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還元(かんげん)

カワウソ先生酸化(さんか)銅(どう)から酸素(さんそ)が奪(うば)われるのが還元(かんげん)、奪(うば)った炭素(たんそ)や水素(すいそ)が酸化(さんか)される。この2つは必(かなら)ずセットで起(お)こるよ。

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  1. 酸化物(さんかぶつ)(新しいタブで開きます)が酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)を失(うしな)う化学(かがく)変化(へんか)を還元(かんげん)という。酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の粉末(ふんまつ)を加熱(かねつ)すると、銅(どう)ができて二酸化炭素(にさんかたんそ)が発生(はっせい)する。
  2. 酸化銅(さんかどう)の還元(かんげん)では、炭素(たんそ)が酸化(さんか)銅(どう)から酸素(さんそ)を奪(うば)って自分(じぶん)は酸化(さんか)され、酸化(さんか)銅(どう)は酸素(さんそ)を失(うしな)って還元(かんげん)される。酸化(さんか)と還元(かんげん)は同時(どうじ)に起(お)こる。
  3. 水素(すいそ)(新しいタブで開きます)を使(つか)っても酸化(さんか)銅(どう)を還元(かんげん)できる。還元(かんげん)で奪(うば)われた酸素(さんそ)は、必(かなら)ず相手(あいて)の物質(ぶっしつ)と結(むす)びついて相手(あいて)を酸化(さんか)する。

詳しく

ポイント

酸化物(さんかぶつ)が酸素(さんそ)を失(うしな)う化学(かがく)変化(へんか)を還元(かんげん)という。酸化(さんか)銅(どう)(黒色(こくしょく)の粉末(ふんまつ))と炭素(たんそ)の粉末(ふんまつ)を混(ま)ぜて加熱(かねつ)すると、赤色(あかいろ)の銅(どう)ができて、気体(きたい)の二酸化炭素(にさんかたんそ)が発生(はっせい)する。

化学(かがく)反応(はんのう)式(しき)(新しいタブで開きます)では「2CuO+C→2Cu+CO₂」と表(あらわ)す。左右(さゆう)で銅(どう)2個(こ)・炭素(たんそ)1個(こ)・酸素(さんそ)2個(こ)が一致(いっち)しており、酸化(さんか)銅(どう)が酸素(さんそ)を失(うしな)って還元(かんげん)され、炭素(たんそ)が酸素(さんそ)と結(むす)びついて酸化(さんか)されている。

発生(はっせい)した気体(きたい)を石灰水(せっかいすい)に通(とお)すと白(しろ)く濁(にご)り、二酸化炭素(にさんかたんそ)であることが確(たし)かめられる。試験管(しけんかん)に残(のこ)った赤色(あかいろ)の固体(こたい)をこすると金属(きんぞく)光沢(こうたく)が見(み)られ、銅(どう)であることが確(たし)かめられる。

酸化銅と炭素粉末の加熱による還元Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

実験(じっけん)のしかたと注意(ちゅうい)点(てん)

酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)粉末(ふんまつ)の混合物(こんごうぶつ)を試験管(しけんかん)に入(い)れて加熱(かねつ)し、発生(はっせい)した気体(きたい)をガラス管(かん)で石灰水(せっかいすい)に導(みちび)く。実験(じっけん)が終(お)わったら、火(ひ)を消(け)す前(まえ)にガラス管(かん)を石灰水(せっかいすい)から抜(ぬ)き、火(ひ)を消(け)したらすぐにピンチコックでゴム管(かん)を閉(と)じる。

ピンチコックでゴム管(かん)を閉(と)じるのは、空気(くうき)(酸素(さんそ))が試験管(しけんかん)に入(はい)り、加熱(かねつ)でできたばかりの熱(あつ)い銅(どう)が再(ふたた)び酸化(さんか)されるのを防(ふせ)ぐためである。これを忘(わす)れると、できた銅(どう)がまた酸化(さんか)銅(どう)に戻(もど)ってしまう。

水素(すいそ)を酸化(さんか)銅(どう)に通(とお)しながら加熱(かねつ)する実験(じっけん)でも、酸化(さんか)銅(どう)は還元(かんげん)されて銅(どう)になる。化学(かがく)反応(はんのう)式(しき)では「CuO+H₂→Cu+H₂O」と表(あらわ)し、酸化(さんか)銅(どう)が還元(かんげん)されて銅(どう)になり、水素(すいそ)が酸化(さんか)されて水(みず)になる。

なぜそうなるか

酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の反応(はんのう)では、還元(かんげん)(酸化(さんか)銅(どう)→銅(どう))と酸化(さんか)(炭素(たんそ)→二酸化炭素(にさんかたんそ))が同時(どうじ)に起(お)こる。酸化(さんか)銅(どう)から奪(うば)われた酸素(さんそ)は、必(かなら)ずほかの物質(ぶっしつ)(炭素(たんそ)や水素(すいそ))と結(むす)びつくため、還元(かんげん)と酸化(さんか)は切(き)り離(はな)せない。

酸化物(さんかぶつ)を還元(かんげん)して金属(きんぞく)を取(と)り出(だ)す反応(はんのう)は、製鉄(せいてつ)(鉄(てつ)をつくる工業(こうぎょう))でも利用(りよう)されている。鉄鉱石(てっこうせき)の主(おも)な成分(せいぶん)である酸化(さんか)鉄(てつ)を、一酸化(いっさんか)炭素(たんそ)などで還元(かんげん)して鉄(てつ)を取(と)り出(だ)している。

このように、物質(ぶっしつ)がもつ酸素(さんそ)を奪(うば)い合(あ)う関係(かんけい)から、どちらの物質(ぶっしつ)がより酸素(さんそ)と結(むす)びつきやすいかを考(かんが)えることで、還元(かんげん)と酸化(さんか)が同時(どうじ)に起(お)こる理由(りゆう)が理解(りかい)できる。

酸化と還元が同時に起こる様子Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の粉末(ふんまつ)を混(ま)ぜて加熱(かねつ)したときの化学(かがく)反応(はんのう)式(しき)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/reduction-reaction/?from=print#quiz

  1. 酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の粉末(ふんまつ)を混(ま)ぜて加熱(かねつ)したときの化学(かがく)反応(はんのう)式(しき)はどれか。

    • ◯ CuO+2C→Cu+CO₂
    • ◯ CuO+C→Cu+CO
    • ◯ 2CuO+C→2Cu+2CO₂
    • ◯ 2CuO+C→2Cu+CO₂

    正解:2CuO+C→2Cu+CO₂
    酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の混合物(こんごうぶつ)を加熱(かねつ)すると、2CuO+C→2Cu+CO₂の反応(はんのう)が起(お)こり、銅(どう)と二酸化炭素(にさんかたんそ)(新しいタブで開きます)ができる。

  2. 酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の還元(かんげん)実験(じっけん)で、火(ひ)を消(け)したあとピンチコックでゴム管(かん)を閉(と)じる理由(りゆう)はどれか。

    • ◯ 二酸化炭素(にさんかたんそ)の発生(はっせい)量(りょう)を増(ふ)やすため
    • ◯ 石灰水(せっかいすい)が逆流(ぎゃくりゅう)して試験管(しけんかん)が割(わ)れるのを防(ふせ)ぐため
    • ◯ ガラス管(かん)が冷(ひ)えて割(わ)れるのを防(ふせ)ぐため
    • ◯ 空気(くうき)が入(はい)って、できたばかりの銅(どう)が再(ふたた)び酸化(さんか)されるのを防(ふせ)ぐため

    正解:空気が入って、できたばかりの銅が再び酸化されるのを防ぐため
    ピンチコックでゴム管(かん)を閉(と)じるのは、空気(くうき)(酸素(さんそ))が試験管(しけんかん)に入(はい)り、加熱(かねつ)でできた熱(あつ)い銅(どう)が再(ふたた)び酸化(さんか)されるのを防(ふせ)ぐためである。

  3. 酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の還元(かんげん)実験(じっけん)で発生(はっせい)した気体(きたい)を石灰水(せっかいすい)に通(とお)すとどうなるか。

    • ◯ 石灰水(せっかいすい)から泡(あわ)が出(で)るだけで変化(へんか)しない
    • ◯ 石灰水(せっかいすい)が白(しろ)く濁(にご)る
    • ◯ 石灰水(せっかいすい)の色(いろ)が青色(あおいろ)に変(か)わる
    • ◯ 石灰水(せっかいすい)が赤色(あかいろ)に変(か)わる

    正解:石灰水が白く濁る
    発生(はっせい)した気体(きたい)は二酸化炭素(にさんかたんそ)なので、石灰水(せっかいすい)に通(とお)すと白(しろ)く濁(にご)り、二酸化炭素(にさんかたんそ)であることが確(たし)かめられる。

  4. 水素(すいそ)を使(つか)って酸化(さんか)銅(どう)を還元(かんげん)したとき(CuO+H₂→Cu+H₂O)にできる2つの物質(ぶっしつ)はどれか。

    • ◯ 銅(どう)と酸素(さんそ)
    • ◯ 銅(どう)と水(みず)
    • ◯ 酸化(さんか)銅(どう)と水(みず)
    • ◯ 銅(どう)と水素(すいそ)

    正解:銅と水
    CuO+H₂→Cu+H₂Oより、酸化(さんか)銅(どう)が還元(かんげん)されて銅(どう)になり、水素(すいそ)(新しいタブで開きます)が酸化(さんか)されて水(みず)になる。

単元のポイント

  • 還元(かんげん) 酸化物(さんかぶつ)が酸素(さんそ)を失(うしな)う化学(かがく)変化(へんか)
  • 2CuO+C→2Cu+CO₂ 酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の粉末(ふんまつ)を加熱(かねつ)すると、赤色(あかいろ)の銅(どう)ができて二酸化炭素(にさんかたんそ)が発生(はっせい)する
  • ピンチコックでゴム管(かん)を閉(と)じる理由(りゆう) 火(ひ)を消(け)したあとに空気(くうき)が入(はい)り、加熱(かねつ)でできた銅(どう)が再(ふたた)び酸化(さんか)されるのを防(ふせ)ぐため
  • CuO+H₂→Cu+H₂O 水素(すいそ)でも酸化(さんか)銅(どう)を還元(かんげん)できる。還元(かんげん)された酸化(さんか)銅(どう)と酸化(さんか)された水素(すいそ)は同時(どうじ)に起(お)こる
問題を解く
単元のポイント
  • 還元(かんげん) 酸化物(さんかぶつ)が酸素(さんそ)を失(うしな)う化学(かがく)変化(へんか)
  • 2CuO+C→2Cu+CO₂ 酸化(さんか)銅(どう)と炭素(たんそ)の粉末(ふんまつ)を加熱(かねつ)すると、赤色(あかいろ)の銅(どう)ができて二酸化炭素(にさんかたんそ)が発生(はっせい)する
  • ピンチコックでゴム管(かん)を閉(と)じる理由(りゆう) 火(ひ)を消(け)したあとに空気(くうき)が入(はい)り、加熱(かねつ)でできた銅(どう)が再(ふたた)び酸化(さんか)されるのを防(ふせ)ぐため
  • CuO+H₂→Cu+H₂O 水素(すいそ)でも酸化(さんか)銅(どう)を還元(かんげん)できる。還元(かんげん)された酸化(さんか)銅(どう)と酸化(さんか)された水素(すいそ)は同時(どうじ)に起(お)こる