本文へ移動

神経系(しんけいけい)による情報(じょうほう)の伝達(でんたつ)

カワウソ先生脳幹(のうかん)が止(と)まると生命(せいめい)維持(いじ)の指令(しれい)も止(と)まる。脳死(のうし)が重(おも)く扱(あつか)われるのはそのためだよ。

30秒でつかむ

  1. 神経系(しんけいけい)は、脳(のう)と脊髄(せきずい)からなる中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)と、そこから体(からだ)の各部(かくぶ)へ伸(の)びる末梢神経系(まっしょうしんけいけい)に分(わ)かれる。
  2. 大脳(だいのう)は思考(しこう)や感覚(かんかく)、小脳(しょうのう)は運動(うんどう)の調節(ちょうせつ)、脳幹(のうかん)は呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)など生命(せいめい)維持(いじ)の働(はたら)きを担(にな)う。
  3. 脳死(のうし)は、脳幹(のうかん)を含(ふく)む脳(のう)のすべての働(はたら)きが失(うしな)われ、回復(かいふく)しない状態(じょうたい)を指(さ)す。

詳しく

中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)と末梢神経系(まっしょうしんけいけい)

体(からだ)の中(なか)では、皮膚(ひふ)や目(め)、耳(みみ)などで受(う)け取(と)った刺激(しげき)の情報(じょうほう)が、神経(しんけい)を通(とお)って脳(のう)や脊髄(せきずい)に送(おく)られる。この情報(じょうほう)を受(う)け取(と)ってまとめる中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)は、脳(のう)と脊髄(せきずい)からできている。

中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)と体(からだ)の各部(かくぶ)をつなぐ神経(しんけい)を末梢神経系(まっしょうしんけいけい)という。末梢神経系(まっしょうしんけいけい)は、自分(じぶん)の意思(いし)で動(うご)かす運動(うんどう)や感覚(かんかく)に関(かか)わる体性(たいせい)神経系(しんけいけい)と、意思(いし)とは無関係(むかんけい)に働(はたら)く自律神経系(じりつしんけいけい)(新しいタブで開きます)に分(わ)けられる。

こうして体(からだ)の各部(かくぶ)からの情報(じょうほう)が中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)に集(あつ)まり、中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)からの指令(しれい)が末梢神経系(まっしょうしんけいけい)を通(とお)って筋肉(きんにく)や器官(きかん)へ伝(つた)わる。これが神経系(しんけいけい)による情報(じょうほう)の伝達(でんたつ)の基本(きほん)的(てき)な流(なが)れだ。

中枢神経系と末梢神経系の分かれ方Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

脳(のう)の各部(かくぶ)の働(はたら)きと脳幹(のうかん)

脳(のう)は、大脳(だいのう)・小脳(しょうのう)・間脳(かんのう)・脳幹(のうかん)などの部分(ぶぶん)に分(わ)かれ、それぞれ違(ちが)う働(はたら)きを持(も)つ。大脳(だいのう)は、考(かんが)えたり感(かん)じたりする働(はたら)きや、体(からだ)を動(うご)かす指令(しれい)の多(おお)くを受(う)け持(も)つ。

小脳(しょうのう)は体(からだ)の動(うご)きのバランスを調節(ちょうせつ)し、間脳(かんのう)は体温(たいおん)や血糖濃度(けっとうのうど)(新しいタブで開きます)など体内(たいない)の状態(じょうたい)を一定(いってい)に保(たも)つ働(はたら)きに関(かか)わる。脳幹(のうかん)は中脳(ちゅうのう)・橋(きょう)・延髄(えんずい)からなり、呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)、血圧(けつあつ)の調節(ちょうせつ)など、生(い)きていくうえで欠(か)かせない働(はたら)きの中枢(ちゅうすう)になっている。間脳(かんのう)まで含(ふく)めて脳幹(のうかん)とよぶこともある。

延髄(えんずい)には呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)を調節(ちょうせつ)する中枢(ちゅうすう)があり、脳幹(のうかん)が働(はたら)かなくなれば自力(じりき)で呼吸(こきゅう)を続(つづ)けることはできない。全(すべ)ての脳(のう)の機能(きのう)が停止(ていし)して回復(かいふく)する見込(みこ)みがない状態(じょうたい)を脳死(のうし)という。

脳の各部の働きと脳幹の役割Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

脳死(のうし)が重(おも)く扱(あつか)われる理由(りゆう)

脳死(のうし)は、脳(のう)のすべての働(はたら)きが止(と)まり、二度(にど)と戻(もど)らない状態(じょうたい)を指(さ)す。心臓(しんぞう)が動(うご)いていても、呼吸(こきゅう)や血圧(けつあつ)の調節(ちょうせつ)までも担(にな)う脳幹(のうかん)が働(はたら)きを止(と)めれば、体(からだ)を保(たも)つしくみ自体(じたい)が失(うしな)われる。

人工(じんこう)呼吸(こきゅう)器(き)などで心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)を保(たも)てても、脳(のう)のすべての働(はたら)きが戻(もど)らない以上(いじょう)、脳死(のうし)になった人(ひと)がもとの状態(じょうたい)に回復(かいふく)することはない。

こうした理由(りゆう)から、脳死(のうし)は中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)の中(なか)でも脳幹(のうかん)の働(はたら)きと特(とく)に深(ふか)く結(むす)びついている。脳死(のうし)の判定(はんてい)やその後(ご)の対応(たいおう)は、医療(いりょう)の現場(げんば)で専門(せんもん)的(てき)な基準(きじゅん)(新しいタブで開きます)に沿(そ)って決(き)められている。

確認問題

問題 1 / 4中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)を構成(こうせい)するのはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/nervous-system-information-transfer/?from=print#quiz

  1. 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)を構成(こうせい)するのはどれか。

    • ◯ 大脳(だいのう)と小脳(しょうのう)のみ
    • ◯ 脳(のう)と脊髄(せきずい)
    • ◯ 脳(のう)と末梢神経系(まっしょうしんけいけい)
    • ◯ 脊髄(せきずい)と自律神経系(じりつしんけいけい)

    正解:脳と脊髄
    中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)は、脳(のう)と脊髄(せきずい)からできている。

  2. 末梢神経系(まっしょうしんけいけい)は、体性(たいせい)神経系(しんけいけい)ともう一(ひと)つ何(なに)に分(わ)けられるか。

    • ◯ 脳死(のうし)
    • ◯ 脳幹(のうかん)
    • ◯ 自律神経系(じりつしんけいけい)
    • ◯ 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)

    正解:自律神経系
    末梢神経系(まっしょうしんけいけい)は、体性(たいせい)神経系(しんけいけい)と自律神経系(じりつしんけいけい)(新しいタブで開きます)に分(わ)けられる。

  3. 脳幹(のうかん)の働(はたら)きとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)など生命(せいめい)維持(いじ)に関(かか)わる働(はたら)きの中枢(ちゅうすう)
    • ◯ 体(からだ)を動(うご)かす運動(うんどう)だけを担(にな)う部分(ぶぶん)
    • ◯ 感情(かんじょう)だけを生(う)み出(だ)す部分(ぶぶん)
    • ◯ 音(おと)や光(ひかり)などの感覚(かんかく)だけを処理(しょり)する部分(ぶぶん)

    正解:呼吸や心臓の拍動など生命維持に関わる働きの中枢
    脳幹(のうかん)は中脳(ちゅうのう)・橋(きょう)・延髄(えんずい)からなり、呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)、血圧(けつあつ)の調節(ちょうせつ)など、生命(せいめい)維持(いじ)に欠(か)かせない働(はたら)きの中枢(ちゅうすう)になっている。

  4. 脳死(のうし)の状態(じょうたい)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)だけが止(と)まった状態(じょうたい)
    • ◯ 一時(いちじ)的(てき)に意識(いしき)を失(うしな)っただけの状態(じょうたい)
    • ◯ 脳(のう)のすべての働(はたら)きが停止(ていし)し、回復(かいふく)する見込(みこ)みがない状態(じょうたい)
    • ◯ 大脳(だいのう)の働(はたら)きだけが止(と)まり、脳幹(のうかん)は働(はたら)いている状態(じょうたい)

    正解:脳のすべての働きが停止し、回復する見込みがない状態
    脳死(のうし)は、脳幹(のうかん)を含(ふく)む脳(のう)のすべての働(はたら)きが停止(ていし)して、回復(かいふく)する見込(みこ)みがない状態(じょうたい)を指(さ)す。

単元のポイント

  • 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい) 脳(のう)と脊髄(せきずい)からなる神経系(しんけいけい)の中心(ちゅうしん)部分(ぶぶん)。体(からだ)の各部(かくぶ)からの情報(じょうほう)をまとめ、指令(しれい)を出(だ)す
  • 末梢神経系(まっしょうしんけいけい) 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)と体(からだ)の各部(かくぶ)をつなぐ神経(しんけい)。体性(たいせい)神経系(しんけいけい)と自律神経系(じりつしんけいけい)に分(わ)かれる
  • 脳幹(のうかん) 中脳(ちゅうのう)・橋(きょう)・延髄(えんずい)からなる部分(ぶぶん)。間脳(かんのう)を含(ふく)めることもある。呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)など生命(せいめい)維持(いじ)に欠(か)かせない働(はたら)きを持(も)つ
  • 脳死(のうし) 脳幹(のうかん)を含(ふく)む脳(のう)のすべての働(はたら)きが止(と)まり、回復(かいふく)する可能(かのう)性(せい)がない状態(じょうたい)
問題を解く
単元のポイント
  • 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい) 脳(のう)と脊髄(せきずい)からなる神経系(しんけいけい)の中心(ちゅうしん)部分(ぶぶん)。体(からだ)の各部(かくぶ)からの情報(じょうほう)をまとめ、指令(しれい)を出(だ)す
  • 末梢神経系(まっしょうしんけいけい) 中枢神経系(ちゅうすうしんけいけい)と体(からだ)の各部(かくぶ)をつなぐ神経(しんけい)。体性(たいせい)神経系(しんけいけい)と自律神経系(じりつしんけいけい)に分(わ)かれる
  • 脳幹(のうかん) 中脳(ちゅうのう)・橋(きょう)・延髄(えんずい)からなる部分(ぶぶん)。間脳(かんのう)を含(ふく)めることもある。呼吸(こきゅう)や心臓(しんぞう)の拍(はく)動(どう)など生命(せいめい)維持(いじ)に欠(か)かせない働(はたら)きを持(も)つ
  • 脳死(のうし) 脳幹(のうかん)を含(ふく)む脳(のう)のすべての働(はたら)きが止(と)まり、回復(かいふく)する可能(かのう)性(せい)がない状態(じょうたい)