本文へ移動

細胞(さいぼう)分裂(ぶんれつ)と生物(せいぶつ)の成長(せいちょう)

カワウソ先生体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)で大事(だいじ)なのは、分裂(ぶんれつ)の前(まえ)に染色体(せんしょくたい)がいったん複製(ふくせい)されて2倍(ばい)になり、それが2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分配(ぶんぱい)されること。分裂(ぶんれつ)の前(まえ)と後(あと)で染色体(せんしょくたい)の数(かず)は変(か)わらないよ。

30秒でつかむ

  1. 体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)では、分裂(ぶんれつ)の前(まえ)に染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)になり、それが2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分配(ぶんぱい)される。
  2. 分裂(ぶんれつ)してできた2つの細胞(さいぼう)は、どちらももとの細胞(さいぼう)と同(おな)じ数(かず)の染色体(せんしょくたい)をもつ。
  3. 生物(せいぶつ)が成長(せいちょう)するのは、細胞(さいぼう)の数(かず)が分裂(ぶんれつ)で増(ふ)えることと、1つ1つの細胞(さいぼう)が大(おお)きくなることの両方(りょうほう)による。

詳しく

体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)とは

からだをつくる細胞(さいぼう)がふえるときに起(お)こる細胞(さいぼう)分裂(ぶんれつ)を体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)という。体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)では、分裂(ぶんれつ)する前(まえ)に核(かく)の中(なか)の染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)の数(かず)になる。複製(ふくせい)された染色体(せんしょくたい)は、2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分配(ぶんぱい)される。

染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)になった後(のち)、2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分配(ぶんぱい)されることで、分裂(ぶんれつ)してできた2つの細胞(さいぼう)は、どちらももとの細胞(さいぼう)と同(おな)じ数(かず)の染色体(せんしょくたい)をもつことになる。たとえばもとの細胞(さいぼう)が4本(ほん)の染色体(せんしょくたい)をもっていたなら、分裂後(ぶんれつご)の2つの細胞(さいぼう)もそれぞれ4本(ほん)の染色体(せんしょくたい)をもつ。

体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)によって、もとの細胞(さいぼう)(母(はは)細胞(さいぼう))と同(おな)じ染色体(せんしょくたい)をもつ2つの細胞(さいぼう)(娘細胞(むすめさいぼう))ができる。このしくみがあるために、分裂(ぶんれつ)を繰(く)り返(かえ)しても、からだをつくる細胞(さいぼう)の染色体(せんしょくたい)の数(かず)はいつも同(おな)じに保(たも)たれる。

染色体の複製と分配(染色体4本の例)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)の順序(じゅんじょ)

体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)には、決(き)まった順序(じゅんじょ)がある。分裂(ぶんれつ)を始(はじ)める前(まえ)の核(かく)では、染色体(せんしょくたい)は細(ほそ)い糸(いと)のようになっていて見分(みわ)けにくいが、分裂(ぶんれつ)が始(はじ)まると染色体(せんしょくたい)は太(ふと)く短(みじか)くなり、複製(ふくせい)された染色体(せんしょくたい)が2本(ほん)ずつくっついた形(かたち)で核(かく)の中(なか)に姿(すがた)を現(あらわ)す。

太(ふと)く短(みじか)くなった染色体(せんしょくたい)は細胞(さいぼう)の中央(ちゅうおう)に並(なら)び、その後(ご)、くっついていた2本(ほん)が分(わ)かれて、それぞれ細胞(さいぼう)の両端(りょうたん)へと移動(いどう)していく。両端(りょうたん)に分(わ)かれた染色体(せんしょくたい)のまわりに新(あたら)しい核(かく)の膜(まく)ができ、2つの核(かく)ができる。

2つの核(かく)ができた後(のち)、細胞(さいぼう)質(しつ)がそのまま2つに分(わ)かれて、2つの細胞(さいぼう)になる。この順序(じゅんじょ)(染色体(せんしょくたい)が現(あらわ)れる→中央(ちゅうおう)に並(なら)ぶ→両端(りょうたん)に分(わ)かれる→核(かく)ができる→細胞(さいぼう)質(しつ)が分(わ)かれる)は、観察(かんさつ)でも確(たし)かめることができる。

体細胞分裂の順序Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

生物(せいぶつ)の成長(せいちょう)と細胞(さいぼう)分裂(ぶんれつ)

多細胞(たさいぼう)生物(せいぶつ)(新しいタブで開きます)のからだが大(おお)きくなる、つまり成長(せいちょう)する理由(りゆう)の1つは、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)によって細胞(さいぼう)の数(かず)が増(ふ)えることである。1つの細胞(さいぼう)が2つ、2つが4つと分裂(ぶんれつ)を繰(く)り返(かえ)すことで、からだをつくる細胞(さいぼう)の数(かず)はどんどん増(ふ)えていく。

しかし細胞(さいぼう)の数(かず)が増(ふ)えるだけでは、生物(せいぶつ)の成長(せいちょう)を説明(せつめい)できない。分裂(ぶんれつ)してできたばかりの細胞(さいぼう)は小(ちい)さいが、時間(じかん)が経(た)つにつれて1つ1つの細胞(さいぼう)そのものが大(おお)きく育(そだ)つ。この細胞(さいぼう)自体(じたい)の肥大(ひだい)も、成長(せいちょう)の重要(じゅうよう)な理由(りゆう)である。

つまり生物(せいぶつ)の成長(せいちょう)は、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)による細胞(さいぼう)の数(かず)の増加(ぞうか)と、分裂後(ぶんれつご)の細胞(さいぼう)1つ1つの大(おお)きさの変化(へんか)(肥大(ひだい))という、2つのことが合(あ)わさって起(お)こる。根(ね)や茎(くき)の先端(せんたん)のように活発(かっぱつ)に分裂(ぶんれつ)する部分(ぶぶん)で、この2つを観察(かんさつ)で確(たし)かめることができる。

確認問題

問題 1 / 4体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)で、分裂(ぶんれつ)する前(まえ)に核(かく)の中(なか)で起(お)こることはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/cell-division-and-growth/?from=print#quiz

  1. 体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)で、分裂(ぶんれつ)する前(まえ)に核(かく)の中(なか)で起(お)こることはどれか。

    • ◯ 染色体(せんしょくたい)の数(かず)が半分(はんぶん)になる
    • ◯ 核(かく)がなくなる
    • ◯ 染色体(せんしょくたい)がすべて消(き)える
    • ◯ 染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)になる

    正解:染色体が複製されて2倍になる
    体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)では、分裂(ぶんれつ)する前(まえ)に染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)の数(かず)になり、それが2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分配(ぶんぱい)される。染色体(せんしょくたい)の数(かず)が半分(はんぶん)になるのは減数分裂(げんすうぶんれつ)(新しいタブで開きます)である。

  2. 染色体(せんしょくたい)を8本(ほん)もつ細胞(さいぼう)が体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)を1回(かい)行(おこな)うと、できた2つの細胞(さいぼう)の染色体(せんしょくたい)の数(かず)はどうなるか。

    • ◯ それぞれ4本(ほん)になる
    • ◯ それぞれ8本(ほん)になる
    • ◯ それぞれ16本(ほん)になる
    • ◯ 合(あ)わせて8本(ほん)になる

    正解:それぞれ8本になる
    体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)では染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)になってから2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分配(ぶんぱい)されるため、分裂後(ぶんれつご)の2つの細胞(さいぼう)もどちらももとの細胞(さいぼう)と同(おな)じ8本(ほん)の染色体(せんしょくたい)をもつ。

  3. 体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)で起(お)こることを正(ただ)しい順(じゅん)に並(なら)べよう。

    • ( )核(かく)の中(なか)に染色体(せんしょくたい)は見(み)えず、糸(いと)のような状態(じょうたい)になっている
    • ( )複製(ふくせい)された染色体(せんしょくたい)が太(ふと)く短(みじか)い形(かたち)で核(かく)の中(なか)に現(あらわ)れ、中央(ちゅうおう)に並(なら)ぶ
    • ( )染色体(せんしょくたい)が2つに分(わ)かれて、それぞれ細胞(さいぼう)の両端(りょうたん)に移動(いどう)する
    • ( )両端(りょうたん)に新(あたら)しい核(かく)ができ、細胞(さいぼう)質(しつ)が分(わ)かれて2つの細胞(さいぼう)になる

    正解:核の中に染色体は見えず、糸のような状態になっている → 複製された染色体が太く短い形で核の中に現れ、中央に並ぶ → 染色体が2つに分かれて、それぞれ細胞の両端に移動する → 両端に新しい核ができ、細胞質が分かれて2つの細胞になる
    染色体(せんしょくたい)が見(み)えない状態(じょうたい)→複製(ふくせい)された染色体(せんしょくたい)が現(あらわ)れて中央(ちゅうおう)に並(なら)ぶ→両端(りょうたん)に分(わ)かれる→核(かく)ができて細胞(さいぼう)質(しつ)が分(わ)かれる、の順(じゅん)に体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)は進(すす)む。

  4. 多細胞(たさいぼう)生物(せいぶつ)が成長(せいちょう)するしくみとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 染色体(せんしょくたい)の数(かず)が増(ふ)えることで成長(せいちょう)する
    • ◯ 細胞(さいぼう)の数(かず)が増(ふ)えるだけで成長(せいちょう)する
    • ◯ 細胞(さいぼう)の数(かず)が増(ふ)えることと、1つ1つの細胞(さいぼう)が大(おお)きくなることの両方(りょうほう)で成長(せいちょう)する
    • ◯ 1つ1つの細胞(さいぼう)が大(おお)きくなるだけで成長(せいちょう)する

    正解:細胞の数が増えることと、1つ1つの細胞が大きくなることの両方で成長する
    生物(せいぶつ)の成長(せいちょう)は、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)による細胞(さいぼう)の数(かず)の増加(ぞうか)と、分裂後(ぶんれつご)の細胞(さいぼう)1つ1つが大(おお)きくなること(肥大(ひだい))の両方(りょうほう)が合(あ)わさって起(お)こる。

単元のポイント

  • 体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ) からだをつくる細胞(さいぼう)が2つに分(わ)かれてふえる細胞(さいぼう)分裂(ぶんれつ)
  • 染色体(せんしょくたい)の複製(ふくせい) 分裂(ぶんれつ)の前(まえ)に染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)の数(かず)になる
  • 等(ひと)しい分配(ぶんぱい) 複製(ふくせい)された染色体(せんしょくたい)が2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分(わ)かれて入(はい)る
  • 成長(せいちょう)のしくみ 細胞(さいぼう)の数(かず)が増(ふ)えることと、1つ1つの細胞(さいぼう)が大(おお)きくなることの両方(りょうほう)で起(お)こる
問題を解く
単元のポイント
  • 体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ) からだをつくる細胞(さいぼう)が2つに分(わ)かれてふえる細胞(さいぼう)分裂(ぶんれつ)
  • 染色体(せんしょくたい)の複製(ふくせい) 分裂(ぶんれつ)の前(まえ)に染色体(せんしょくたい)が複製(ふくせい)されて2倍(ばい)の数(かず)になる
  • 等(ひと)しい分配(ぶんぱい) 複製(ふくせい)された染色体(せんしょくたい)が2つの細胞(さいぼう)に等(ひと)しく分(わ)かれて入(はい)る
  • 成長(せいちょう)のしくみ 細胞(さいぼう)の数(かず)が増(ふ)えることと、1つ1つの細胞(さいぼう)が大(おお)きくなることの両方(りょうほう)で起(お)こる