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中和(ちゅうわ)とイオンの数(かず)の変化(へんか)

カワウソ先生4本(ほん)のイオンの数(かず)の線(せん)は、Cl⁻だけが一定(いってい)という1本(ほん)をまず覚(おぼ)えると、残(のこ)り3本(ほん)の増減(ぞうげん)も区別(くべつ)しやすくなるよ。

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  1. 塩(えん)(新しいタブで開きます)酸(さん)に水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)を加(くわ)えると、H⁺は中性(ちゅうせい)(新しいタブで開きます)になる点(てん)で0になる。
  2. Na⁺は加(くわ)えた量(りょう)に比例(ひれい)して増(ふ)え続(つづ)け、Cl⁻は最初(さいしょ)から変化(へんか)しない。
  3. BTB(ビーティービー)溶液(ようえき)(新しいタブで開きます)は黄色(きいろ)→緑色(みどりいろ)→青色(あおいろ)の順(じゅん)に変化(へんか)し、中和中(ちゅうわちゅう)は温度(おんど)が上(あ)がる。

詳しく

イオンの数(かず)の変化(へんか)を追(お)う

塩酸(えんさん)に水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を少(すこ)しずつ加(くわ)えていくと、酸(さん)の水素(すいそ)イオンH⁺とアルカリの水酸化物(すいさんかぶつ)イオンOH⁻が結(むす)びついて水(みず)になるため、H⁺の数(かず)はしだいに減(へ)っていく。

ちょうど中和(ちゅうわ)して水溶液(すいようえき)が中性(ちゅうせい)になる点(てん)では、H⁺はすべて水(みず)になってしまい、数(かず)は0になる。そのあとさらに水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を加(くわ)えても、新(あたら)しく加(くわ)わったOH⁻がそのまま水溶液中(すいようえきちゅう)に残(のこ)り、OH⁻の数(かず)が増(ふ)えていく。

加(くわ)えた水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)に含(ふく)まれていたナトリウムイオン(新しいタブで開きます)Na⁺は、中和(ちゅうわ)が起(お)こっても水(みず)にならずそのまま水溶液中(すいようえきちゅう)に残(のこ)るため、加(くわ)えた量(りょう)に比例(ひれい)して増(ふ)え続(つづ)ける。もとから塩酸(えんさん)に含(ふく)まれていた塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻は、反応(はんのう)に関(かか)わらないため数(かず)は変化(へんか)しない。

イオンの数の変化のグラフAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

イオンの数(かず)のグラフとBTB(ビーティービー)の色(いろ)

横(よこ)軸(じく)を加(くわ)えた水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)の量(りょう)、縦(たて)軸(じく)をイオンの数(かず)としてグラフに表(あらわ)すと、H⁺は中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで減(へ)り続(つづ)けてそこで0になり、そのあとも0のままになる。OH⁻は中性(ちゅうせい)になる点(てん)までは0で、そのあとから増(ふ)え始(はじ)める。

Na⁺は最初(さいしょ)から一定(いってい)の割合(わりあい)で増(ふ)え続(つづ)け、Cl⁻は最初(さいしょ)から変化(へんか)しない一定(いってい)の値(あたい)を保(たも)つ。4本(ほん)の線(せん)を同(おな)じグラフに描(えが)くと、中性(ちゅうせい)になる点(てん)でH⁺とOH⁻の線(せん)が入(い)れかわるように交(まじ)わる。

この変化(へんか)は、水溶液(すいようえき)の色(いろ)にも表(あらわ)れるのだ。BTB(ビーティービー)溶液(ようえき)を加(くわ)えておくと、酸性(さんせい)のあいだは黄色(きいろ)、中性(ちゅうせい)になった点(てん)で緑色(みどりいろ)、アルカリ性(せい)になると青色(あおいろ)に変(か)わる。色(いろ)の変化(へんか)の境目(さかいめ)が、ちょうどH⁺が0になる点(てん)と一致(いっち)する。

BTB溶液の色の変化Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

中和(ちゅうわ)と熱(ねつ)

中和(ちゅうわ)が起(お)こるとき、水溶液(すいようえき)の温度(おんど)は上(あ)がる。酸(さん)とアルカリが結(むす)びついて水(みず)になる変化(へんか)は発熱(はつねつ)をともなう変化(へんか)であり、中和(ちゅうわ)が進(すす)んでいるあいだは温度(おんど)の上昇(じょうしょう)が観測(かんそく)できる。

中性(ちゅうせい)になる点(てん)を過(す)ぎてさらに水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を加(くわ)えても、新(あたら)しく中和(ちゅうわ)する酸(さん)がもう残(のこ)っていないため、それ以上(いじょう)の発熱(はつねつ)は起(お)こらない。発熱(はつねつ)が止(と)まる点(てん)も、イオンの数(かず)の変化(へんか)やBTB(ビーティービー)の色(いろ)の変化(へんか)と同(おな)じ点(てん)に対応(たいおう)する。

イオンの数(かず)の変化(へんか)・色(いろ)の変化(へんか)・温度(おんど)の変化(へんか)は、どれも同(おな)じ中和(ちゅうわ)の進(すす)み方(かた)を別(べつ)の見方(みかた)で確(たし)かめたものである。3つを合(あ)わせて見(み)ることで、中和(ちゅうわ)がどこまで進(すす)んでいるかを判断(はんだん)できる。

確認問題

問題 1 / 4塩酸(えんさん)に水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を加(くわ)えていくとき、水素(すいそ)イオンH⁺の数(かず)はどのように変化(へんか)するか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/neutralization-and-ion-counts/?from=print#quiz

  1. 塩酸(えんさん)に水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を加(くわ)えていくとき、水素(すいそ)イオンH⁺の数(かず)はどのように変化(へんか)するか。

    • ◯ 中性(ちゅうせい)になった点(てん)から急(きゅう)に増(ふ)え始(はじ)める
    • ◯ 中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで減(へ)り続(つづ)け、0になったあとも0のまま
    • ◯ 中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで増(ふ)え続(つづ)け、そのあとは一定(いってい)
    • ◯ 最初(さいしょ)から変化(へんか)せず一定(いってい)

    正解:中性になる点まで減り続け、0になったあとも0のまま
    加(くわ)えたOH⁻とH⁺が結(むす)びついて水(みず)になるため、H⁺は中性(ちゅうせい)(新しいタブで開きます)になる点(てん)まで減(へ)り続(つづ)けて0になり、そのあとも新(あら)たに増(ふ)えることはない。

  2. 塩酸(えんさん)に水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を加(くわ)えていくとき、ナトリウムイオンNa⁺の数(かず)はどのように変化(へんか)するか。

    • ◯ 反応(はんのう)に使(つか)われてなくなる
    • ◯ 中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで変化(へんか)せず、そのあとから増(ふ)える
    • ◯ 最初(さいしょ)から一定(いってい)の割合(わりあい)で増(ふ)え続(つづ)ける
    • ◯ 中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで増(ふ)え、そのあとは一定(いってい)になる

    正解:最初から一定の割合で増え続ける
    Na⁺は中和(ちゅうわ)に関(かか)わらずそのまま水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)中(なか)に残(のこ)るため、加(くわ)えた水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)の量(りょう)に比例(ひれい)して最初(さいしょ)から増(ふ)え続(つづ)ける。

  3. 塩酸(えんさん)にBTB(ビーティービー)溶液(ようえき)を加(くわ)えておき、水酸化(すいさんか)ナトリウム水溶液(すいようえき)を少(すこ)しずつ加(くわ)えていくと、色(いろ)はどのような順(じゅん)に変化(へんか)するか。

    • ◯ 青色(あおいろ)→緑色(みどりいろ)→黄色(きいろ)
    • ◯ 黄色(きいろ)→青色(あおいろ)→緑色(みどりいろ)
    • ◯ 緑色(みどりいろ)→黄色(きいろ)→青色(あおいろ)
    • ◯ 黄色(きいろ)→緑色(みどりいろ)→青色(あおいろ)

    正解:黄色→緑色→青色
    BTB(ビーティービー)溶液(ようえき)(新しいタブで開きます)は酸性(さんせい)で黄色(きいろ)、中性(ちゅうせい)で緑色(みどりいろ)、アルカリ性(せい)で青色(あおいろ)になるので、酸性(さんせい)の塩(えん)(新しいタブで開きます)酸(さん)にアルカリを加(くわ)えていくと黄色(きいろ)→緑色(みどりいろ)→青色(あおいろ)の順(じゅん)に変化(へんか)する。

  4. 中和(ちゅうわ)が起(お)こっているとき、水溶液(すいようえき)の温度(おんど)はどうなるか。

    • ◯ 変化(へんか)しない
    • ◯ いったん下(さ)がってから上(あ)がる
    • ◯ 下(さ)がる
    • ◯ 上(あ)がる

    正解:上がる
    中和(ちゅうわ)は熱(ねつ)を発生(はっせい)する変化(へんか)なので、中和(ちゅうわ)が進(すす)んでいるあいだは水溶液(すいようえき)の温度(おんど)が上(あ)がる。

単元のポイント

  • 水素(すいそ)イオンH⁺の数(かず)の変化(へんか) 中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで減(へ)り続(つづ)け、0になったあとも0のまま
  • 水酸化物(すいさんかぶつ)イオンOH⁻の数(かず)の変化(へんか) 中性(ちゅうせい)になる点(てん)までは0で、そのあとから増(ふ)える
  • ナトリウムイオンNa⁺・塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻の数(かず)の変化(へんか) Na⁺は最初(さいしょ)から一定(いってい)の割合(わりあい)で増(ふ)え続(つづ)け、Cl⁻は最初(さいしょ)から変化(へんか)しない
  • BTB(ビーティービー)溶液(ようえき)の色(いろ)の変化(へんか)と発熱(はつねつ) 黄色(きいろ)→緑色(みどりいろ)→青色(あおいろ)の順(じゅん)に変化(へんか)し、中和(ちゅうわ)が進(すす)んでいるあいだは温度(おんど)が上(あ)がる
問題を解く
単元のポイント
  • 水素(すいそ)イオンH⁺の数(かず)の変化(へんか) 中性(ちゅうせい)になる点(てん)まで減(へ)り続(つづ)け、0になったあとも0のまま
  • 水酸化物(すいさんかぶつ)イオンOH⁻の数(かず)の変化(へんか) 中性(ちゅうせい)になる点(てん)までは0で、そのあとから増(ふ)える
  • ナトリウムイオンNa⁺・塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻の数(かず)の変化(へんか) Na⁺は最初(さいしょ)から一定(いってい)の割合(わりあい)で増(ふ)え続(つづ)け、Cl⁻は最初(さいしょ)から変化(へんか)しない
  • BTB(ビーティービー)溶液(ようえき)の色(いろ)の変化(へんか)と発熱(はつねつ) 黄色(きいろ)→緑色(みどりいろ)→青色(あおいろ)の順(じゅん)に変化(へんか)し、中和(ちゅうわ)が進(すす)んでいるあいだは温度(おんど)が上(あ)がる