太陽の日周運動
カワウソ先生太陽は東からのぼって、南の空でいちばん高くなり、西にしずむ。透明半球の記録では、点の間隔が等しいことに注目してね。
30秒でつかむ
- 観測者を中心とした大きな球の天井に天体が張りついているように見立てたものを天球という。観測者の真上の点が天頂である。
- 太陽は東の地平線からのぼり、南の空で最も高くなって、西の地平線にしずむ。この1日の見かけの動きを太陽の日周運動という。
- 太陽が真南にきて最も高くなることを南中といい、そのときの地平線からの角度を南中高度という。
詳しく
天球と太陽の動き
空を見上げると、天体は観測者を中心とした大きな丸い天井にはりついているように見える。この見かけの球面を天球といい、観測者の真上にあたる点を天頂とよぶ。
太陽は朝、東の地平線からのぼり、昼ごろに南の空で最も高くなって、夕方には西の地平線にしずんでいく。このように、太陽が1日の間に天球上を東から西へ動いて見えることを太陽の日周運動という。
太陽が真南にきて最も高くなることを南中といい、南中したときの太陽と地平線との間の角度を南中高度という。南中する時刻は、日本ではおよそ正午ごろだ。
透明半球で太陽の動きを記録する
太陽の動きは透明半球を使って記録できる。厚紙に透明半球と同じ大きさの円をかき、中心に印をつけて方位を合わせ、日当たりのよい水平な場所に固定する。
一定の時間ごとに、ペンの先の影が円の中心に重なる位置を探して、透明半球の上に点を打つ。点の位置が、その時刻に観測者から見た太陽の方向を表している。
打った点をなめらかな線で結び、その線を透明半球のふちまでのばすと、ふちと交わる点がそれぞれ日の出と日の入りの位置になる。
記録からわかること
1時間ごとに打った点の間隔を測ると、どこでもほぼ等しくなる。これは、太陽が天球上を一定の速さで動いて見えることを表しているのだ。
たとえば1時間ごとの点の間隔が2.4cmで、ある点から日の入りの位置までが12cmあったとすると、12÷2.4=5より、その点の時刻から5時間後が日の入りの時刻と求められる。
太陽が天球上を動いて見えるのは、太陽が実際に動いているからではない。地球が西から東へ自転(新しいタブで開きます)しているために、地球上から見ると太陽が東から西へ動くように見えるのであり、これを見かけの動きという。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/diurnal-motion-of-the-sun/?from=print#quiz
天球上で、観測者の真上にあたる点を何というか。
- ◯ 地平線
- ◯ 北極星
- ◯ 天頂
- ◯ 南中
正解:天頂
観測者の真上にあたる天球上の点を天頂という。天球は、観測者を中心にした見かけの大きな球である。太陽が真南にきて最も高くなったときの、太陽と地平線との間の角度を何というか。
- ◯ 地軸の傾き
- ◯ 天頂距離
- ◯ 南中高度
- ◯ 緯度
正解:南中高度
太陽が真南にきて最も高くなることを南中といい、そのときの地平線からの角度を南中高度という。透明半球に1時間ごとに打った太陽の位置の点の間隔が、どこでもほぼ等しかった。このことから何がわかるか。
- ◯ 太陽は南中のころだけ速く動く
- ◯ 太陽が天球上を一定の速さで動いて見える
- ◯ 太陽は朝と夕方に速く動く
- ◯ 太陽はほとんど動かない
正解:太陽が天球上を一定の速さで動いて見える
一定時間ごとの点の間隔が等しいことは、太陽が天球上を一定の速さで動いて見えることを表している。透明半球で、1時間ごとの点の間隔は2.4cmだった。午後2時の点から日の入りの位置までは7.2cmあった。日の入りの時刻は何時か。
- ◯ 午後7時
- ◯ 午後5時
- ◯ 午後6時
- ◯ 午後4時
正解:午後5時
7.2÷2.4=3より、午後2時の3時間後が日の入りなので、午後5時になる。
単元のポイント
- 天球 観測者を中心にした、天体が張りついて見える大きな球
- 天頂 天球上で、観測者の真上にあたる点
- 南中 天体が真南の空にきて、最も高くなること
- 南中高度 南中したときの、天体と地平線との間の角度