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溶解度(ようかいど)と再結晶(さいけっしょう)

カワウソ先生冷(ひ)やして取(と)り出(だ)すのか、水(みず)を蒸発(じょうはつ)させるのか。どちらが向(む)くかは溶解度曲線(ようかいどきょくせん)の傾(かたむ)きを見(み)れば決(き)まるよ。

30秒でつかむ

  1. 100gの水(みず)に溶(と)ける物質(ぶっしつ)の最大(さいだい)の質量(しつりょう)を溶解度(ようかいど)という。溶解度(ようかいど)まで溶(と)けた水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)を飽和水溶液(ほうわすいようえき)といい、溶解度(ようかいど)は物質(ぶっしつ)と温度(おんど)で決(き)まる。
  2. 温度(おんど)と溶解度(ようかいど)の関係(かんけい)を表(あらわ)したグラフを溶解度曲線(ようかいどきょくせん)という。硝酸(しょうさん)カリウムは温度(おんど)で大(おお)きく変(か)わり、塩(えん)(新しいタブで開きます)化(か)ナトリウムはほとんど変(か)わらない。
  3. 溶(と)かした物質(ぶっしつ)を結晶(けっしょう)として取(と)り出(だ)すことを再結晶(さいけっしょう)という。溶解度(ようかいど)の差(さ)が大(おお)きい物質(ぶっしつ)は冷(ひ)やして、差(さ)が小(ちい)さい物質(ぶっしつ)は水(みず)を蒸発(じょうはつ)させて取(と)り出(だ)す。

詳しく

公式(こうしき)

一定(いってい)量(りょう)の水(みず)に物質(ぶっしつ)を溶(と)かし続(つづ)けると、それ以上(いじょう)溶(と)けなくなる。100gの水(みず)に溶(と)ける物質(ぶっしつ)の最大(さいだい)の質量(しつりょう)〔g〕を溶解度(ようかいど)といい、溶解度(ようかいど)まで物質(ぶっしつ)が溶(と)けた水溶液(すいようえき)を飽和水溶液(ほうわすいようえき)という。

溶解度(ようかいど)は物質(ぶっしつ)の種類(しゅるい)と水(みず)の温度(おんど)で決(き)まる。温度(おんど)と溶解度(ようかいど)の関係(かんけい)を表(あらわ)したグラフを溶解度曲線(ようかいどきょくせん)という。100gの水(みず)に溶(と)ける硝酸(しょうさん)カリウムは、20℃で31.6g、60℃で109.2gと大(おお)きく変(か)わる。塩化(えんか)ナトリウムは20℃で35.8g、60℃で37.1gとほとんど変(か)わらない。

一度(いちど)溶(と)かした物質(ぶっしつ)を、もう一度(いちど)規則正(きそくただ)しい形(かたち)の固体(こたい)(結晶(けっしょう))として取(と)り出(だ)すことを再結晶(さいけっしょう)という。冷(ひ)やしたときに出(で)てくる結晶(けっしょう)の質量(しつりょう)は「溶(と)かした質量(しつりょう)−冷(ひ)やしたあとの温度(おんど)での溶解度(ようかいど)」で求(もと)める。

硝酸カリウムは温度で大きく変わり、塩化ナトリウムはほとんど変わらないAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい)1:60℃の水(みず)100gに硝酸(しょうさん)カリウム100gを溶(と)かした。60℃の溶解度(ようかいど)109.2gより少(すく)ないので全部(ぜんぶ)溶(と)ける。この水溶液(すいようえき)を20℃まで冷(ひ)やすと、出(で)てくる結晶(けっしょう)は100−31.6=68.4g。

例題(れいだい)2:60℃の水(みず)100gに塩化(えんか)ナトリウム35gを溶(と)かし、20℃まで冷(ひ)やす。20℃の溶解度(ようかいど)35.8gより少(すく)ないので、結晶(けっしょう)はほとんど出(で)てこない。塩化(えんか)ナトリウムは水(みず)を蒸発(じょうはつ)させて取(と)り出(だ)す。

例題(れいだい)3:水(みず)が200gのときは、溶(と)ける最大(さいだい)の質量(しつりょう)も2倍(ばい)になる。20℃の水(みず)200gに溶(と)ける硝酸(しょうさん)カリウムは、31.6×2=63.2gまで。

溶解度を超えた分が結晶になって出てくるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

溶解度(ようかいど)より多(おお)い量(りょう)は水(みず)に溶(と)けていられない。そのため、温度(おんど)を下(さ)げて溶解度(ようかいど)が小(ちい)さくなると、溶(と)けきれなくなった分(ぶん)が結晶(けっしょう)として出(で)てくる。

溶解度曲線(ようかいどきょくせん)の傾(かたむ)きが大(おお)きい物質(ぶっしつ)ほど、冷(ひ)やしたときに出(で)てくる結晶(けっしょう)が多(おお)い。傾(かたむ)きがほとんどない塩化(えんか)ナトリウムは、冷(ひ)やしてもほぼ出(で)てこないので、水(みず)を減(へ)らして溶(と)ける量(りょう)の上限(じょうげん)そのものを小(ちい)さくする。

少(すこ)しの不純物(ふじゅんぶつ)が混(ま)じった物質(ぶっしつ)を溶(と)かして再結晶(さいけっしょう)すると、量(りょう)の少(すく)ない不純物(ふじゅんぶつ)は溶解度(ようかいど)に届(とど)かず水溶液(すいようえき)に残(のこ)る。このため再結晶(さいけっしょう)は、純粋(じゅんすい)な物質(ぶっしつ)を取(と)り出(だ)す方法(ほうほう)として使(つか)われる。

確認問題

問題 1 / 440℃の水(みず)100gに硝酸(しょうさん)カリウム50gを溶(と)かし、20℃まで冷(ひ)やした。出(で)てくる結晶(けっしょう)の質量(しつりょう)はどれか(20℃の溶解度(ようかいど)は31.6g)。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/solubility-and-recrystallization/?from=print#quiz

  1. 40℃の水(みず)100gに硝酸(しょうさん)カリウム50gを溶(と)かし、20℃まで冷(ひ)やした。出(で)てくる結晶(けっしょう)の質量(しつりょう)はどれか(20℃の溶解度(ようかいど)は31.6g)。

    • ◯ 18.4g
    • ◯ 31.6g
    • ◯ 50g
    • ◯ 81.6g

    正解:18.4g
    溶(と)かした質量(しつりょう)−20℃の溶解度(ようかいど)=50−31.6=18.4g。

  2. 塩化(えんか)ナトリウムの水溶液(すいようえき)から結晶(けっしょう)を取(と)り出(だ)す方法(ほうほう)として適(てき)しているものはどれか。

    • ◯ 水溶液(すいようえき)を冷(ひ)やす
    • ◯ 水(みず)を蒸発(じょうはつ)させる
    • ◯ ろ過(か)する
    • ◯ 水(みず)を加(くわ)える

    正解:水を蒸発させる
    塩(えん)(新しいタブで開きます)化(か)ナトリウムは温度(おんど)による溶解度(ようかいど)の差(さ)が小(ちい)さく、冷(ひ)やしてもほとんど結晶(けっしょう)が出(で)てこない。水(みず)を蒸発(じょうはつ)させて取(と)り出(だ)す。

  3. 20℃の水(みず)200gに溶(と)ける硝酸(しょうさん)カリウムの最大(さいだい)の質量(しつりょう)はどれか(20℃の溶解度(ようかいど)は31.6g)。

    • ◯ 15.8g
    • ◯ 31.6g
    • ◯ 63.2g
    • ◯ 231.6g

    正解:63.2g
    溶解度(ようかいど)は水(みず)100gあたりの値(あたい)。水(みず)200gなら2倍(ばい)の31.6×2=63.2gまで溶(と)ける。

  4. 物質(ぶっしつ)が溶解度(ようかいど)まで溶(と)けていて、それ以上(いじょう)溶(と)けない水溶液(すいようえき)を何(なん)というか。

    • ◯ 結晶(けっしょう)
    • ◯ 飽和水溶液(ほうわすいようえき)
    • ◯ 溶媒(ようばい)
    • ◯ 混合物(こんごうぶつ)

    正解:飽和水溶液
    溶解度(ようかいど)まで溶(と)けた水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)を飽和水溶液(ほうわすいようえき)という。

単元のポイント

  • 溶解度(ようかいど) 100gの水(みず)に溶(と)ける物質(ぶっしつ)の最大(さいだい)の質量(しつりょう)〔g〕
  • 飽和水溶液(ほうわすいようえき) 溶質(ようしつ)が溶解度(ようかいど)まで溶(と)けている水溶液(すいようえき)
  • 溶解度曲線(ようかいどきょくせん) 温度(おんど)と溶解度(ようかいど)の関係(かんけい)を表(あらわ)したグラフ
  • 再結晶(さいけっしょう) 溶解度(ようかいど)の差(さ)を利用(りよう)して、溶(と)けた物質(ぶっしつ)を結晶(けっしょう)で取(と)り出(だ)すこと
問題を解く
単元のポイント
  • 溶解度(ようかいど) 100gの水(みず)に溶(と)ける物質(ぶっしつ)の最大(さいだい)の質量(しつりょう)〔g〕
  • 飽和水溶液(ほうわすいようえき) 溶質(ようしつ)が溶解度(ようかいど)まで溶(と)けている水溶液(すいようえき)
  • 溶解度曲線(ようかいどきょくせん) 温度(おんど)と溶解度(ようかいど)の関係(かんけい)を表(あらわ)したグラフ
  • 再結晶(さいけっしょう) 溶解度(ようかいど)の差(さ)を利用(りよう)して、溶(と)けた物質(ぶっしつ)を結晶(けっしょう)で取(と)り出(だ)すこと