地震の波
カワウソ先生P波は速くて小さいゆれ、S波は遅くて大きいゆれ。届く時間の差が震源までの距離を教えてくれるよ。
30秒でつかむ
- 地震が発生した地下の場所を震源、その真上の地表の点を震央という。
- 震源からはP波とS波の2種類の波が伝わり、先に届くP波による初期微動のあと、S波による主要動が始まる。
- 初期微動継続時間は震源からの距離にほぼ比例し、震度は10階級、マグニチュードは地震そのものの規模を表す。
詳しく
ポイント
地震が発生した地下の場所を震源、震源の真上にある地表の点を震央という。
震源からは速さの違う2種類の波が伝わる。速く伝わる波をP波、ゆっくり伝わる波をS波という。P波による小さなゆれを初期微動、あとから届くS波による大きなゆれを主要動という。
P波の伝わる速さはおよそ毎秒6〜8km、S波の伝わる速さはおよそ毎秒3〜5kmで、P波の方が速い。
初期微動継続時間を読み取る
P波が届いてからS波が届くまでの時間を初期微動継続時間という。震源から遠い地点ほど、P波とS波の届く時刻の差は大きい。
観測記録のグラフでは、P波の到着時刻とS波の到着時刻の差を読み取り、震源からの距離を見積もる。初期微動継続時間は震源からの距離にほぼ比例する。
例えば、ある地点でP波が10時00分05秒、S波が10時00分15秒に届いたとする。この地点の初期微動継続時間は、15秒-5秒で10秒だ。別の地点で初期微動継続時間が20秒なら、震源までの距離はおよそ2倍と見積もれる。
震度とマグニチュードの違い
ある場所の地震のゆれの強さを表す指標を震度という。日本では気象庁が0・1・2・3・4・5弱・5強・6弱・6強・7の10階級で発表する。
地震そのものの規模(エネルギーの大きさ)を表す指標をマグニチュードという。1つの地震にはマグニチュードが1つだけ決まるが、震度は震源からの距離や地盤によって場所ごとに変わる。
震源に近い場所ほど震度は大きくなりやすいが、地盤がやわらかい場所では震源から離れていても震度が大きくなることがある。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/earthquake-waves/?from=print#quiz
地震が発生した地下の場所と、その真上の地表の点をそれぞれ何というか。
- ◯ 震源と震央
- ◯ 震度と震央
- ◯ 震源と震源地
- ◯ 震央と震源
正解:震源と震央
地震が発生した地下の場所を震源、震源の真上の地表の点を震央という。P波とS波のうち、先に届く波と、それによって起こるゆれの組み合わせはどれか。
- ◯ S波が先に届き、初期微動を起こす
- ◯ どちらも同時に届く
- ◯ P波が先に届き、主要動を起こす
- ◯ P波が先に届き、初期微動を起こす
正解:P波が先に届き、初期微動を起こす
伝わる速さの速いP波が先に届き、小さなゆれである初期微動を起こす。あとから届くS波が主要動を起こす。ある地点でP波が10時00分05秒、S波が10時00分15秒に届いた。この地点の初期微動継続時間はどれか。
- ◯ 5秒
- ◯ 10秒
- ◯ 15秒
- ◯ 20秒
正解:10秒
S波の到着時刻からP波の到着時刻を引くと、15秒-5秒=10秒になる。震度とマグニチュードの違いとして正しいものはどれか。
- ◯ 震度は0〜10の11階級で表す
- ◯ 震度は地震そのものの規模、マグニチュードは場所ごとのゆれの強さ
- ◯ 震度は場所ごとのゆれの強さ、マグニチュードは地震そのものの規模
- ◯ 震度とマグニチュードは同じものを表す
正解:震度は場所ごとのゆれの強さ、マグニチュードは地震そのものの規模
震度は場所ごとのゆれの強さを10階級で表し、マグニチュードは1つの地震に1つだけ決まる規模を表す。
単元のポイント
- 震源・震央 震源は地震が発生した地下の場所、震央はその真上の地表の点
- P波・S波 P波は速く伝わり初期微動を、S波は遅く伝わり主要動を起こす
- 初期微動継続時間 P波とS波が届くまでの時間差。震源からの距離にほぼ比例する
- 震度とマグニチュード 震度は各地のゆれの強さを0〜7の10階級で、マグニチュードは地震そのものの規模を表す