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電気(でんき)抵抗(ていこう)と抵抗(ていこう)率(りつ)

カワウソ先生抵抗(ていこう)率(りつ)ρは物質(ぶっしつ)で決(き)まる値(あたい)。同(おな)じ材質(ざいしつ)なら、長(なが)い線(せん)ほど抵抗(ていこう)が大(おお)きく、太(ふと)い線(せん)ほど抵抗(ていこう)が小(ちい)さいよ。

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  1. 抵抗(ていこう)率(りつ)ρは物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まる値(あたい)で、同(おな)じ物質(ぶっしつ)からなる導体(どうたい)でも、長(なが)さLが長(なが)いほど、断面積(だんめんせき)Sが小(ちい)さいほど抵抗(ていこう)Rは大(おお)きくなる。R=ρL/S(単位(たんい)Ω)。
  2. 抵抗(ていこう)率(りつ)は物質(ぶっしつ)によって大(おお)きく異(こと)なり、金属(きんぞく)は小(ちい)さく、ゴムやガラスなどの絶縁体(ぜつえんたい)は非常(ひじょう)に大(おお)きい。中間(ちゅうかん)の大(おお)きさの半導体(はんどうたい)もある。
  3. 抵抗(ていこう)器(き)を直列(ちょくれつ)につないだ合成(ごうせい)抵抗(ていこう)はR=R₁+R₂、並列(へいれつ)につないだ合成(ごうせい)抵抗(ていこう)は1/R=1/R₁+1/R₂で求(もと)める。

詳しく

抵抗(ていこう)率(りつ)と合成(ごうせい)抵抗(ていこう)の式(しき)

中学(ちゅうがく)の「オームの法則(ほうそく)(新しいタブで開きます)」V=IRでは、抵抗(ていこう)の値(あたい)を一定(いってい)の数(かず)として扱(あつか)った。ここでは、その抵抗(ていこう)の値(あたい)がどう決(き)まるのかを見(み)ていく。同(おな)じ物質(ぶっしつ)からなる導体(どうたい)でも、長(なが)さや断面積(だんめんせき)によって電気(でんき)抵抗(ていこう)の値(あたい)は異(こと)なる。長(なが)さLLが長(なが)いほど自由(じゆう)電子(でんし)(新しいタブで開きます)が原子(げんし)にぶつかる回数(かいすう)が増(ふ)えて抵抗(ていこう)は大(おお)きくなる一方(いっぽう)、断面積(だんめんせき)SSが大(おお)きいほど電流(でんりゅう)の通(とお)り道(みち)が広(ひろ)がり、抵抗(ていこう)は小(ちい)さい。物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まる値(あたい)を抵抗(ていこう)率(りつ)ρ\rho(単位(たんい)Ω・m)とすると、抵抗(ていこう)はR=ρLSR=\rho\dfrac{L}{S}と表(あらわ)せる。

抵抗(ていこう)率(りつ)は物質(ぶっしつ)によって大(おお)きく異(こと)なり、銀(ぎん)や銅(どう)などの金属(きんぞく)は小(ちい)さく、電気(でんき)をよく通(とお)す導体(どうたい)である。ゴムやガラスなどは抵抗(ていこう)率(りつ)が非常(ひじょう)に大(おお)きい絶縁体(ぜつえんたい)で、電気(でんき)をほとんど通(とお)さない。その中間(ちゅうかん)の抵抗(ていこう)率(りつ)をもつケイ素(そ)などは半導体(はんどうたい)とよばれる。

中学(ちゅうがく)の「直列回路(ちょくれつかいろ)と並列回路(へいれつかいろ)(新しいタブで開きます)」で学(まな)んだ公式(こうしき)を使(つか)うと、複数(ふくすう)の抵抗(ていこう)器(き)をつないだときの全体(ぜんたい)の抵抗(ていこう)(合成(ごうせい)抵抗(ていこう))は、直列(ちょくれつ)ではR=R1+R2R=R_1+R_2、並列(へいれつ)では1R=1R1+1R2\dfrac{1}{R}=\dfrac{1}{R_1}+\dfrac{1}{R_2}で求(もと)められる。

抵抗率ρ・長さL・断面積Sと抵抗Rの関係Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):抵抗(ていこう)率(りつ)と合成(ごうせい)抵抗(ていこう)の計算(けいさん)

例題(れいだい)1:抵抗(ていこう)率(りつ)ρ=1.1×10⁻⁶Ω・mのニクロム線(せん)で、長(なが)さ2.0m、断面積(だんめんせき)0.50mm²(=0.50×10⁻⁶m²)の抵抗(ていこう)を作(つく)る。R=ρL/S=(1.1×10⁻⁶×2.0)÷(0.50×10⁻⁶)=4.4Ω。

例題(れいだい)2:3.0Ωと5.0Ωの抵抗(ていこう)器(き)を直列(ちょくれつ)につなぐと、合成(ごうせい)抵抗(ていこう)はR=3.0+5.0=8.0Ω。

例題(れいだい)3:4.0Ωと4.0Ωの抵抗(ていこう)器(き)を並列(へいれつ)につなぐと、1/R=1/4.0+1/4.0=1/2.0より、R=2.0Ω。並列(へいれつ)につなぐと、1本(ほん)あたりより合成(ごうせい)抵抗(ていこう)は小(ちい)さくなる。

直列(8.0Ω)と並列(2.0Ω)の合成抵抗Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ長(なが)さと断面積(だんめんせき)で抵抗(ていこう)が変(か)わるのか

水道(すいどう)のホースをイメージすると分(わ)かりやすい。ホースが長(なが)いほど水(みず)は流(なが)れにくくなり、ホースが太(ふと)いほど水(みず)は流(なが)れやすくなる。電気(でんき)抵抗(ていこう)も同(おな)じで、自由(じゆう)電子(でんし)が長(なが)い導体(どうたい)を通(とお)るほど原子(げんし)との衝突(しょうとつ)が増(ふ)えて流(なが)れにくくなり(Rが大(おお)きくなる)、断面積(だんめんせき)が広(ひろ)いほど多(おお)くの自由(じゆう)電子(でんし)が同時(どうじ)に通(とお)れるので流(なが)れやすくなる(Rが小(ちい)さくなる)。

抵抗(ていこう)率(りつ)の違(ちが)いは、物質(ぶっしつ)ごとの自由(じゆう)電子(でんし)の量(りょう)や、原子(げんし)との衝突(しょうとつ)のしやすさの違(ちが)いから生(う)まれる。金属(きんぞく)は自由(じゆう)電子(でんし)が多(おお)く動(うご)きやすいので抵抗(ていこう)率(りつ)が小(ちい)さく、絶縁体(ぜつえんたい)はほとんど自由(じゆう)に動(うご)ける電子(でんし)がないので抵抗(ていこう)率(りつ)が非常(ひじょう)に大(おお)きい。

並列(へいれつ)につなぐと合成(ごうせい)抵抗(ていこう)が小(ちい)さくなるのは、電流(でんりゅう)の通(とお)り道(みち)が増(ふ)えるからである。直列(ちょくれつ)につなぐと合成(ごうせい)抵抗(ていこう)が大(おお)きくなるのは、電流(でんりゅう)が通(とお)る道(みち)が長(なが)くなるのと同(おな)じ効果(こうか)になるからだ。

確認問題

問題 1 / 4抵抗(ていこう)率(りつ)1.0×10⁻⁶Ω・mの金属(きんぞく)線(せん)で、長(なが)さ3.0m、断面積(だんめんせき)0.50×10⁻⁶m²のものの抵抗(ていこう)は何(なん)Ωか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/resistance-and-resistivity/?from=print#quiz

  1. 抵抗(ていこう)率(りつ)1.0×10⁻⁶Ω・mの金属(きんぞく)線(せん)で、長(なが)さ3.0m、断面積(だんめんせき)0.50×10⁻⁶m²のものの抵抗(ていこう)は何(なん)Ωか。

    答え:____________

    正解:6
    R=ρL/S=(1.0×10⁻⁶×3.0)÷(0.50×10⁻⁶)=6.0Ω。

  2. 2.0Ωと6.0Ωの抵抗(ていこう)器(き)を直列(ちょくれつ)につないだときの合成(ごうせい)抵抗(ていこう)は何(なん)Ωか。

    答え:____________

    正解:8
    直列(ちょくれつ)の合成(ごうせい)抵抗(ていこう)はR=R₁+R₂=2.0+6.0=8.0Ω。

  3. 6.0Ωと3.0Ωの抵抗(ていこう)器(き)を並列(へいれつ)につないだときの合成(ごうせい)抵抗(ていこう)は何(なん)Ωか。

    答え:____________

    正解:2
    並列(へいれつ)の合成(ごうせい)抵抗(ていこう)は1/R=1/6.0+1/3.0=1/2.0より、R=2.0Ω。

  4. 同(おな)じ材質(ざいしつ)の金属(きんぞく)線(せん)で、長(なが)さを2倍(ばい)、断面積(だんめんせき)も2倍(ばい)にすると、抵抗(ていこう)はどうなるか。

    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 4倍(ばい)になる
    • ◯ 2倍(ばい)になる
    • ◯ 半分(はんぶん)になる

    正解:変わらない
    R=ρL/Sで、長(なが)さLと断面積(だんめんせき)Sがどちらも2倍(ばい)になると、R=ρ(2L)/(2S)=ρL/Sで変(か)わらない。

単元のポイント

  • 抵抗(ていこう)率(りつ)ρ 物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まる値(あたい)。単位(たんい)Ω・m
  • R=ρL/S 長(なが)さLに比例(ひれい)、断面積(だんめんせき)Sに反比例(はんぴれい)
  • 直列(ちょくれつ)合成(ごうせい)抵抗(ていこう) R=R₁+R₂(抵抗(ていこう)が増(ふ)える)
  • 並列(へいれつ)合成(ごうせい)抵抗(ていこう) 1/R=1/R₁+1/R₂(抵抗(ていこう)が減(へ)る)
問題を解く
単元のポイント
  • 抵抗(ていこう)率(りつ)ρ 物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まる値(あたい)。単位(たんい)Ω・m
  • R=ρL/S 長(なが)さLに比例(ひれい)、断面積(だんめんせき)Sに反比例(はんぴれい)
  • 直列(ちょくれつ)合成(ごうせい)抵抗(ていこう) R=R₁+R₂(抵抗(ていこう)が増(ふ)える)
  • 並列(へいれつ)合成(ごうせい)抵抗(ていこう) 1/R=1/R₁+1/R₂(抵抗(ていこう)が減(へ)る)