m \times a^n = a^{m+n}を考(かんが)えよう。これが0や負(ふ)の整数(せいすう)でも成(な)り立(た)つようにしたい。そこでa0=1\mathbf{a^0=1}と決(き)める。またa−n=1an\mathbf{a^{-n}=\dfrac{1}{a^n}}(aは0でない)とも決(き)める。たとえば23×20=232^3\times2^0=2^3が成(な)り立(た)つには20=12^0=1でなければならない。

分数(ぶんすう)の指数(しすう)には累乗(るいじょう)根(ね)を使(つか)う。n乗(じょう)するとaになる数(かず)をaのn乗(じょう)根(ね)という。a>0のとき、aのn乗(じょう)根(ね)のうち正(せい)のものをan\sqrt[n]{a}と書(か)き、a1n=an\mathbf{a^{\frac{1}{n}}=\sqrt[n]{a}}と定(さだ)める。amn=amn\mathbf{a^{\frac{m}{n}}=\sqrt[n]{a^m}}も同(おな)じように定(さだ)める。下(した)の図(ず)は、累乗(るいじょう)根(ね)を使(つか)ってaの(2/3)乗(じょう)を求(もと)める手順(てじゅん)を表(あらわ)している。

8の(2/3)乗を累乗根の手順で求めるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):8238^{\frac{2}{3}}の値(あたい)を求(もと)めよ。

まず8の3乗(じょう)根(ね)を求(もと)める。23=82^3=8なので83=2\sqrt[3]{8}=2。823=(83)2=22=4\mathbf{8^{\frac{2}{3}}=(\sqrt[3]{8})^2=2^2=4}になる。

指数(しすう)が負(ふ)の数(すう)のときは、まず逆数(ぎゃくすう)にしてから正(せい)の指数(しすう)で計算(けいさん)する。27−1327^{-\frac{1}{3}}は271327^{\frac{1}{3}}の逆数(ぎゃくすう)だ。2713=273=327^{\frac{1}{3}}=\sqrt[3]{27}=3だ。よって27−13=13\mathbf{27^{-\frac{1}{3}}=\dfrac{1}{3}}になる。

なぜそうなるか

aの0乗(じょう)やaの−n乗(じょう)は、証明(しょうめい)できる式(しき)ではなく、指数(しすう)法則(ほうそく)を保(たも)つために決(き)めた値(あたい)だ。なぜそう決(き)めるしかないのか、2のn乗(じょう)の値(あたい)を並(なら)べて確(たし)かめよう。

2³=8、2²=4、2¹=2で、指数(しすう)が1減(へ)るたびに値(あたい)は2でわられている。この並(なら)びを指数(しすう)が0や負(ふ)の数(すう)にも続(つづ)けると、2⁰=1、2⁻¹=1/2、2⁻²=1/4になり、指数(しすう)法則(ほうそく)と同(おな)じ結果(けっか)になる。

下(した)の図(ず)は、この「指数(しすう)が1減(へ)ると値(あたい)が半分(はんぶん)になる」パターンを、指数(しすう)3から−2まで並(なら)べたものだ。指数(しすう)法則(ほうそく)を壊(こわ)さないように広(ひろ)げると、0乗(じょう)は必(かなら)ず1、負(ふ)の指数(しすう)は分数(ぶんすう)になる。

指数が1減ると値が半分になる並びを0・負の指数まで続けるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 42⁻³の値(あたい)を求(もと)めよ。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/exponent-extension-and-roots/?from=print#quiz

  1. 2⁻³の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:1/8
    aの−n乗(じょう)=1/aのn乗(じょう)なので、2⁻³=1/2³=1/8になる。

  2. 27の(2/3)乗(じょう)の値(あたい)はどれか。

    • ◯ 1/9
    • ◯ 3
    • ◯ 9
    • ◯ 81

    正解:9
    27の3乗(じょう)根(ね)は3なので、27の(2/3)乗(じょう)=(27の3乗(じょう)根(ね))の2乗(じょう)=3²=9になる。2つ目(め)は2乗(じょう)を忘(わす)れて3乗(じょう)根(ね)だけ求(もと)めた値(あたい)、4つ目(め)は指数(しすう)の符号(ふごう)を取(と)り違(ちが)えた値(あたい)。

  3. 64の(1/3)乗(じょう)の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:4
    64の(1/3)乗(じょう)は64の3乗(じょう)根(ね)のことで、4×4×4=64なので4になる。

  4. aの0乗(じょう)の値(あたい)はどれか(aは0でない数(かず)とする)。

    • ◯ a
    • ◯ 0
    • ◯ 値(あたい)が決(き)まらない
    • ◯ 1

    正解:1
    指数(しすう)法則(ほうそく)aのm乗(じょう)×aのn乗(じょう)=aの(m+n)乗(じょう)が0でも成(な)り立(た)つように、aの0乗(じょう)は1と決(き)める。

単元のポイント

  • 指数(しすう)の拡張(かくちょう) aの0乗(じょう)=1、aの−n乗(じょう)=1/aのn乗(じょう)と決(き)める
  • n乗(じょう)根(ね) n回(かい)かけるとaになる数(かず)
  • 分数(ぶんすう)の指数(しすう) aの(m/n)乗(じょう)=aのm乗(じょう)のn乗(じょう)根(ね)
問題を解く
単元のポイント
  • 指数(しすう)の拡張(かくちょう) aの0乗(じょう)=1、aの−n乗(じょう)=1/aのn乗(じょう)と決(き)める
  • n乗(じょう)根(ね) n回(かい)かけるとaになる数(かず)
  • 分数(ぶんすう)の指数(しすう) aの(m/n)乗(じょう)=aのm乗(じょう)のn乗(じょう)根(ね)