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斜面(しゃめん)を下(くだ)る運動(うんどう)

カワウソ先生斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)には、重力(じゅうりょく)のうち斜面(しゃめん)に沿(そ)った分(ぶん)だけの力(ちから)がはたらき続(つづ)けるから、だんだん速(はや)くなるんだよ。

30秒でつかむ

  1. 斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)には、重力(じゅうりょく)を斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な方向(ほうこう)と垂直(すいちょく)な方向(ほうこう)に分解(ぶんかい)した分力(ぶんりょく)(新しいタブで開きます)のうち、斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)がはたらき続(つづ)ける。
  2. 斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)がはたらき続(つづ)けるため、斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)の速(はや)さは時間(じかん)とともに増(ふ)えていく。
  3. 斜面(しゃめん)の角度(かくど)が大(おお)きいほど、斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)は大(おお)きくなって速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きくなり、角度(かくど)が90度(ど)になると自由(じゆう)落下(らっか)になる。

詳しく

公式(こうしき)

斜面(しゃめん)の上(うえ)にある台車(だいしゃ)には、重力(じゅうりょく)がはたらいている。台車(だいしゃ)にはたらく重力(じゅうりょく)は、斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な方向(ほうこう)を向(む)く分力(ぶんりょく)と斜面(しゃめん)に垂直(すいちょく)な方向(ほうこう)を向(む)く分力(ぶんりょく)の、2つに分(わ)けて考(かんが)えられる。垂直(すいちょく)な向(む)きの分力(ぶんりょく)は斜面(しゃめん)から受(う)け返(かえ)す力(ちから)とつり合(あ)うが、平行(へいこう)な向(む)きの分力(ぶんりょく)は打(う)ち消(け)されずに残(のこ)り、台車(だいしゃ)を斜面(しゃめん)に沿(そ)って下向(したむ)きに動(うご)かし続(つづ)ける。

斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)がはたらき続(つづ)けるため、斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)の速(はや)さは、時間(じかん)の経過(けいか)とともに増(ふ)えていく。この速(はや)さの変化(へんか)のようすは、記録(きろく)タイマー(新しいタブで開きます)のテープで確(たし)かめられる。斜面(しゃめん)を下(くだ)るテープでは、時間(じかん)がたつほど打点(だてん)の間隔(かんかく)が広(ひろ)くなっていく。

斜面(しゃめん)の角度(かくど)が大(おお)きいほど、重力(じゅうりょく)のうち斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な方向(ほうこう)を向(む)く分力(ぶんりょく)は大(おお)きくなり、台車(だいしゃ)の速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きくなる。斜面(しゃめん)の角度(かくど)が90度(ど)になると、斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な方向(ほうこう)は真下(ました)と同(おな)じになり、重力(じゅうりょく)がそのまま物体(ぶったい)にはたらく自由(じゆう)落下(らっか)になる。

斜面に平行な分力が台車を下向きに動かし続けるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい)1:斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)のテープを60打点(だてん)(6打点(だてん)=0.1秒(びょう))ごとに切(き)ると、区間(くかん)の長(なが)さが2cm、4cm、6cmと続(つづ)けて長(なが)くなっていた。この台車(だいしゃ)の速(はや)さはどうなっているといえるか。区間(くかん)が進(すす)むにつれて長(なが)さが増(ふ)えているので、速(はや)さはだんだん速(はや)くなっている。

例題(れいだい)2:2つ目(め)の区間(くかん)(0.1秒間(びょうかん)に4cm)の平均(へいきん)の速(はや)さは何(なん)cm/sか。4÷0.1=40cm/s。

例題(れいだい)3:同(おな)じ台車(だいしゃ)を、角度(かくど)をより急(きゅう)にした斜面(しゃめん)で下(くだ)らせると、テープの区間(くかん)の長(なが)さの増(ふ)え方(かた)はどうなるか。斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)が大(おお)きくなるので、区間(くかん)の長(なが)さの増(ふ)え方(かた)は大(おお)きくなる。

区間の長さが増える=速さが増えているAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

水平(すいへい)な面(めん)を一定(いってい)の力(ちから)で押(お)し続(つづ)けると物体(ぶったい)はだんだん速(はや)くなるのと同(おな)じように、斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)にも、斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)という一定(いってい)の向(む)きの力(ちから)がはたらき続(つづ)けるため、速(はや)さが時間(じかん)とともに増(ふ)えていく。

斜面(しゃめん)の角度(かくど)が大(おお)きくなるほど、台車(だいしゃ)を斜面(しゃめん)に沿(そ)って引(ひ)く分力(ぶんりょく)の割合(わりあい)が大(おお)きくなるので、同(おな)じ時間(じかん)での速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きくなる。角度(かくど)が90度(ど)では斜面(しゃめん)そのものがなくなり、物体(ぶったい)には重力(じゅうりょく)がそのままはたらくので、自由(じゆう)落下(らっか)と同(おな)じ運動(うんどう)になる。

角度(かくど)がゆるい斜面(しゃめん)ほど分力(ぶんりょく)が小(ちい)さく速(はや)さの増(ふ)え方(かた)がゆるやかなので、記録(きろく)タイマーでも観察(かんさつ)しやすい。中学校(ちゅうがっこう)では、速(はや)さが変(か)わる量(りょう)を数値(すうち)の式(しき)で求(もと)めるのではなく、テープの間隔(かんかく)の変化(へんか)や角度(かくど)との関係(かんけい)を、観察(かんさつ)と比較(ひかく)から読(よ)み取(と)る。

確認問題

問題 1 / 4斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)のテープを6打点(だてん)(0.1秒(びょう))ごとに切(き)ると、区間(くかん)の長(なが)さが2cm、4cm、6cmと続(つづ)けて長(なが)くなっていた。この台車(だいしゃ)の速(はや)さはどうなっているか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/motion-on-an-incline/?from=print#quiz

  1. 斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)のテープを6打点(だてん)(0.1秒(びょう))ごとに切(き)ると、区間(くかん)の長(なが)さが2cm、4cm、6cmと続(つづ)けて長(なが)くなっていた。この台車(だいしゃ)の速(はや)さはどうなっているか。

    • ◯ だんだん速(はや)くなっている
    • ◯ 途中(とちゅう)で止(と)まっている
    • ◯ だんだん遅(おそ)くなっている
    • ◯ 一定(いってい)の速(はや)さ

    正解:だんだん速くなっている
    0.1秒(びょう)ごとの区間(くかん)の長(なが)さが増(ふ)えているので、速(はや)さはだんだん速(はや)くなっている。斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)がはたらき続(つづ)けるため。

  2. 斜面(しゃめん)を下(くだ)る台車(だいしゃ)のテープで、ある0.1秒間(びょうかん)の区間(くかん)の長(なが)さが4cmだった。この区間(くかん)の平均(へいきん)の速(はや)さは何(なん)cm/sか。数字(すうじ)で答(こた)えよう。

    答え:____________

    正解:40
    速(はや)さ=4÷0.1=40cm/s。

  3. 同(おな)じ台車(だいしゃ)を、より角度(かくど)の急(きゅう)な斜面(しゃめん)で下(くだ)らせると、斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく)と速(はや)さの増(ふ)え方(かた)はどうなるか。

    • ◯ 分力(ぶんりょく)は大(おお)きくなり、速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きくなる
    • ◯ 分力(ぶんりょく)は大(おお)きくなるが、速(はや)さの増(ふ)え方(かた)は変(か)わらない
    • ◯ 分力(ぶんりょく)は小(ちい)さくなり、速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も小(ちい)さくなる
    • ◯ 分力(ぶんりょく)も速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も変(か)わらない

    正解:分力は大きくなり、速さの増え方も大きくなる
    斜面(しゃめん)の角度(かくど)が大(おお)きいほど、重力(じゅうりょく)のうち斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な方向(ほうこう)を向(む)く分力(ぶんりょく)(新しいタブで開きます)が大(おお)きくなるので、台車(だいしゃ)の速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きくなる。

  4. 斜面(しゃめん)の角度(かくど)が90度(ど)になったとき、物体(ぶったい)の運動(うんどう)はどうなるか。

    • ◯ 自由(じゆう)落下(らっか)になる
    • ◯ 斜面(しゃめん)を上(のぼ)り始(はじ)める
    • ◯ 静止(せいし)したまま動(うご)かない
    • ◯ 等速(とうそく)直線(ちょくせん)運動(うんどう)になる

    正解:自由落下になる
    角度(かくど)が90度(ど)になると斜面(しゃめん)に沿(そ)った方向(ほうこう)が真下(ました)と同(おな)じになり、重力(じゅうりょく)がそのまま物体(ぶったい)にはたらく自由(じゆう)落下(らっか)になる。

単元のポイント

  • 斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく) 台車(だいしゃ)を斜面(しゃめん)に沿(そ)って下向(したむ)きに引(ひ)く力(ちから)
  • 速(はや)さの変化(へんか) 斜面(しゃめん)を下(くだ)るほど時間(じかん)とともに増(ふ)える
  • 角度(かくど)と増(ふ)え方(かた) 角度(かくど)が大(おお)きいほど速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きい
  • 自由(じゆう)落下(らっか) 斜面(しゃめん)の角度(かくど)が90度(ど)になったときの運動(うんどう)
問題を解く
単元のポイント
  • 斜面(しゃめん)に平行(へいこう)な分力(ぶんりょく) 台車(だいしゃ)を斜面(しゃめん)に沿(そ)って下向(したむ)きに引(ひ)く力(ちから)
  • 速(はや)さの変化(へんか) 斜面(しゃめん)を下(くだ)るほど時間(じかん)とともに増(ふ)える
  • 角度(かくど)と増(ふ)え方(かた) 角度(かくど)が大(おお)きいほど速(はや)さの増(ふ)え方(かた)も大(おお)きい
  • 自由(じゆう)落下(らっか) 斜面(しゃめん)の角度(かくど)が90度(ど)になったときの運動(うんどう)