内分泌系とホルモン
カワウソ先生ホルモンは血液に乗って全身を回るから、神経より少しゆっくり長く効くよ。
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- 内分泌系は、内分泌腺からホルモンを血液中に分泌し、標的器官に情報を伝えるしくみだ。
- ホルモンは、特定の受容体を持つ標的器官にだけ結合し、決まった働きを引き起こす。
- 視床下部と脳下垂体は、ホルモンの分泌量をフィードバックで調節する中心になっている。
詳しく
内分泌腺とホルモンの働き方
体の中には、ホルモンを血液中に直接分泌する内分泌腺がいくつもある。内分泌腺から出たホルモンは、血液の流れに乗って全身に運ばれていく。
ホルモンは全身の細胞に届くが、効果が現れるのは、そのホルモン専用の受容体を持つ標的器官だけだ。受容体にホルモンが結合すると、標的器官の中で特定の反応が始まる。
同じ血液が全身をめぐっていても、受容体を持つ器官でしか反応が起こらない。この仕組みによって、ホルモンは必要な器官だけに情報を届けられる。
視床下部・脳下垂体とフィードバック調節
脳の中にある視床下部は、脳下垂体からのホルモン分泌を調節する中心の一つだ。視床下部からの指令で、脳下垂体は別のホルモンを分泌し、さらに別の内分泌腺へ働きかける。
こうして分泌されたホルモンの血中濃度(新しいタブで開きます)が目的の値まで上がると、その情報が視床下部や脳下垂体に伝わる。すると、ホルモンの分泌が抑えられる。この仕組みをフィードバック調節という。
フィードバック調節があるおかげで、ホルモンの血中濃度は分泌しすぎたり不足したりせず、一定の範囲におさまりやすくなる。
ホルモンが神経系と違う調節のしかたをする理由
神経系は、決まった神経を通って情報を伝えるため、ごく短い時間で特定の場所にだけ情報を送れる。一方でホルモンは血液に乗って全身に広がるため、情報が届くまでに神経より時間がかかる。
その代わり、ホルモンは血液中に留まる間、ずっと標的器官に働きかけ続けられる。神経系よりも、効果が長く続く調節が得意だ。
体内環境をすばやく変えたい場面では神経系が働き、ある状態をしばらく保ちたい場面では内分泌系が働く。この違いが、2つの調節のしくみを組み合わせて使う理由になっている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/endocrine-system-and-hormones/?from=print#quiz
ホルモンが作られてから働くまでの流れとして正しいものはどれか。
- ◯ 内分泌腺から神経を通って標的器官に伝わる
- ◯ 筋肉で作られ、消化管を通って吸収される
- ◯ 体表から直接吸収されて全身に広がる
- ◯ 内分泌腺から血液中に分泌され、標的器官の受容体に結合する
正解:内分泌腺から血液中に分泌され、標的器官の受容体に結合する
ホルモンは内分泌腺から血液中に分泌され、受容体を持つ標的器官にだけ結合して働く。ホルモンの効果が標的器官にだけ現れるのはなぜか。
- ◯ 標的器官だけがそのホルモンの受容体を持つから
- ◯ 標的器官だけに血管がつながっているから
- ◯ 標的器官だけが神経でつながっているから
- ◯ 標的器官だけが内分泌腺に接しているから
正解:標的器官だけがそのホルモンの受容体を持つから
ホルモンは全身に運ばれるが、専用の受容体を持つ標的器官だけで反応が起こる。脳下垂体からのホルモン分泌を調節する中心の一つはどこか。
- ◯ 小脳
- ◯ すい臓
- ◯ 副腎
- ◯ 視床下部
正解:視床下部
視床下部は、脳下垂体からのホルモン分泌を調節する中心の一つである。ホルモンの血中濃度の変化が、もとの分泌量を変えるしくみに戻って働くことを何というか。
- ◯ 拮抗的な働き
- ◯ 受容体反応
- ◯ 内分泌反射
- ◯ フィードバック調節
正解:フィードバック調節
ホルモンの血中濃度(新しいタブで開きます)の変化が分泌量を変えるしくみに戻って働くことをフィードバック調節という。
単元のポイント
- 内分泌腺 ホルモンを血液中に直接分泌する腺。導管を持たない
- ホルモン 内分泌腺から分泌され、血液によって運ばれる情報伝達物質
- 標的器官と受容体 ホルモンの情報を受け取る器官と、そこでホルモンと結びつく物質
- フィードバック調節 ホルモンの血中濃度の変化が、もとの分泌量を変える仕組みに戻って働くこと