仕事と仕事率
カワウソ先生仕事は「力×力の向きに動いた距離」。持ち上げるときの力は、物体にはたらく重力と同じ大きさだよ。
30秒でつかむ
- 物体に力を加えて、力の向きに動かしたとき、力は物体に仕事をしたという。仕事〔J〕=力の大きさ〔N〕×力の向きに動いた距離〔m〕。
- 仕事率は1秒間あたりにする仕事で、仕事率〔W〕=仕事〔J〕÷仕事にかかった時間〔s〕。
- 動滑車やてこなどの道具を使うと力は小さくできるが、動かす距離が長くなり、仕事の大きさは変わらない(仕事の原理)。
詳しく
公式
物体に力を加えて、その力の向きに物体を動かしたとき、力は物体に仕事をしたという。仕事の大きさは、仕事〔J〕=力の大きさ〔N〕×力の向きに動いた距離〔m〕で求める。
1Nの力で物体を力の向きに1m動かしたときの仕事が1J(ジュール)。力を加えても物体が動かなければ、仕事は0J。
一定の時間にする仕事の量を仕事率といい、仕事率〔W〕=仕事〔J〕÷仕事にかかった時間〔s〕で求める。1秒間に1Jの仕事をするときの仕事率が1W(ワット)。
例題
例題1:質量600gの物体を、ゆっくりと1.5mの高さまで持ち上げた。仕事は何Jか。100gの物体にはたらく重力を1Nとすると、持ち上げる力は重力と同じ6Nなので、6×1.5=9J。
例題2:この仕事に3秒かかった。仕事率は何Wか。9÷3=3W。
例題3:動滑車を使って、同じ物体を1.5m持ち上げる(動滑車の重さと摩擦は考えない)。ひもを引く力は6÷2=3Nになるが、ひもを引く長さは1.5×2=3mになり、仕事は3×3=9Jで変わらない。
なぜそうなるか
物体をゆっくり持ち上げるときに必要な力は、物体にはたらく重力と同じ大きさ。重い物体ほど、また高く持ち上げるほど大変なので、仕事は「力×距離」で表す。
物体を持ったまま水平な床の上を歩いても、物体を支える力は上向きで、物体が動く向きは横向きなので、力の向きには動いていない。そのため、この場合に支える力がした仕事は0Jと考える。
動滑車やてこを使うと力は小さくてすむが、その分だけ動かす距離が長くなる。道具の重さや摩擦を考えなければ、道具を使っても使わなくても仕事の大きさは同じになる。これを仕事の原理という。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/work-and-power/?from=print#quiz
質量800gの物体を、ゆっくりと2mの高さまで持ち上げた。このときの仕事は何Jか。数字で答えよう。
答え:____________
正解:16
100gの物体にはたらく重力を1Nとすると、持ち上げる力は重力と同じ8N。仕事=8×2=16J。60Jの仕事を12秒でした。仕事率はどれか。
- ◯ 0.2W
- ◯ 5W
- ◯ 48W
- ◯ 720W
正解:5W
仕事率=仕事÷時間なので、60÷12=5W。理科でいう仕事が0Jになるのはどれか。
- ◯ 床の物体を机の上まで持ち上げる
- ◯ 重い荷物を持ったまま、その場で立っている
- ◯ 物体を押して床の上を動かす
- ◯ ばねを引いて伸ばす
正解:重い荷物を持ったまま、その場で立っている
荷物を持ったまま立っているだけでは、荷物は力の向きに動いていないので、仕事は0J。動滑車を使って、重さ10Nの物体を0.5m持ち上げる(動滑車の重さと摩擦は考えない)。ひもを引く長さはどれか。
- ◯ 0.5m
- ◯ 0.25m
- ◯ 1m
- ◯ 2m
正解:1m
動滑車では力が半分の5Nになる代わりに、引く長さは2倍の0.5×2=1mになる(仕事の原理)。
単元のポイント
- 仕事 力〔N〕×力の向きに動いた距離〔m〕=J
- 仕事率 仕事〔J〕÷時間〔s〕=W
- 仕事が0J 力の向きに動かなければ仕事をしていない
- 仕事の原理 道具を使っても仕事の大きさは変わらない