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三角比(さんかくひ)

ゾウ先生sinは斜辺(しゃへん)に対(たい)する比(ひ)、cosも斜辺(しゃへん)に対(たい)する比(ひ)、tanだけ斜辺(しゃへん)を使(つか)わない比(ひ)だよ。

30秒でつかむ

  1. 直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)で角(かく)Aに対(たい)して、sinA=対辺(たいへん)/斜辺(しゃへん)、cosA=隣(となり)辺(へん)/斜辺(しゃへん)、tanA=対辺(たいへん)/隣(となり)辺(へん)と定(さだ)める。
  2. 三角比(さんかくひ)は三角形(さんかくけい)の大(おお)きさに関係(かんけい)なく、角(かく)Aの大(おお)きさだけで値(あたい)が決(き)まる。
  3. 30°・45°・60°の三角比(さんかくひ)の値(あたい)は、よく使(つか)う形(かたち)として覚(おぼ)えておくと計算(けいさん)が速(はや)くなる。

詳しく

公式(こうしき)

中学(ちゅうがく)では、30°・45°・60°の直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)で辺(へん)の比(ひ)を学(まな)んだ。ここではその比(ひ)に、角(かく)の大(おお)きさから引(ひ)き出(だ)せる名前(なまえ)をつける。

直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)ABCで、∠C=90°\angle C=90°、角(かく)Aに注目(ちゅうもく)する。Aに向(む)かい合(あ)う辺(へん)BCを対辺(たいへん)、Aをはさむ辺(へん)ACを隣(となり)辺(へん)、直角(ちょっかく)に向(む)かい合(あ)う辺(へん)ABを斜辺(しゃへん)と呼(よ)ぶ。

角(かく)Aの正弦(せいげん)sin⁡A\sin A・余弦(よげん)cos⁡A\cos A・正接(せいせつ)tan⁡A\tan Aを、次(つぎ)の比(ひ)で定(さだ)める。sin⁡A=対辺斜辺\mathbf{\sin A=\dfrac{対辺}{斜辺}}で表(あらわ)す。cos⁡A=隣辺斜辺\mathbf{\cos A=\dfrac{隣辺}{斜辺}}も同(おな)じように表(あらわ)す。tan⁡A=対辺隣辺\mathbf{\tan A=\dfrac{対辺}{隣辺}}も同(おな)じように表(あらわ)す。

よく使(つか)う角(かく)の値(あたい)は次(つぎ)のとおり。sin⁡30°=12\sin 30°=\dfrac{1}{2}、cos⁡30°=32\cos 30°=\dfrac{\sqrt{3}}{2}になる。tan⁡30°=33\tan 30°=\dfrac{\sqrt{3}}{3}。sin⁡45°=22\sin 45°=\dfrac{\sqrt{2}}{2}になる。cos⁡45°=22\cos 45°=\dfrac{\sqrt{2}}{2}も同(おな)じだ。tan⁡45°=1\tan 45°=1。sin⁡60°=32\sin 60°=\dfrac{\sqrt{3}}{2}、cos⁡60°=12\cos 60°=\dfrac{1}{2}になる。tan⁡60°=3\tan 60°=\sqrt{3}。角度(かくど)から値(あたい)を求(もと)めたり値(あたい)から角度(かくど)を求(もと)めたりするときは、三角比(さんかくひ)表(ひょう)や電卓(でんたく)を使(つか)ってよい。

角Aの対辺・隣辺・斜辺と、3つの三角比の値Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):電波(でんぱ)塔(とう)から水平(すいへい)に20m離(はな)れた地点(ちてん)から先端(せんたん)を見上(みあ)げると、見上(みあ)げる角(かく)(仰角(ぎょうかく))が45°だった。電波(でんぱ)塔(とう)の高(たか)さを求(もと)めよう。

地点(ちてん)・電波(でんぱ)塔(とう)の根元(ねもと)・先端(せんたん)で直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)ができる。根元(ねもと)の角(かく)をA=45°A=45°とすると、高(たか)さが対辺(たいへん)、20mが隣(となり)辺(へん)にあたる。だからtan⁡A=高さ20\tan A=\dfrac{高さ}{20}。

tan⁡45°=1\tan 45°=1なので、高(たか)さは20×tan⁡45°20\times\tan 45°で求(もと)まる。計算(けいさん)すると=20×1=20m=20\times 1=\mathbf{20m}。このように、離(はな)れた距離(きょり)と仰角(ぎょうかく)がわかれば、直接(ちょくせつ)測(はか)れない高(たか)さをtanで求(もと)められる。階段(かいだん)の踏面(ふみづら)と蹴上(けあ)げの比(ひ)も、同(おな)じtanの考(かんが)え方(かた)で傾(かたむ)きを表(あらわ)せる。

仰角45°・距離20mから電波塔の高さを求めるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)の1つの角(かく)を同(おな)じ大(おお)きさに保(たも)てば、大(おお)きさの違(ちが)う三角形(さんかくけい)はすべて相似(そうじ)になる。相似(そうじ)な図形(ずけい)では対応(たいおう)する辺(へん)の比(ひ)がそろう。

だから対辺斜辺\dfrac{対辺}{斜辺}のような辺(へん)の比(ひ)は、三角形(さんかくけい)の大(おお)きさを変(か)えても一定(いってい)になる。角(かく)Aの大(おお)きさだけで決(き)まる値(あたい)だ。

この性質(せいしつ)があるから、実際(じっさい)に測(はか)れない高(たか)さや距離(きょり)でも、角度(かくど)と1つの辺(へん)の長(なが)さから計算(けいさん)で求(もと)められる。測量(そくりょう)や建築(けんちく)で三角比(さんかくひ)が使(つか)われる理由(りゆう)もここにある。

確認問題

問題 1 / 4直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)ABC(∠C=90°)で、AB=5、BC=3、AC=4のとき、sinAの値(あたい)を求(もと)めよ。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/trigonometric-ratios/?from=print#quiz

  1. 直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)ABC(∠C=90°)で、AB=5、BC=3、AC=4のとき、sinAの値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:3/5
    sinA=対辺(たいへん)/斜辺(しゃへん)=BC/AB=3/5。

  2. 同(おな)じ直角(ちょっかく)三角形(さんかくけい)ABC(AB=5、BC=3、AC=4)で、tanAの値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:3/4
    tanA=対辺(たいへん)/隣(となり)辺(へん)=BC/AC=3/4。

  3. 30°の正接(せいせつ)(tan)の値(あたい)はどれか。

    • ◯ √3/2
    • ◯ √3
    • ◯ √3/3
    • ◯ 1/2

    正解:√3/3
    tan30°=√3/3。tan60°の√3や、sin30°の1/2と取(と)り違(ちが)えやすいので注意(ちゅうい)しよう。

  4. 観測(かんそく)地点(ちてん)から水平(すいへい)に30m離(はな)れた電波(でんぱ)塔(とう)を見上(みあ)げると、仰角(ぎょうかく)が45°だった。電波(でんぱ)塔(とう)の高(たか)さを求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:30
    高(たか)さ=距離(きょり)×tan(仰角(ぎょうかく))=30×tan45°=30×1=30m。

単元のポイント

  • 正弦(せいげん)(sin) 角(かく)Aに対(たい)して、対辺(たいへん)の長(なが)さ÷斜辺(しゃへん)の長(なが)さ
  • 余弦(よげん)(cos) 角(かく)Aに対(たい)して、隣(となり)辺(へん)の長(なが)さ÷斜辺(しゃへん)の長(なが)さ
  • 正接(せいせつ)(tan) 角(かく)Aに対(たい)して、対辺(たいへん)の長(なが)さ÷隣(となり)辺(へん)の長(なが)さ
  • 三角比(さんかくひ)表(ひょう) 角度(かくど)ごとのsin・cos・tanの値(あたい)をまとめた表(ひょう)。電卓(でんたく)でも求(もと)められる
問題を解く
単元のポイント
  • 正弦(せいげん)(sin) 角(かく)Aに対(たい)して、対辺(たいへん)の長(なが)さ÷斜辺(しゃへん)の長(なが)さ
  • 余弦(よげん)(cos) 角(かく)Aに対(たい)して、隣(となり)辺(へん)の長(なが)さ÷斜辺(しゃへん)の長(なが)さ
  • 正接(せいせつ)(tan) 角(かく)Aに対(たい)して、対辺(たいへん)の長(なが)さ÷隣(となり)辺(へん)の長(なが)さ
  • 三角比(さんかくひ)表(ひょう) 角度(かくど)ごとのsin・cos・tanの値(あたい)をまとめた表(ひょう)。電卓(でんたく)でも求(もと)められる