空間の座標
ゾウ先生平面の(x,y)に高さのzを1つ足すだけで、空間のどこでも位置が決まるようになるよ。
30秒でつかむ
- 平面上の点の位置はx座標とy座標の組(x,y)で表せる。空間内の点の位置もこれと同じように、x座標・y座標・z座標の組(x,y,z)で表せる。
- 空間では、xy平面・yz平面・zx平面という3つの座標平面を基準にして点の位置をとらえる。
- 空間の2点間の距離は、三平方の定理(新しいタブで開きます)を2回使って求められる。
詳しく
公式
平面上の点の位置をx座標とy座標の組(x,y)で表したのと同じように、空間内の点の位置を考える。互いに垂直な3本の軸(x軸・y軸・z軸)を使うと、x座標・y座標・z座標の組(x,y,z)で表せる。
空間では、x軸とy軸を含むxy平面、y軸とz軸を含むyz平面、z軸とx軸を含むzx平面という3つの座標平面を使う。これらを基準にして点の位置をとらえる。
原点から点P(x,y,z)までの距離は、2段階の三平方の定理で求められる。原点から(x,y,0)までの距離と、(x,y,0)からPまでの距離を使う。この2つに三平方の定理を使うとになる。
例題
例題:2点A(1,2,3)、B(4,6,15)間の距離を求めよう。
xの差は、yの差は、zの差は。まずxy平面上でのAとBの距離を三平方の定理で求めると、。
このxy平面上の距離5と、zの差12を使って、もう一度三平方の定理を使う。するとになる。
なぜそうなるか
2点A、Bの距離を考えよう。この距離の公式がなぜ成り立つか、2段階の三平方の定理で確かめる。まずAとBをxy平面に下ろした影、を考える。この2点間の距離は、三平方の定理を使うとと表せる。
この長さを1つの辺、zの差をもう1つの辺とする直角三角形に、もう一度三平方の定理を使う。AとBの距離はになる。三平方の定理を2回使うだけで、平面の距離の公式が空間でも同じ形のまま成り立つ。
この考え方は実生活にも応用されている。GPS(全地球測位システム)は複数の人工衛星からの距離をもとに、地球上の地点を緯度・経度・高さという3つの数値の組で特定している。コンピュータグラフィックスで立体を画面に描くときも、物体の各頂点を空間の座標(x,y,z)として扱う。その上で、視点に応じて画面上の平面の座標に変換して表示している。どちらも、平面の座標を1つ増やして空間に広げるという、ここで学んだ考え方の応用といえる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/coordinates-in-space/?from=print#quiz
原点O(0,0,0)と点B(2,3,6)の間の距離を求めよ。
答え:____________
正解:7
OB=√(2²+3²+6²)=√(4+9+36)=√49=7。点(5,0,-2)はどの座標平面上にあるか。
- ◯ yz平面
- ◯ zx平面
- ◯ どの座標平面上にもない
- ◯ xy平面
正解:zx平面
y座標が0なので、z軸とx軸を含むzx平面上にある。2点A(1,1,1)、B(1,4,5)間の距離を求めよ。
答え:____________
正解:5
xの差は0、yの差は3、zの差は4なので、AB=√(0²+3²+4²)=√25=5。空間の座標(x,y,z)の応用として正しいものはどれか。
- ◯ 地図の縮尺を分数で表す
- ◯ 温度計が気温を1つの数値で表す
- ◯ GPSが地点を緯度・経度・高さの3つの数値で特定する
- ◯ 天気予報が降水確率を%で表す
正解:GPSが地点を緯度・経度・高さの3つの数値で特定する
GPSは地球上の地点を緯度・経度・高さという3つの数値の組で特定しており、空間の座標の考え方の応用である。
単元のポイント
- 空間の座標 点の位置をx座標・y座標・z座標の組(x,y,z)で表したもの
- 座標平面 xy平面・yz平面・zx平面のように、2つの座標軸を含む平面
- 空間の2点間の距離 三平方の定理を使って求める、2点を結ぶ線分の長さ