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血糖濃度(けっとうのうど)の調節(ちょうせつ)と糖尿病(とうにょうびょう)

カワウソ先生血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げるホルモンは複数(ふくすう)あるけど、下(さ)げるのはインスリンだけだよ。

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  1. 血液中(けつえきちゅう)のグルコースの濃度(のうど)(新しいタブで開きます)を血糖濃度(けっとうのうど)といい、健康(けんこう)な人(ひと)では一定(いってい)の範囲(はんい)に保(たも)たれている。
  2. 血糖濃度(けっとうのうど)が上(あ)がるとインスリンが、下(さ)がるとグルカゴンなどが分泌(ぶんぴつ)され、濃度(のうど)を調節(ちょうせつ)する。
  3. インスリンがうまく働(はたら)かず血糖濃度(けっとうのうど)が高(たか)い状態(じょうたい)が続(つづ)く病気(びょうき)を糖尿病(とうにょうびょう)といい、1型(がた)と2型(がた)がある。

詳しく

血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げるしくみと上(あ)げるしくみ

血液中(けつえきちゅう)のグルコースの濃度(のうど)を血糖濃度(けっとうのうど)という。健康(けんこう)な人(ひと)の血糖濃度(けっとうのうど)は、空腹時(くうふくじ)には血液(けつえき)100mLあたり約(やく)100mg、つまり約(やく)0.1%ほどのせまい範囲(はんい)に保(たも)たれている。

食後(しょくご)に血糖濃度(けっとうのうど)が上(あ)がると、すい臓(ぞう)からインスリンが分泌(ぶんぴつ)される。インスリンは細胞(さいぼう)にグルコースを取(と)り込(こ)ませる働(はたら)きを持(も)つ。また、グルコースをグリコーゲンに変(か)えて肝臓(かんぞう)に蓄(たくわ)えさせ、血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げる。

反対(はんたい)に血糖濃度(けっとうのうど)が下(さ)がると、すい臓(ぞう)からグルカゴンが分泌(ぶんぴつ)される。グルカゴンは、肝臓(かんぞう)に蓄(たくわ)えたグリコーゲンをグルコースに戻(もど)させ、血液中(けつえきちゅう)に送(おく)り出(だ)させて血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げる。

インスリンとグルカゴンによる血糖濃度の調節Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

血糖濃度(けっとうのうど)を調節(ちょうせつ)するほかのホルモンと自律(じりつ)神経(しんけい)

血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げるホルモン(新しいタブで開きます)は、グルカゴンのほかにもある。アドレナリンは、運動(うんどう)や緊張(きんちょう)などで交感神経(こうかんしんけい)(新しいタブで開きます)が働(はたら)いたときに副腎(ふくじん)(髄質(ずいしつ))から分泌(ぶんぴつ)される。肝臓(かんぞう)のグリコーゲン分解(ぶんかい)を進(すす)めて、血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げる働(はたら)きを持(も)つ。

副腎(ふくじん)皮質(ひしつ)から分泌(ぶんぴつ)される糖質(とうしつ)コルチコイドも、血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げるホルモンの一(ひと)つだ。タンパク質(しつ)からグルコースをつくる働(はたら)きを強(つよ)め、血糖濃度(けっとうのうど)が下(さ)がりすぎるのを防(ふせ)ぐ。

血糖濃度(けっとうのうど)の調節(ちょうせつ)には、こうしたホルモンだけでなく自律神経系(じりつしんけいけい)も関(かか)わっている。交感神経(こうかんしんけい)が働(はたら)くと血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げる方向(ほうこう)に、副交感神経(ふくこうかんしんけい)が働(はたら)くと血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げる方向(ほうこう)に調節(ちょうせつ)が進(すす)む。

血糖濃度を上げるそのほかのホルモンAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

血糖濃度(けっとうのうど)の調節(ちょうせつ)がうまく働(はたら)かないとどうなるか

インスリンがほとんど分泌(ぶんぴつ)されなかったり、分泌(ぶんぴつ)されても十分(じゅうぶん)に働(はたら)かなかったりすると、血糖濃度(けっとうのうど)が高(たか)い状態(じょうたい)が続(つづ)きやすくなる。この状態(じょうたい)が続(つづ)く病気(びょうき)を糖尿病(とうにょうびょう)という。

糖尿病(とうにょうびょう)には、インスリンを分泌(ぶんぴつ)する細胞(さいぼう)が壊(こわ)れてほとんど出(で)なくなる1型(がた)がある。また、インスリンは出(で)ているが効(き)きにくくなる2型(がた)もある。

どちらの型(がた)でも、血糖濃度(けっとうのうど)を一定(いってい)に保(たも)つ調節(ちょうせつ)のバランスがくずれている点(てん)は同(おな)じだ。ふだんの生活(せいかつ)の中(なか)で血糖濃度(けっとうのうど)がどう調節(ちょうせつ)されているかを知(し)ることは、体(からだ)のしくみを理解(りかい)する手(て)がかりになる。

確認問題

問題 1 / 4空腹時(くうふくじ)の血液(けつえき)100mLには、グルコースがおよそ100mg含(ふく)まれている。血糖濃度(けっとうのうど)は約(やく)何(なん)%か。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/blood-glucose-regulation-and-diabetes/?from=print#quiz

  1. 空腹時(くうふくじ)の血液(けつえき)100mLには、グルコースがおよそ100mg含(ふく)まれている。血糖濃度(けっとうのうど)は約(やく)何(なん)%か。

    答え:____________

    正解:0.1%
    100mgは0.1gで、血液(けつえき)100mLあたり0.1gなので、血糖濃度(けっとうのうど)は約(やく)0.1%になる。

  2. 血糖濃度(けっとうのうど)が上(あ)がったときに分泌(ぶんぴつ)され、血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げるホルモンはどれか。

    • ◯ アドレナリン
    • ◯ 糖質(とうしつ)コルチコイド
    • ◯ グルカゴン
    • ◯ インスリン

    正解:インスリン
    血糖濃度(けっとうのうど)が上(あ)がるとすい臓(ぞう)からインスリンが分泌(ぶんぴつ)され、血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げる。

  3. 血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げる働(はたら)きを持(も)つホルモンはどれか。

    • ◯ すべてのホルモンは血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げる
    • ◯ 血糖濃度(けっとうのうど)を変(か)えるホルモンはない
    • ◯ インスリンだけ
    • ◯ グルカゴン

    正解:グルカゴン
    グルカゴンやアドレナリン、糖質(とうしつ)コルチコイドは血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げる働(はたら)きを持(も)つ。

  4. 1型(がた)糖尿病(とうにょうびょう)の特徴(とくちょう)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ インスリンは十分(じゅうぶん)に出(で)ているが効(き)きにくくなる
    • ◯ インスリンを分泌(ぶんぴつ)する細胞(さいぼう)が壊(こわ)れ、インスリンがほとんど出(で)なくなる
    • ◯ グルカゴンが全(まった)く分泌(ぶんぴつ)されなくなる
    • ◯ 血糖濃度(けっとうのうど)が下(さ)がりすぎる状態(じょうたい)が続(つづ)く

    正解:インスリンを分泌する細胞が壊れ、インスリンがほとんど出なくなる
    1型(がた)糖尿病(とうにょうびょう)は、インスリンを分泌(ぶんぴつ)する細胞(さいぼう)が壊(こわ)れてインスリンがほとんど出(で)なくなる状態(じょうたい)である。

単元のポイント

  • 血糖濃度(けっとうのうど) 血液中(けつえきちゅう)のグルコースの濃度(のうど)。空腹時(くうふくじ)は血液(けつえき)100mLあたり約(やく)100mg、約(やく)0.1%に保(たも)たれる
  • インスリン 血糖濃度(けっとうのうど)が上(あ)がったときにすい臓(ぞう)から分泌(ぶんぴつ)され、血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げるホルモン
  • 血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げるホルモン 血糖濃度(けっとうのうど)が下(さ)がったときなどに分泌(ぶんぴつ)される。グルカゴン・アドレナリン・糖質(とうしつ)コルチコイドなど
  • 糖尿病(とうにょうびょう) インスリンの分泌(ぶんぴつ)不足(ふそく)や効(き)きにくさによって血糖濃度(けっとうのうど)が高(たか)い状態(じょうたい)が続(つづ)く病気(びょうき)
問題を解く
単元のポイント
  • 血糖濃度(けっとうのうど) 血液中(けつえきちゅう)のグルコースの濃度(のうど)。空腹時(くうふくじ)は血液(けつえき)100mLあたり約(やく)100mg、約(やく)0.1%に保(たも)たれる
  • インスリン 血糖濃度(けっとうのうど)が上(あ)がったときにすい臓(ぞう)から分泌(ぶんぴつ)され、血糖濃度(けっとうのうど)を下(さ)げるホルモン
  • 血糖濃度(けっとうのうど)を上(あ)げるホルモン 血糖濃度(けっとうのうど)が下(さ)がったときなどに分泌(ぶんぴつ)される。グルカゴン・アドレナリン・糖質(とうしつ)コルチコイドなど
  • 糖尿病(とうにょうびょう) インスリンの分泌(ぶんぴつ)不足(ふそく)や効(き)きにくさによって血糖濃度(けっとうのうど)が高(たか)い状態(じょうたい)が続(つづ)く病気(びょうき)