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常用対数(じょうようたいすう)

ゾウ先生常用対数(じょうようたいすう)は10のべきかどうかで整数(せいすう)になるかが決(き)まる。まずlog₁₀10=1を基準(きじゅん)に考(かんが)えよう。

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  1. 常用対数(じょうようたいすう)は底(そこ)を10にそろえた対数(たいすう)で、log₁₀xと書(か)き、10を省略(しょうりゃく)してlog xと書(か)くこともある。
  2. log₁₀Nの整数(せいすう)部分(ぶぶん)に1を足(た)すと、Nの桁数(けたすう)がわかる。
  3. デシベルやマグニチュードなど、大(おお)きさが何桁(なんけた)も違(ちが)う量(りょう)を表(あらわ)す目盛(めも)りには常用対数(じょうようたいすう)が使(つか)われている。

詳しく

公式(こうしき)

対数(たいすう)とその性質(せいしつ)(新しいタブで開きます)・対数(たいすう)関数(かんすう)とそのグラフ(新しいタブで開きます)では、底(そこ)がいろいろな数(かず)の対数(たいすう)を見(み)てきた。底(そこ)を10にそろえた対数(たいすう)を、常用対数(じょうようたいすう)という。

常用対数(じょうようたいすう)はlog⁡10x\mathbf{\log_{10} x}と書(か)き、10を省略(しょうりゃく)してlog⁡x\log xと書(か)くこともある。log⁡10100=2\log_{10}100=2、log⁡101000=3\log_{10}1000=3のように、10のべきなら整数(せいすう)だ。

常用対数(じょうようたいすう)の値(あたい)がわかっていれば、10のべきでない数(かず)の対数(たいすう)も近(ちか)い値(あたい)で見積(みつ)もれる。たとえばlog⁡102=0.3010\log_{10}2=0.3010が与(あた)えられているとしよう。このときlog⁡104=log⁡1022=2×0.3010=0.6020\log_{10}4=\log_{10}2^2=2\times0.3010=0.6020と計算(けいさん)できる。

常用対数(じょうようたいすう)は、大(おお)きさが何桁(なんけた)も違(ちが)う量(りょう)を表(あらわ)す目盛(めも)りにも使(つか)われている。音(おと)の大(おお)きさを表(あらわ)すデシベルは音(おと)の強(つよ)さの常用対数(じょうようたいすう)をもとに決(き)められていて、強(つよ)さが10倍(ばい)になるごとに10デシベルずつ上(あ)がるしくみだ。地震(じしん)の規模(きぼ)を表(あらわ)すマグニチュードは、1大(おお)きくなるとエネルギーが約(やく)32倍(ばい)(101.510^{1.5}倍(ばい))になる。

例題(れいだい)

例題(れいだい):log⁡102=0.3010\log_{10}2=0.3010として、2302^{30}は何桁(なんけた)の数(かず)か求(もと)めよ。

log⁡10230=30log⁡102\log_{10}2^{30}=30\log_{10}2と変形(へんけい)でき、値(あたい)は30×0.3010=9.0330\times0.3010=9.03。これは109≤230<1010\mathbf{10^9 \leq 2^{30} < 10^{10}}を意味(いみ)する。

10910^9は10桁(けた)の数(かず)のうちいちばん小(ちい)さい数(かず)、101010^{10}は11桁(けた)の数(かず)のうちいちばん小(ちい)さい数(かず)だ。この間(かん)に2302^{30}があるので、230は10桁\mathbf{2^{30}は10桁}の数(かず)だとわかる。下(した)の図(ず)は、この桁数(けたすう)の見積(みつ)もり方(かた)を数直線(すうちょくせん)で表(あらわ)したものだ。

log₁₀を使って2の30乗の桁数を求めるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

対数(たいすう)は、バクテリアの増殖(ぞうしょく)や放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)の崩壊(ほうかい)のように、割合(わりあい)で変化(へんか)する現象(げんしょう)を調(しら)べるときにも使(つか)われる。

ある薬(くすり)の体内(たいない)残量(ざんりょう)が、1時間(じかん)ごとに80%になるとしよう。n時間後(じかんご)の残量(ざんりょう)はもとの0.8ⁿ倍(ばい)になる。残量(ざんりょう)が50%以下(いか)になるnを求(もと)めるには、0.8n≤0.50.8^n \leq 0.5の両辺(りょうへん)の常用対数(じょうようたいすう)を考(かんが)える。

nlog⁡100.8≤log⁡100.5n\log_{10}0.8 \leq \log_{10}0.5で、log⁡100.8\log_{10}0.8は負(ふ)の数(すう)だ。両辺(りょうへん)をlog⁡100.8\log_{10}0.8で割(わ)ると不等号(ふとうごう)の向(む)きが変(か)わる。n≥log⁡100.5log⁡100.8\mathbf{n \geq \dfrac{\log_{10}0.5}{\log_{10}0.8}}が成(な)り立(た)つ。

log⁡100.5=−0.3010\log_{10}0.5=-0.3010、log⁡100.8=−0.0969\log_{10}0.8=-0.0969だ。計算(けいさん)するとn≥3.1n \geq 3.1になる。よって4時間後に残量は50%を下回る\mathbf{4時間後に残量は50%を下回る}。下(した)の図(ず)は、1時間(じかん)ごとに80%になる残量(ざんりょう)の減(へ)り方(かた)を表(あらわ)したものだ。

1時間ごとに80%になる薬の体内残量の変化Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4log₁₀2=0.3010として、log₁₀8の値(あたい)を求(もと)めよ(小数(しょうすう)第(だい)3位(くらい)まで)。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/common-logarithm/?from=print#quiz

  1. log₁₀2=0.3010として、log₁₀8の値(あたい)を求(もと)めよ(小数(しょうすう)第(だい)3位(くらい)まで)。

    答え:____________

    正解:0.903
    8=2³なので、log₁₀8=3log₁₀2=3×0.3010=0.903になる。

  2. log₁₀2=0.3010として、2³⁰は何桁(なんけた)の数(かず)か。

    • ◯ 9桁(けた)
    • ◯ 10桁(けた)
    • ◯ 11桁(けた)
    • ◯ 30桁(けた)

    正解:10桁
    log₁₀2³⁰=30×0.3010=9.03なので、10⁹≤2³⁰<10¹⁰となり10桁(けた)の数(かず)になる。

  3. 常用対数(じょうようたいすう)log₁₀100の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:2
    log₁₀100=xとすると10ˣ=100。100=10²なのでx=2になる。

  4. 薬(くすり)の体内(たいない)残量(ざんりょう)が1時間(じかん)ごとに80%になるとき、n時間後(じかんご)に残量(ざんりょう)が50%以下(いか)になる条件(じょうけん)を正(まさ)しく表(あらわ)した不等式(ふとうしき)はどれか。

    • ◯ 0.5ⁿ≤0.8
    • ◯ 0.8ⁿ≤0.5
    • ◯ 0.8ⁿ≥0.5
    • ◯ n×log₁₀0.8≥log₁₀0.5

    正解:0.8ⁿ≤0.5
    n時間後(じかんご)の残量(ざんりょう)はもとの0.8ⁿ倍(ばい)なので、50%以下(いか)は0.8ⁿ≤0.5と表(あらわ)せる。4つ目(め)は、両辺(りょうへん)の常用対数(じょうようたいすう)をとるときに不等号(ふとうごう)の向(む)きを逆(ぎゃく)にしてしまった式(しき)。底(そこ)の10は1より大(おお)きいので、対数(たいすう)をとっても向(む)きは変(か)わらずn×log₁₀0.8≤log₁₀0.5になる。向(む)きが変(か)わるのは、このあと両辺(りょうへん)を負(ふ)の数(すう)であるlog₁₀0.8で割(わ)るときだ。

単元のポイント

  • 常用対数(じょうようたいすう) 底が10の対数(ていがじゅうのたいすう)log₁₀x
  • 桁数(けたすう) log₁₀Nの整数(せいすう)部分(ぶぶん)+1がNの桁数(けたすう)
  • 対数(たいすう)の目盛(めも)り デシベル・マグニチュードなど、大(おお)きさが何桁(なんけた)も違(ちが)う量(りょう)を表(あらわ)す尺度(しゃくど)に使(つか)われる
問題を解く
単元のポイント
  • 常用対数(じょうようたいすう) 底が10の対数(ていがじゅうのたいすう)log₁₀x
  • 桁数(けたすう) log₁₀Nの整数(せいすう)部分(ぶぶん)+1がNの桁数(けたすう)
  • 対数(たいすう)の目盛(めも)り デシベル・マグニチュードなど、大(おお)きさが何桁(なんけた)も違(ちが)う量(りょう)を表(あらわ)す尺度(しゃくど)に使(つか)われる