ジュール熱と電力
カワウソ先生P=VIが基本の式。オームの法則V=IRを使ってVやIを置き換えると、P=I²RやP=V²/Rにも書き直せるよ。
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- 抵抗のある導体に電流を流すと、電気エネルギーの一部が熱に変わる。この熱をジュール熱という。
- 消費電力はP=VI(単位W)。オームの法則(新しいタブで開きます)V=IRを使うと、P=I²RやP=V²/Rとも書ける。
- t秒間に発生(新しいタブで開きます)するジュール熱の量はQ=I²Rt(単位J)で、電力量(新しいタブで開きます)W=Ptと同じ式になる。
詳しく
ジュール熱と電力の式
中学の「電力と電力量」で学んだように、抵抗のある導体に電流を流すと、電気エネルギーの一部が熱に変わる。この熱をジュール熱という。電流・電圧の抵抗が単位時間に消費する電気エネルギー(電力)は(単位W)。オームの法則を使うと、やとも書ける。
時間の間に消費される電気エネルギー(電力量)はで、単位はJ(ジュール)。家庭の電気料金では、Wh(ワット時)やkWh(キロワット時)という単位が使われ、1kWh=1000W×3600s=3.6×10⁶J。
秒間に発生するジュール熱の量は(単位J)で、電力量と同じ式になる。電気ストーブや電熱線を使った調理器具は、このジュール熱を利用している。
例題:電力とジュール熱の計算
例題1:6.0Vの電圧をかけると2.0Aの電流が流れる電熱線の消費電力は、P=VI=6.0×2.0=12W。
例題2:抵抗15Ωに2.0Aの電流を60秒間流したときに発生するジュール熱は、Q=I²Rt=2.0²×15×60=3600J(3.6kJ)。
例題3:消費電力800Wの電気ポットを30分間使ったときの電力量は、0.8kW×0.5h=0.4kWh。
なぜ電力の式が3つの形になるのか
P=VIはどんな負荷にも使える基本の式。オームの法則V=IRが成り立つ抵抗では、VをIRに置き換えるとP=I²R、IをV/Rに置き換えるとP=V²/Rになる。わかっている量(電流か電圧か)に合わせて、使いやすい形を選べばよい。
ジュール熱は、自由電子(新しいタブで開きます)が金属中の原子に次々とぶつかって運動エネルギー(新しいタブで開きます)を失い、それが熱に変わることで生まれる。抵抗が大きいほど、同じ電流でも電子はより激しく原子にぶつかるので、発生する熱は大きくなる(P=I²R)。
送電線にも抵抗があるため、電流を流すとジュール熱が発生し、送られる電気の一部が熱として失われる。この送電損失(新しいタブで開きます)の仕組みは、次のページで交流(新しいタブで開きます)と変圧器とともに扱う。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/joule-heat-and-electric-power/?from=print#quiz
10Vの電圧をかけると4.0Aの電流が流れる電熱線の消費電力は何Wか。
答え:____________
正解:40
P=VI=10×4.0=40W。抵抗20Ωに3.0Aの電流を10秒間流したときに発生するジュール熱は何Jか。
答え:____________
正解:1800
Q=I²Rt=3.0²×20×10=1800J。消費電力1200Wの電気ケトルを20分間使ったときの電力量は何kWhか。
答え:____________
正解:0.4
W=Pt=1.2kW×(20/60)h=0.4kWh。電熱線の抵抗を2倍にして、流れる電流の大きさを変えずに保つと、消費電力はどうなるか。
- ◯ 変わらない
- ◯ 半分になる
- ◯ 2倍になる
- ◯ 4倍になる
正解:2倍になる
P=I²Rで、電流Iが同じなら、抵抗Rが2倍になるとPも2倍になる。
単元のポイント
- ジュール熱 抵抗に電流を流すと発生する熱。Q=I²Rt(単位J)
- 電力の式 P=VI=I²R=V²/R(単位W)
- 電力量(新しいタブで開きます) W=Pt。家庭ではkWh(キロワット時)で表す