シダ植物とコケ植物
カワウソ先生シダは根・茎・葉がそろっているのに地味だから見落とされやすい。茎は地面の下、って覚えておくといいよ。
30秒でつかむ
- シダ植物とコケ植物は、どちらも種子をつくらず胞子で増える植物。
- シダ植物(新しいタブで開きます)(例:イヌワラビ)には根・茎・葉の区別があり、茎は地下茎として地面の下にある。
- コケ植物(例:ゼニゴケ)には根・茎・葉の区別がなく、雄株と雌株に分かれ、仮根で体を固定する。
詳しく
ポイント
シダ植物とコケ植物は、どちらも花を咲かせず種子をつくらない。代わりに胞子という小さな粒をつくって増える。
イヌワラビなどのシダ植物には、根・茎・葉の区別がある。葉は大きく切れ込みの多い形をしていて、葉の裏に胞子のうという袋状のつくりが列になってできる。胞子のうが開くと、中から胞子が飛び出す。
シダ植物の茎は、地面の下を横に伸びる地下茎になっているものが多く、地上には出てこない。地上に出ている部分はすべて葉で、茎のように見える部分は葉の柄(葉柄)である。
コケ植物のつくり
ゼニゴケなどのコケ植物には、根・茎・葉の区別がない。体の下側から出る仮根で岩や地面に固定されているが、仮根には水を吸い上げる力はほとんどない。
コケ植物には雄株と雌株があり、雄株には精子をつくるつくり、雌株には卵をつくるつくりができる。雌株の先端には、胞子をつくるつくりが育つ。
コケ植物は水を運ぶつくりがなく、体の表面全体から水を取り入れるため、しめった場所や日かげでよく見られる。乾いた場所ではあまり育たない。
なぜそうなるか
シダ植物に根・茎・葉の区別があり、コケ植物にはないのは、水や養分を運ぶしくみ(維管束(新しいタブで開きます))を持つかどうかに関わっている。維管束のしくみ自体は、中2で植物の体のつくりを学ぶときにくわしく見る。
コケ植物が水分を体の表面全体から吸うのは、水を運ぶ専用のつくりを持たないため。そのため根のように見える仮根も、体を固定する役目が中心になっている。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/fern-and-moss/?from=print#quiz
イヌワラビ(シダ植物)の茎はどのようになっているか。
- ◯ 葉と同じ形をして地上に広がる
- ◯ 地下茎として地面の下にあり、地上には出ない
- ◯ 花のすぐ下にあり、地上に太く伸びる
- ◯ シダ植物には茎がない
正解:地下茎として地面の下にあり、地上には出ない
シダ植物(新しいタブで開きます)の茎は地下茎として地面の下を横に伸びる。地上に出ている部分はすべて葉で、茎のように見えるのは葉柄である。イヌワラビの胞子のうは、どこに列になってできるか。
- ◯ 地下茎の内部
- ◯ 葉の裏
- ◯ 根の先端
- ◯ 葉の表側の中心
正解:葉の裏
シダ植物の胞子のうは葉の裏に列になってでき、開くと中から胞子が飛び出す。コケ植物の仮根の主な役目は何か。
- ◯ 胞子のうをつくること
- ◯ 体を岩や地面に固定すること
- ◯ 花粉をつくって飛ばすこと
- ◯ 水を根から茎へ大量に運ぶこと
正解:体を岩や地面に固定すること
仮根は体を岩や地面に固定するつくりで、水を吸い上げる力はほとんどない。コケ植物は体の表面全体から水分を吸う。ゼニゴケの雄株と雌株について正しいものはどれか。
- ◯ 雄株だけが胞子のうをつくる
- ◯ 雌株だけが仮根を持つ
- ◯ 雄株と雌株は同じ株の中で入れかわる
- ◯ 雄株は精子を、雌株は卵をつくる
正解:雄株は精子を、雌株は卵をつくる
コケ植物には雄株と雌株があり、雄株には精子をつくるつくり、雌株には卵をつくるつくりができる。
単元のポイント
- 胞子のう 胞子が入っている袋状のつくり。シダ植物では葉の裏にできる
- 地下茎 シダ植物の茎。地面の下にあるため目立たない
- 雄株・雌株 コケ植物の株。雄株は精子、雌株は卵をつくる
- 仮根 コケ植物が体を地面や岩に固定するためのつくり。水を吸う力は弱い