海洋の層構造と海水の循環
カワウソ先生海も大気と同じように層をなし、ゆっくりと循環している。表層の海流と、深層のとても遅い流れを見比べてみよう。
30秒でつかむ
- 海洋は水温の変わり方で表層混合層・水温躍層・深層に分けられ、水温躍層で水温が急に下がる。
- 風に押されて流れる海流には、低緯度から高緯度へ向かう暖流と、高緯度から低緯度へ向かう寒流がある。
- 高緯度で沈み込んだ海水が深層をゆっくり巡る深層循環も、地球規模で熱を運んでいる。
詳しく
表層混合層・水温躍層・深層
海洋は水温の変わり方によって、表層混合層・水温躍層・深層の3つに分けられる。
表層混合層は、風や波でかき混ぜられるため水温がほぼ一定な層だ。その下の水温躍層では、深さが増すにつれて水温が急に下がる。
水温躍層より深い深層では、水温は低いままほとんど変わらない。
風がつくる表層の海流
海の表面付近には、貿易風(新しいタブで開きます)や偏西風などの風に押されて流れる海流がある。
低緯度から高緯度へ向かう暖かい海流を暖流、高緯度から低緯度へ向かう冷たい海流を寒流という。
暖流と寒流は、大気の大循環と同じように、低緯度で余る熱を高緯度へ運ぶ役割を果たしている。
深層に及ぶ海水の循環
高緯度の海では、表層の海水が冷やされて密度(新しいタブで開きます)が大きくなる。海氷ができるときに塩分が海水に残り、塩分濃度が高まることも密度を大きくする。こうして重くなった海水が深層へ沈み込む。
沈み込んだ海水は深層をゆっくりと流れ、別の海域で再び表層へ上がってくる。この深層に及ぶ循環を深層循環という。
深層循環は表層の海流に比べてはるかに遅く、海洋全体を巡るのに長い年月がかかる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/ocean-layers-and-circulation/?from=print#quiz
海面から深くなる順に、海洋の層を正しく並べたものはどれか。
- ◯ 水温躍層→表層混合層→深層
- ◯ 深層→水温躍層→表層混合層
- ◯ 表層混合層→深層→水温躍層
- ◯ 表層混合層→水温躍層→深層
正解:表層混合層→水温躍層→深層
海洋は海面に近い方から、表層混合層・水温躍層・深層の順に重なっている。深層循環の海水は、およそ毎秒1cmの速さで動くとされる。1年間(365日)ではおよそ何km進むか。小数第2位まで答えよ。
答え:____________
正解:315.36
毎秒1cmで1年(31536000秒)動くと、31536000cm=315.36km進む。表層の海流に比べてはるかに遅い。低緯度から高緯度へ向かう暖かい海流を何というか。
- ◯ 寒流
- ◯ 海嶺
- ◯ 海溝
- ◯ 暖流
正解:暖流
低緯度から高緯度へ向かう暖かい海流を暖流、高緯度から低緯度へ向かう冷たい海流を寒流という。風や波でかき混ぜられ、水温がほぼ一定になっている海洋の層を何というか。
- ◯ 表層混合層
- ◯ 水温躍層
- ◯ 深層
- ◯ 熱圏
正解:表層混合層
表層混合層は、風や波でかき混ぜられるため水温がほぼ一定な層だ。
単元のポイント
- 表層混合層 風や波でかき混ぜられ、水温がほぼ一定な海洋の表層
- 水温躍層 深さが増すにつれて水温が急に下がる層
- 暖流 低緯度から高緯度へ向かう暖かい海流
- 深層循環 高緯度で沈み込んだ海水が深層を巡る、ゆっくりとした循環