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イオン

カワウソ先生イオンの化学(かがく)式(しき)は、原子(げんし)の記号(きごう)に電気(でんき)の種類(しゅるい)と数(かず)を右上(みぎじょう)に書(か)くだけ。まず陽子(ようし)と電子(でんし)の数(かず)がイオンでどう変(か)わるかをセットで覚(おぼ)えると分(わ)かりやすいよ。

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  1. 水(みず)に溶(と)かすと電流(でんりゅう)が流(なが)れる物質(ぶっしつ)を電解質(でんかいしつ)、流(なが)れない物質(ぶっしつ)を非電解質(ひでんかいしつ)という。
  2. 原子(げんし)が電子(でんし)を失(うしな)うと陽(よう)イオン、受(う)け取(と)ると陰(いん)イオンになり、Na⁺やCl⁻のように化学(かがく)式(しき)(新しいタブで開きます)で表(あらわ)す。
  3. 電解質(でんかいしつ)が水(みず)に溶(と)けて陽(よう)イオンと陰(いん)イオンに分(わ)かれることを電離(でんり)(新しいタブで開きます)といい、NaCl→Na⁺+Cl⁻のように電離(でんり)式(しき)で表(あらわ)す。

詳しく

電解質(でんかいしつ)と非電解質(ひでんかいしつ)

水(みず)に溶(と)かした物質(ぶっしつ)によって、水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)に電流(でんりゅう)が流(なが)れるかどうかが決(き)まる。塩(えん)(新しいタブで開きます)化(か)ナトリウム(食塩(しょくえん))や塩化(えんか)銅(どう)を溶(と)かした水溶液(すいようえき)のように、水(みず)に溶(と)かすと電流(でんりゅう)が流(なが)れる物質(ぶっしつ)を電解質(でんかいしつ)という。砂糖(さとう)やエタノールのように、水(みず)に溶(と)かしても電流(でんりゅう)が流(なが)れない物質(ぶっしつ)は非電解質(ひでんかいしつ)という。

電解質(でんかいしつ)の水溶液(すいようえき)に2本(ほん)の電極(でんきょく)を入(い)れて電圧(でんあつ)をかけると、電極(でんきょく)から物質(ぶっしつ)が生(しょう)じたり、電極(でんきょく)の表面(ひょうめん)で変化(へんか)が起(お)きたりする。塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)に炭素(たんそ)電極(でんきょく)を入(い)れて電流(でんりゅう)を流(なが)すと、一方(いっぽう)の電極(でんきょく)に赤色(あかいろ)の銅(どう)が付(つ)き、もう一方(いっぽう)の電極(でんきょく)からは特有(とくゆう)のにおいのある気体(きたい)(塩素(えんそ))が発生(はっせい)する。

電極(でんきょく)に物質(ぶっしつ)が生(しょう)じるということは、水溶液(すいようえき)の中(なか)に電気(でんき)を帯(お)びた小(ちい)さな粒子(りゅうし)が存在(そんざい)し、それが電極(でんきょく)へ向(む)かって移動(いどう)していることを示(しめ)している。この電気(でんき)を帯(お)びた粒子(りゅうし)をイオンという。イオンの存在(そんざい)は、電解質(でんかいしつ)水溶液(すいようえき)に電圧(でんあつ)をかけたときだけ現(あらわ)れる現象(げんしょう)から確(たし)かめられる。

電解質と非電解質を調べる実験Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

原子(げんし)の構造(こうぞう)とイオンのでき方(かた)

原子(げんし)は、中心(ちゅうしん)にある原子核(げんしかく)と、そのまわりにある電子(でんし)からできている。原子核(げんしかく)は、プラスの電気(でんき)を持(も)つ陽子(ようし)と、電気(でんき)を持(も)たない中性子(ちゅうせいし)からできている。1個(こ)の原子(げんし)では、陽子(ようし)の数(かず)と電子(でんし)の数(かず)が等(ひと)しいので、原子(げんし)全体(ぜんたい)では電気(でんき)を帯(お)びていない。

原子(げんし)が電子(でんし)を失(うしな)うと、プラスの電気(でんき)が多(おお)くなり、陽(よう)イオンになる。反対(はんたい)に、原子(げんし)が電子(でんし)を受(う)け取(と)ると、マイナスの電気(でんき)が多(おお)くなり、陰(いん)イオンになる。ナトリウム原子(げんし)は電子(でんし)を1個(こ)失(うしな)ってナトリウムイオンNa⁺になり、塩素(えんそ)原子(げんし)は電子(でんし)を1個(こ)受(う)け取(と)って塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻になる。

イオンは、もとの原子(げんし)の記号(きごう)に電気(でんき)の種類(しゅるい)と数(かず)を右上(みぎじょう)につけた化学(かがく)式(しき)で表(あらわ)す。銅(どう)原子(げんし)が電子(でんし)を2個(こ)失(うしな)うとCu²⁺(銅(どう)イオン)になり、原子(げんし)が複数(ふくすう)集(あつ)まった粒子(りゅうし)がまとめて電気(でんき)を帯(お)びるものはSO₄²⁻のように表(あらわ)す。右上(みぎじょう)の数字(すうじ)は、失(うしな)った(または受(う)け取(と)った)電子(でんし)の数(かず)を示(しめ)す。

原子の構造とイオンのでき方Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

電離(でんり)と電離(でんり)式(しき)

電解質(でんかいしつ)が水(みず)に溶(と)けて、プラスの電気(でんき)を持(も)つ陽(よう)イオンとマイナスの電気(でんき)を持(も)つ陰(いん)イオンに分(わ)かれることを電離(でんり)という。電解質(でんかいしつ)水溶液(すいようえき)の中(なか)では陽(よう)イオンと陰(いん)イオンが自由(じゆう)に動(うご)き回(まわ)っているため、電圧(でんあつ)をかけると陽(よう)イオンは陰極(いんきょく)(新しいタブで開きます)へ、陰(いん)イオンは陽極(ようきょく)へ引(ひ)かれて動(うご)き、電流(でんりゅう)が流(なが)れる。

電離(でんり)の様子(ようす)は、電離(でんり)式(しき)という式(しき)で表(あらわ)す。塩化(えんか)ナトリウムの電離(でんり)式(しき)は「NaCl→Na⁺+Cl⁻」、塩化(えんか)銅(どう)の電離(でんり)式(しき)は「CuCl₂→Cu²⁺+2Cl⁻」と書(か)く。矢印(やじるし)の左右(さゆう)で、原子(げんし)の数(かず)とイオンの電気(でんき)の総量(そうりょう)が等(ひと)しくなっていることを確(たし)かめる。

非電解質(ひでんかいしつ)である砂糖(さとう)やエタノールは、水(みず)に溶(と)けても分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)のまま水(みず)の中(なか)に散(ち)らばるだけで、イオンに分(わ)かれない。そのため水溶液中(すいようえきちゅう)に電気(でんき)を帯(お)びた粒子(りゅうし)ができず、電流(でんりゅう)が流(なが)れない。電解質(でんかいしつ)と非電解質(ひでんかいしつ)の違(ちが)いは、水(みず)に溶(と)けたときに電離(でんり)するかどうかにある。

確認問題

問題 1 / 4水(みず)に溶(と)かしても電流(でんりゅう)が流(なが)れない物質(ぶっしつ)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/electrolytes-and-ions/?from=print#quiz

  1. 水(みず)に溶(と)かしても電流(でんりゅう)が流(なが)れない物質(ぶっしつ)はどれか。

    • ◯ 塩化(えんか)ナトリウム(食塩(しょくえん))
    • ◯ 塩化(えんか)銅(どう)
    • ◯ 砂糖(さとう)
    • ◯ 塩化(えんか)水素(すいそ)

    正解:砂糖
    砂糖(さとう)は水(みず)に溶(と)けても電離(でんり)(新しいタブで開きます)せず、電流(でんりゅう)が流(なが)れない非電解質(ひでんかいしつ)である。塩(えん)(新しいタブで開きます)化(か)ナトリウム・塩化(えんか)銅(どう)・塩化(えんか)水素(すいそ)(新しいタブで開きます)は水(みず)に溶(と)けると電離(でんり)する電解質(でんかいしつ)である。

  2. 電気(でんき)を帯(お)びていない1個(こ)の原子(げんし)では、陽子(ようし)の数(かず)と電子(でんし)の数(かず)はどうなっているか。

    • ◯ 陽子(ようし)の数(かず)と電子(でんし)の数(かず)が等(ひと)しい
    • ◯ 中性子(ちゅうせいし)の数(かず)と電子(でんし)の数(かず)が等(ひと)しい
    • ◯ 電子(でんし)の数(かず)が陽子(ようし)の数(かず)より多(おお)い
    • ◯ 陽子(ようし)の数(かず)が電子(でんし)の数(かず)より多(おお)い

    正解:陽子の数と電子の数が等しい
    原子(げんし)は、プラスの電気(でんき)を持(も)つ陽子(ようし)の数(かず)とマイナスの電気(でんき)を持(も)つ電子(でんし)の数(かず)が等(ひと)しいため、全体(ぜんたい)として電気(でんき)を帯(お)びていない。

  3. ナトリウム原子(げんし)が電子(でんし)を1個(こ)失(うしな)ってできるナトリウムイオンを化学(かがく)式(しき)で正(まさ)しく表(あらわ)したものはどれか。

    • ◯ Na⁺
    • ◯ Na₂
    • ◯ Na²⁺
    • ◯ Na⁻

    正解:Na⁺
    電子(でんし)を1個(こ)失(うしな)うとプラスの電気(でんき)を1個分(こぶん)帯(お)びるので、右上(みぎじょう)に+を1個(こ)つけてNa⁺と表(あらわ)す。

  4. 塩化(えんか)ナトリウムが水(みず)に溶(と)けて電離(でんり)するときの電離(でんり)式(しき)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ NaCl→Na²⁺+Cl⁻
    • ◯ NaCl→Na⁻+Cl⁺
    • ◯ NaCl→Na⁺+Cl⁻
    • ◯ 2NaCl→Na₂+Cl₂

    正解:NaCl→Na⁺+Cl⁻
    ナトリウム原子(げんし)は電子(でんし)を1個(こ)失(うしな)ってNa⁺に、塩素(えんそ)原子(げんし)は電子(でんし)を1個(こ)受(う)け取(と)ってCl⁻になる。矢印(やじるし)の左右(さゆう)で原子(げんし)の数(かず)と電気(でんき)の総量(そうりょう)が等(ひと)しい。

単元のポイント

  • 電解質(でんかいしつ)・非電解質(ひでんかいしつ) 水(みず)に溶(と)かすと電流(でんりゅう)が流(なが)れる物質(ぶっしつ)を電解質(でんかいしつ)、流(なが)れない物質(ぶっしつ)を非電解質(ひでんかいしつ)という
  • イオン 原子(げんし)が電子(でんし)を失(うしな)ったり受(う)け取(と)ったりして電気(でんき)を帯(お)びた粒子(りゅうし)。陽(よう)イオンと陰(いん)イオンがある
  • イオンの化学(かがく)式(しき) Na⁺・Cl⁻・Cu²⁺のように、原子(げんし)の記号(きごう)に電気(でんき)の種類(しゅるい)と数(かず)を右上(みぎじょう)に書(か)いて表(あらわ)す
  • 電離(でんり)・電離式(でんりしき) 電解質(でんかいしつ)が水(みず)に溶(と)けて陽(よう)イオンと陰(いん)イオンに分(わ)かれることを電離(でんり)という。NaCl→Na⁺+Cl⁻のように表(あらわ)す
問題を解く
単元のポイント
  • 電解質(でんかいしつ)・非電解質(ひでんかいしつ) 水(みず)に溶(と)かすと電流(でんりゅう)が流(なが)れる物質(ぶっしつ)を電解質(でんかいしつ)、流(なが)れない物質(ぶっしつ)を非電解質(ひでんかいしつ)という
  • イオン 原子(げんし)が電子(でんし)を失(うしな)ったり受(う)け取(と)ったりして電気(でんき)を帯(お)びた粒子(りゅうし)。陽(よう)イオンと陰(いん)イオンがある
  • イオンの化学(かがく)式(しき) Na⁺・Cl⁻・Cu²⁺のように、原子(げんし)の記号(きごう)に電気(でんき)の種類(しゅるい)と数(かず)を右上(みぎじょう)に書(か)いて表(あらわ)す
  • 電離(でんり)・電離式(でんりしき) 電解質(でんかいしつ)が水(みず)に溶(と)けて陽(よう)イオンと陰(いん)イオンに分(わ)かれることを電離(でんり)という。NaCl→Na⁺+Cl⁻のように表(あらわ)す