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エルニーニョ現象(げんしょう)

カワウソ先生貿易風(ぼうえきふう)が弱(よわ)まるか強(つよ)まるかで、東(ひがし)と西(にし)のどちらが暖(あたた)かくなるか考(かんが)えよう。

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  1. 平常時(へいじょうじ)は貿易風(ぼうえきふう)(新しいタブで開きます)が吹(ふ)き、太平洋(たいへいよう)西部(せいぶ)に暖(あたた)かい海水(かいすい)がたまり、東部(とうぶ)では冷(つめ)たい海水(かいすい)がわき上(あ)がる湧昇(ゆうしょう)が起(お)こる。
  2. エルニーニョ現象(げんしょう)が起(お)こると貿易風(ぼうえきふう)が弱(よわ)まり、太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中部(ちゅうぶ)から東部(とうぶ)で海面(かいめん)水温(すいおん)が平年(へいねん)より高(たか)くなる。
  3. ラニーニャ現象(げんしょう)が起(お)こると貿易風(ぼうえきふう)が強(つよ)まり、西部(せいぶ)に暖(あたた)かい海水(かいすい)がより厚(あつ)くたまる。

詳しく

平常時(へいじょうじ)の貿易風(ぼうえきふう)と海面(かいめん)水温(すいおん)・湧昇(ゆうしょう)

太平洋(たいへいよう)の熱帯(ねったい)域(いき)では、貿易風(ぼうえきふう)と呼(よ)ばれる東風(とうふう)がいつも吹(ふ)く。この風(かぜ)によって、海面(かいめん)近(ちか)くの暖(あたた)かい海水(かいすい)は太平洋(たいへいよう)の西側(にしがわ)へ吹(ふ)き寄(よ)せられている。

インドネシア近海(きんかい)などの太平洋(たいへいよう)西部(せいぶ)では、暖(あたた)かい海水(かいすい)が表層(ひょうそう)で厚(あつ)みを増(ま)す。一方(いっぽう)、南米(なんべい)沖(おき)の東部(とうぶ)では湧昇(ゆうしょう)が起(お)こっている。これは、貿易風(ぼうえきふう)と地球(ちきゅう)の自転(じてん)(新しいタブで開きます)の効果(こうか)によって、深(ふか)いところから冷(つめ)たい海水(かいすい)が海面(かいめん)近(ちか)くまでわき上(あ)がる現象(げんしょう)である。

このため海面(かいめん)水温(すいおん)は、太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の西部(せいぶ)で高(たか)く、東部(とうぶ)で低(ひく)いという差(さ)が平常時(へいじょうじ)には続(つづ)く。西部(せいぶ)の暖(あたた)かい海面(かいめん)からは水蒸気(すいじょうき)が盛(さか)んに供給(きょうきゅう)され、上空(じょうくう)で積乱雲(せきらんうん)がよく発生(はっせい)する。

平常時の貿易風と海面水温・湧昇Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

エルニーニョ現象(げんしょう)とラニーニャ現象(げんしょう)

エルニーニョ現象(げんしょう)が起(お)こると、貿易風(ぼうえきふう)は平常時(へいじょうじ)よりも弱(よわ)くなる。すると西部(せいぶ)にたまっていた暖(あたた)かい海水(かいすい)が東(ひがし)へ広(ひろ)がり、東部(とうぶ)での冷(つめ)たい水(みず)の湧昇(ゆうしょう)も弱(よわ)まる。

その結果(けっか)、太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中部(ちゅうぶ)から東部(とうぶ)では、海面(かいめん)水温(すいおん)が平常時(へいじょうじ)より高(たか)くなる。積乱雲(せきらんうん)が盛(さか)んに発生(はっせい)する海域(かいいき)も、平常時(へいじょうじ)より東(ひがし)へ移(うつ)っていく。

逆(ぎゃく)にラニーニャ現象(げんしょう)が起(お)こると、貿易風(ぼうえきふう)は平常時(へいじょうじ)よりも強(つよ)くなる。西部(せいぶ)に暖(あたた)かい海水(かいすい)がより厚(あつ)くたまる一方(いっぽう)、東部(とうぶ)では冷(つめ)たい水(みず)の湧昇(ゆうしょう)が平常時(へいじょうじ)より強(つよ)まる。このため太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中部(ちゅうぶ)から東部(とうぶ)では、海面(かいめん)水温(すいおん)が平常時(へいじょうじ)より低(ひく)くなる。

エルニーニョ現象とラニーニャ現象の比較Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

日本(にほん)の天候(てんこう)への影響(えいきょう)

エルニーニョ現象(げんしょう)やラニーニャ現象(げんしょう)が起(お)こると、海面(かいめん)水温(すいおん)の分布(ぶんぷ)が変(か)わり、上空(じょうくう)を流(なが)れる気流(きりゅう)の道(みち)すじも変(か)わる。この変化(へんか)は、日本(にほん)を含(ふく)む世界(せかい)各地(かくち)の天候(てんこう)に影響(えいきょう)を与(あた)えることが多(おお)い。

気象庁(きしょうちょう)の統計(とうけい)では、エルニーニョ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると、日本(にほん)の夏(なつ)は西日本(にしにほん)を中心(ちゅうしん)に気温(きおん)が平年(へいねん)より低(ひく)くなりやすい傾向(けいこう)がある。冬(ふゆ)は沖縄(おきなわ)・奄美(あまみ)や北日本(きたにほん)で気温(きおん)が高(たか)くなりやすい傾向(けいこう)がある。

ラニーニャ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると、これとは逆(ぎゃく)の傾向(けいこう)が見(み)られやすく、夏(なつ)は北日本(きたにほん)で気温(きおん)が高(たか)くなりやすい。ただし、これらはあくまで統計(とうけい)的(てき)な傾向(けいこう)であり、必(かなら)ずそうなるとは限(かぎ)らない。

確認問題

問題 1 / 4太平洋(たいへいよう)の熱帯(ねったい)域(いき)で、平常時(へいじょうじ)に東(ひがし)から西(にし)へ吹(ふ)き続(つづ)けている風(かぜ)を何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/el-nino/?from=print#quiz

  1. 太平洋(たいへいよう)の熱帯(ねったい)域(いき)で、平常時(へいじょうじ)に東(ひがし)から西(にし)へ吹(ふ)き続(つづ)けている風(かぜ)を何(なん)というか。

    • ◯ 偏西風(へんせいふう)
    • ◯ 貿易風(ぼうえきふう)
    • ◯ 台風(たいふう)
    • ◯ 季節風(きせつふう)

    正解:貿易風
    この風(かぜ)は貿易風(ぼうえきふう)(新しいタブで開きます)と呼(よ)ばれ、海面(かいめん)近(ちか)くの暖(あたた)かい海水(かいすい)を太平洋(たいへいよう)西部(せいぶ)へ吹(ふ)き寄(よ)せている。

  2. エルニーニョ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると、太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中部(ちゅうぶ)から東部(とうぶ)の海面(かいめん)水温(すいおん)は、平常時(へいじょうじ)と比(くら)べてどうなるか。

    • ◯ 変化(へんか)しない
    • ◯ 低(ひく)くなる
    • ◯ 急激(きゅうげき)に0℃になる
    • ◯ 高(たか)くなる

    正解:高くなる
    エルニーニョ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると貿易風(ぼうえきふう)が弱(よわ)まり、中部(ちゅうぶ)から東部(とうぶ)の海面(かいめん)水温(すいおん)は平常時(へいじょうじ)より高(たか)くなる。

  3. ラニーニャ現象(げんしょう)が発生(はっせい)しているとき、貿易風(ぼうえきふう)の強(つよ)さは平常時(へいじょうじ)と比(くら)べてどうなるか。

    • ◯ 平常時(へいじょうじ)より弱(よわ)まる
    • ◯ 平常時(へいじょうじ)より強(つよ)まる
    • ◯ 風向(かざむ)きが逆(ぎゃく)になる
    • ◯ 完全(かんぜん)に止(と)まる

    正解:平常時より強まる
    ラニーニャ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると貿易風(ぼうえきふう)は平常時(へいじょうじ)より強(つよ)まり、西部(せいぶ)に暖(あたた)かい海水(かいすい)がより厚(あつ)くたまる。

  4. エルニーニョ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると、日本(にほん)の夏(なつ)の天候(てんこう)にはどのような傾向(けいこう)がみられやすいか。

    • ◯ 全国(ぜんこく)的(てき)に猛暑(もうしょ)になりやすい
    • ◯ 台風(たいふう)が全(まった)く発生(はっせい)しなくなる
    • ◯ 西日本(にしにほん)を中心(ちゅうしん)に気温(きおん)が低(ひく)くなりやすい
    • ◯ 梅雨(つゆ)がなくなる

    正解:西日本を中心に気温が低くなりやすい
    気象庁(きしょうちょう)の統計(とうけい)では、エルニーニョ現象(げんしょう)が発生(はっせい)すると日本(にほん)の夏(なつ)は西日本(にしにほん)を中心(ちゅうしん)に気温(きおん)が低(ひく)くなりやすい。

単元のポイント

  • 貿易風(ぼうえきふう)(新しいタブで開きます) 熱帯(ねったい)の太平洋(たいへいよう)で、平常時(へいじょうじ)に東(ひがし)から西(にし)へ吹(ふ)き続(つづ)けている風(かぜ)
  • 湧昇(ゆうしょう) 海(うみ)の深(ふか)い場所(ばしょ)から冷(つめ)たい海水(かいすい)が海面(かいめん)近(ちか)くまでわき上(あ)がること
  • エルニーニョ現象(げんしょう) 太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中(なか)・東部(とうぶ)で海面(かいめん)水温(すいおん)が平年(へいねん)より高(たか)い状態(じょうたい)が1年(ねん)ほど続(つづ)く現象(げんしょう)
  • ラニーニャ現象(げんしょう) 太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中(なか)・東部(とうぶ)で海面(かいめん)水温(すいおん)が平年(へいねん)より低(ひく)い状態(じょうたい)が続(つづ)く現象(げんしょう)
問題を解く
単元のポイント
  • 貿易風(ぼうえきふう)(新しいタブで開きます) 熱帯(ねったい)の太平洋(たいへいよう)で、平常時(へいじょうじ)に東(ひがし)から西(にし)へ吹(ふ)き続(つづ)けている風(かぜ)
  • 湧昇(ゆうしょう) 海(うみ)の深(ふか)い場所(ばしょ)から冷(つめ)たい海水(かいすい)が海面(かいめん)近(ちか)くまでわき上(あ)がること
  • エルニーニョ現象(げんしょう) 太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中(なか)・東部(とうぶ)で海面(かいめん)水温(すいおん)が平年(へいねん)より高(たか)い状態(じょうたい)が1年(ねん)ほど続(つづ)く現象(げんしょう)
  • ラニーニャ現象(げんしょう) 太平洋(たいへいよう)赤道域(せきどういき)の中(なか)・東部(とうぶ)で海面(かいめん)水温(すいおん)が平年(へいねん)より低(ひく)い状態(じょうたい)が続(つづ)く現象(げんしょう)