指数の拡張と累乗根
ゾウ先生aの0乗やaの−n乗は証明する式ではなく、指数法則を保つための決め方だと覚えておこう。
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- aの0乗は1、aの−n乗は1/aのn乗と決める。指数法則をそのまま広げて使えるようにするための決め方。
- n乗根は、n回かけるとaになる数。aの(1/n)乗はaのn乗根、aの(m/n)乗はaのm乗のn乗根に等しい。
- 指数が0や負の整数、分数に広がっても、指数の足し算・引き算で計算する指数法則はそのまま使える。
詳しく
公式
中学と数学Ⅰでは、(nは正の整数)の意味で指数を学んだ。ここからは、指数を0・負の整数・分数まで広げていく。
指数法則を考えよう。これが0や負の整数でも成り立つようにしたい。そこでと決める。また(aは0でない)とも決める。たとえばが成り立つにはでなければならない。
分数の指数には累乗根を使う。n乗するとaになる数をaのn乗根という。a>0のとき、aのn乗根のうち正のものをと書き、と定める。も同じように定める。下の図は、累乗根を使ってaの(2/3)乗を求める手順を表している。
例題
例題:の値を求めよ。
まず8の3乗根を求める。なので。になる。
指数が負の数のときは、まず逆数にしてから正の指数で計算する。はの逆数だ。だ。よってになる。
なぜそうなるか
aの0乗やaの−n乗は、証明できる式ではなく、指数法則を保つために決めた値だ。なぜそう決めるしかないのか、2のn乗の値を並べて確かめよう。
2³=8、2²=4、2¹=2で、指数が1減るたびに値は2でわられている。この並びを指数が0や負の数にも続けると、2⁰=1、2⁻¹=1/2、2⁻²=1/4になり、指数法則と同じ結果になる。
下の図は、この「指数が1減ると値が半分になる」パターンを、指数3から−2まで並べたものだ。指数法則を壊さないように広げると、0乗は必ず1、負の指数は分数になる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/exponent-extension-and-roots/?from=print#quiz
2⁻³の値を求めよ。
答え:____________
正解:1/8
aの−n乗=1/aのn乗なので、2⁻³=1/2³=1/8になる。27の(2/3)乗の値はどれか。
- ◯ 1/9
- ◯ 3
- ◯ 9
- ◯ 81
正解:9
27の3乗根は3なので、27の(2/3)乗=(27の3乗根)の2乗=3²=9になる。2つ目は2乗を忘れて3乗根だけ求めた値、4つ目は指数の符号を取り違えた値。64の(1/3)乗の値を求めよ。
答え:____________
正解:4
64の(1/3)乗は64の3乗根のことで、4×4×4=64なので4になる。aの0乗の値はどれか(aは0でない数とする)。
- ◯ a
- ◯ 0
- ◯ 値が決まらない
- ◯ 1
正解:1
指数法則aのm乗×aのn乗=aの(m+n)乗が0でも成り立つように、aの0乗は1と決める。
単元のポイント
- 指数の拡張 aの0乗=1、aの−n乗=1/aのn乗と決める
- n乗根 n回かけるとaになる数
- 分数の指数 aの(m/n)乗=aのm乗のn乗根