自律神経系の働き
カワウソ先生交感神経と副交感神経はアクセルとブレーキみたいな関係だよ。
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- 自律神経系は、意思とは無関係に働く神経で、交感神経と副交感神経からなる。
- 交感神経と副交感神経は、同じ器官に対して反対の働きをする拮抗的な関係にある。
- 運動すると交感神経が心臓の拍動を速め、安静にすると副交感神経が拍動を抑える。
詳しく
交感神経と副交感神経のはたらき
自律神経系は、意思とは無関係に体の状態を調節する末梢神経系(新しいタブで開きます)の一つだ。交感神経と副交感神経という2種類の神経からなり、多くの器官に両方の神経が伸びている。
交感神経は、運動したり緊張したりする活動的な場面でよく働き、心臓の拍動を速めたり気管を広げたりする。反対に副交感神経は、安静にしている場面でよく働き、心臓の拍動を抑えたり消化管の動きを高めたりする働きを持つ。
同じ心臓でも、交感神経が働けば拍動は速くなり、副交感神経が働けば拍動は遅くなる。こうして交感神経と副交感神経は、場面に応じてどちらが優位になるか切り替わりながら、体の状態を調節している。
心臓の拍動が変化するしくみ
数分間の踏み台の上り下りをすると、運動前より心拍数が増える。これは、延髄にある心臓の拍動の中枢から交感神経を通して指令が伝わり、拍動が促進されたためだ。
運動をやめて安静にしていると、しだいに心拍数はもとに戻っていく。今度は副交感神経が優位になり、心臓の拍動を抑える働きが強くなるからである。
このように、交感神経と副交感神経は同じ心臓に対して反対の指令を出し合い、運動の有無に応じて心臓の拍動を調節している。
拮抗的な働きが体に役立つ理由
交感神経と副交感神経が同じ器官に反対の指令を出す仕組みを、拮抗的な働きという。片方だけでは、体の状態を一方向にしか変えられない。
拮抗的な働きがあるおかげで、体は運動が必要な場面ではすぐに心臓の拍動を上げ、落ち着いた場面ではすぐに拍動を下げられる。状況に合わせて素早く切り替えられるのが利点だ。
もし交感神経だけ、副交感神経だけしか働かなかったら、体内の状態を保つための細かい調節はできない。2つの神経が反対方向に働き合うからこそ、状況に応じた細やかな調節が成り立っている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/autonomic-nervous-system-function/?from=print#quiz
自律神経系を構成する2種類の神経はどれか。
- ◯ 脳神経と脊髄神経
- ◯ 感覚神経と運動神経
- ◯ 体性神経系と中枢神経系
- ◯ 交感神経と副交感神経
正解:交感神経と副交感神経
自律神経系は、交感神経と副交感神経という2種類の神経からできている。運動をして交感神経が優位になると、心臓の拍動はどうなるか。
- ◯ 変化しない
- ◯ 拍動が遅くなる
- ◯ 拍動が完全に止まる
- ◯ 拍動が速くなる
正解:拍動が速くなる
交感神経は活動的な場面で働きやすく、心臓の拍動を速める。安静にしているときに優位になりやすい神経と、その働きの組み合わせとして正しいものはどれか。
- ◯ 交感神経—心臓の拍動を抑える
- ◯ 交感神経—消化管の動きを抑える
- ◯ 副交感神経—心臓の拍動を抑える
- ◯ 副交感神経—心臓の拍動を速める
正解:副交感神経—心臓の拍動を抑える
安静にしている場面では副交感神経が働きやすく、心臓の拍動を抑える。交感神経と副交感神経が同じ器官に反対の働きをする関係を何というか。
- ◯ 一方的な働き
- ◯ 拮抗的な働き
- ◯ 相補的な働き
- ◯ 協調的な働き
正解:拮抗的な働き
交感神経と副交感神経が同じ器官に反対の指令を出す関係を拮抗的な働きという。
単元のポイント
- 自律神経系 意思とは無関係に働く末梢神経系の一つ。交感神経と副交感神経からなる
- 交感神経 活動的な場面で働きやすい神経。心臓の拍動を促進するなどの働きを持つ
- 副交感神経 安静な場面で働きやすい神経。心臓の拍動を抑制するなどの働きを持つ
- 拮抗的な働き 同じ器官に対して、交感神経と副交感神経が反対の効果を及ぼす関係