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体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)の観察(かんさつ)

カワウソ先生根(ね)を切(き)り取(と)ったらすぐにうすい塩酸(えんさん)につけるのがポイント。細胞(さいぼう)と細胞(さいぼう)の間(ま)をやわらかくして、後(あと)で押(お)しつぶしたときに重(かさ)ならずに1つ1つの細胞(さいぼう)が見(み)えるようにしているよ。

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  1. タマネギの根(ね)の先端(せんたん)を切(き)り取(と)り、うすい塩酸(えんさん)にひたしてから、酢酸(さくさん)オルセイン液(えき)などで核(かく)や染色体(せんしょくたい)(新しいタブで開きます)を染色(せんしょく)する。
  2. 染色(せんしょく)した根(ね)をスライドガラスにのせ、カバーガラスをかけて押(お)しつぶし、顕微鏡(けんびきょう)で観察(かんさつ)する。
  3. 根(ね)の先端(せんたん)に近(ちか)い部分(ぶぶん)では、いろいろな段階(だんかい)の体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)が同時(どうじ)に見(み)られ、分裂(ぶんれつ)の順序(じゅんじょ)を確(たし)かめられる。

詳しく

観察(かんさつ)の準備(じゅんび)

タマネギなどの根(ね)の先端(せんたん)を1cmほど切(き)り取(と)り、60℃くらいのうすい塩(えん)(新しいタブで開きます)酸(さん)に数分(すうふん)(3分(ふん)ほど)ひたす。この処理(しょり)によって細胞(さいぼう)と細胞(さいぼう)をつなぐ部分(ぶぶん)がやわらかくなり、後(あと)で押(お)しつぶしたときに1つ1つの細胞(さいぼう)が重(かさ)なりにくくなる。

塩酸(えんさん)から取(と)り出(だ)した根(ね)を水(みず)で軽(かる)くすすいだあと、酢酸(さくさん)オルセイン液(えき)(または酢酸(さくさん)カーミン液(えき))を1〜2滴(てき)落(お)として数分(すうふん)置(お)き、核(かく)や染色体(せんしょくたい)を赤色(あかいろ)(赤(あか)紫色(むらさきいろ))に染(そ)める。染色(せんしょく)液(えき)は核(かく)の中(なか)の染色体(せんしょくたい)をはっきり見(み)せるために使(つか)う。

染色(せんしょく)した根(ね)の先端(せんたん)を柄(え)つき針(はり)で小(ちい)さく切(き)り、スライドガラスにのせてカバーガラスをかけ、ろ紙(し)をかぶせて指(ゆび)で垂直(すいちょく)に押(お)しつぶす(押(お)しつぶし法(ほう))。こうすることで細胞(さいぼう)が一層(いっそう)に広(ひろ)がり、顕微鏡(けんびきょう)で観察(かんさつ)しやすいプレパラートになる。

体細胞分裂の観察の手順Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

顕微鏡(けんびきょう)で見(み)える分裂(ぶんれつ)の順序(じゅんじょ)

できたプレパラートを顕微鏡(けんびきょう)で観察(かんさつ)すると、同(おな)じ視野(しや)(新しいタブで開きます)の中(なか)に、分裂(ぶんれつ)していない核(かく)だけの細胞(さいぼう)と、染色体(せんしょくたい)が見(み)える体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)のさまざまな段階(だんかい)の細胞(さいぼう)が一緒(いっしょ)に見(み)られる。

観察(かんさつ)した細胞(さいぼう)を、染色体(せんしょくたい)の見(み)え方(かた)(糸(いと)のような核(かく)→太(ふと)く短(みじか)い染色体(せんしょくたい)が現(あらわ)れる→中央(ちゅうおう)に並(なら)ぶ→両端(りょうたん)に分(わ)かれる→2つの核(かく)ができる)に注目(ちゅうもく)して並(なら)べ直(なお)すと、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)の順序(じゅんじょ)を再現(さいげん)することができる。

この観察(かんさつ)は、根(ね)の先端(せんたん)から少(すこ)し内側(うちがわ)の根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき)でよく行(おこな)うとよい。根(ね)の先頭(せんとう)そのもの(根冠(こんかん))は分裂(ぶんれつ)が少(すく)なく、根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき)よりさらに内側(うちがわ)(伸長(しんちょう)している部分(ぶぶん))は、細胞(さいぼう)の数(かず)は増(ふ)えずに1つ1つの細胞(さいぼう)が伸(の)びて大(おお)きくなる場所(ばしょ)である。

根の先端のつくりと分裂が盛んな場所Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜこの手順(てじゅん)で観察(かんさつ)するのか

タマネギの根(ね)の先端(せんたん)を使(つか)うのは、染色体(せんしょくたい)の数(かず)が少(すく)なく大(おお)きさも比較的(ひかくてき)大(おお)きいため、顕微鏡(けんびきょう)でも染色体(せんしょくたい)の形(かたち)や動(うご)きを見分(みわ)けやすいからである。

うすい塩酸(えんさん)での処理(しょり)(前処理(ぜんしょり))を省(はぶ)くと、細胞(さいぼう)どうしがくっついたまま重(かさ)なり合(あ)い、1つ1つの細胞(さいぼう)の中(なか)の染色体(せんしょくたい)が見分(みわ)けづらい。前処理(ぜんしょり)と染色(せんしょく)、押(お)しつぶしの3つの手順(てじゅん)がそろって、初(はじ)めて染色体(せんしょくたい)の動(うご)きを観察(かんさつ)できるプレパラートになる。

根(ね)の先端(せんたん)付近(ふきん)でさまざまな分裂(ぶんれつ)の段階(だんかい)が同時(どうじ)に見(み)られるのは、根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき)の中(なか)で多(おお)くの細胞(さいぼう)が次々(つぎつぎ)に体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)を行(おこな)っているためである。1枚(まい)のプレパラートの中(なか)に分裂(ぶんれつ)の全(ぜん)段階(だんかい)がそろって見(み)えるのは、この部分(ぶぶん)を選(えら)んで観察(かんさつ)しているからである。

確認問題

問題 1 / 4タマネギの根(ね)の先端(せんたん)をうすい塩酸(えんさん)にひたす理由(りゆう)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/observing-somatic-cell-division/?from=print#quiz

  1. タマネギの根(ね)の先端(せんたん)をうすい塩酸(えんさん)にひたす理由(りゆう)はどれか。

    • ◯ 細胞(さいぼう)の数(かず)をふやすため
    • ◯ 細胞(さいぼう)と細胞(さいぼう)をつなぐ部分(ぶぶん)をやわらかくし、押(お)しつぶしても重(かさ)なりにくくするため
    • ◯ 核(かく)や染色体(せんしょくたい)を赤(あか)く染(そ)めるため
    • ◯ 根(ね)を消毒(しょうどく)して腐(くさ)らせないようにするため

    正解:細胞と細胞をつなぐ部分をやわらかくし、押しつぶしても重なりにくくするため
    うすい塩酸(えんさん)での処理(しょり)は、細胞(さいぼう)と細胞(さいぼう)をつなぐ部分(ぶぶん)をやわらかくし、後(あと)で押(お)しつぶしたときに1つ1つの細胞(さいぼう)が重(かさ)なりにくくするために行(おこな)う。染色(せんしょく)は酢酸(さくさん)オルセイン液(えき)などの染色(せんしょく)液(えき)の役割(やくわり)である。

  2. 酢酸(さくさん)オルセイン液(えき)や酢酸(さくさん)カーミン液(えき)は、おもに何(なに)を染(そ)めるために使(つか)うか。

    • ◯ 細胞(さいぼう)壁(かべ)
    • ◯ 細胞(さいぼう)膜(まく)
    • ◯ 葉(は)緑体(りょくたい)
    • ◯ 核(かく)や染色体(せんしょくたい)

    正解:核や染色体
    酢酸(さくさん)オルセイン液(えき)・酢酸(さくさん)カーミン液(えき)は、核(かく)や染色体(せんしょくたい)(新しいタブで開きます)を赤色(あかいろ)(赤(あか)紫色(むらさきいろ))に染(そ)めて、顕微鏡(けんびきょう)でも見分(みわ)けやすくするための染色(せんしょく)液(えき)である。

  3. 染色(せんしょく)した根(ね)の先端(せんたん)をカバーガラスをかけて押(お)しつぶす(押(お)しつぶし法(ほう))のはなぜか。

    • ◯ 細胞(さいぼう)を一層(いっそう)に広(ひろ)げて、顕微鏡(けんびきょう)で観察(かんさつ)しやすくするため
    • ◯ 根(ね)の先端(せんたん)をやわらかくするため
    • ◯ 細胞(さいぼう)分裂(ぶんれつ)を早(はや)く進(すす)めるため
    • ◯ 染色(せんしょく)液(えき)を洗(あら)い流(なが)すため

    正解:細胞を一層に広げて、顕微鏡で観察しやすくするため
    押(お)しつぶし法(ほう)は、重(かさ)なり合(あ)った細胞(さいぼう)を一層(いっそう)に広(ひろ)げて、1つ1つの細胞(さいぼう)の中(なか)の染色体(せんしょくたい)を顕微鏡(けんびきょう)で見分(みわ)けやすくするために行(おこな)う。

  4. タマネギの根(ね)で、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)が最(もっと)もよく観察(かんさつ)できる部分(ぶぶん)はどこか。

    • ◯ 根冠(こんかん)より少(すこ)し内側(うちがわ)の根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき)
    • ◯ 根(ね)の先端(せんたん)そのもの(根冠(こんかん))
    • ◯ 根(ね)のつけ根(ね)に近(ちか)い部分(ぶぶん)
    • ◯ 根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき)よりさらに内側(うちがわ)の伸長(しんちょう)している部分(ぶぶん)

    正解:根冠より少し内側の根端分裂組織
    根(ね)の先端(せんたん)そのもの(根冠(こんかん))は分裂(ぶんれつ)が少(すく)なく、そこから少(すこ)し内側(うちがわ)の根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき)で体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)がよく起(お)こる。さらに内側(うちがわ)の伸長(しんちょう)部(ぶ)は、細胞(さいぼう)の数(かず)は増(ふ)えずに1つ1つの細胞(さいぼう)が伸(の)びて大(おお)きくなる場所(ばしょ)である。

単元のポイント

  • うすい塩酸(えんさん)での処理(しょり) 細胞(さいぼう)と細胞(さいぼう)をつなぐ部分(ぶぶん)をやわらかくし、押(お)しつぶしたときに重(かさ)ならないようにする
  • 酢酸(さくさん)オルセイン・酢酸(さくさん)カーミン 核(かく)や染色体(せんしょくたい)を赤色(あかいろ)(赤(あか)紫色(むらさきいろ))に染(そ)めて見(み)やすくする染色(せんしょく)液(えき)
  • 押(お)しつぶし法(ほう) カバーガラスをかけて押(お)しつぶし、細胞(さいぼう)を一層(いっそう)に広(ひろ)げるプレパラートの作(つく)り方(かた)
  • 根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき) 根(ね)の先端(せんたん)付近(ふきん)にある、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)がよく起(お)こる部分(ぶぶん)
問題を解く
単元のポイント
  • うすい塩酸(えんさん)での処理(しょり) 細胞(さいぼう)と細胞(さいぼう)をつなぐ部分(ぶぶん)をやわらかくし、押(お)しつぶしたときに重(かさ)ならないようにする
  • 酢酸(さくさん)オルセイン・酢酸(さくさん)カーミン 核(かく)や染色体(せんしょくたい)を赤色(あかいろ)(赤(あか)紫色(むらさきいろ))に染(そ)めて見(み)やすくする染色(せんしょく)液(えき)
  • 押(お)しつぶし法(ほう) カバーガラスをかけて押(お)しつぶし、細胞(さいぼう)を一層(いっそう)に広(ひろ)げるプレパラートの作(つく)り方(かた)
  • 根端分裂組織(こんたんぶんれつそしき) 根(ね)の先端(せんたん)付近(ふきん)にある、体細胞(たいさいぼう)分裂(ぶんれつ)がよく起(お)こる部分(ぶぶん)