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可逆(かぎゃく)反応(はんのう)と化学(かがく)平衡(へいこう)

カメレオン先生化学(かがく)平衡(へいこう)は反応(はんのう)が止(と)まっているわけじゃない。正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)が同(おな)じ速(はや)さで進(すす)み続(つづ)けて、見(み)かけ上(じょう)だけ変化(へんか)が止(と)まって見(み)える状態(じょうたい)だよ。

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  1. 正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)がどちらも進(すす)む反応(はんのう)を可逆(かぎゃく)反応(はんのう)という。
  2. 可逆(かぎゃく)反応(はんのう)で正反応(せいはんのう)の速(はや)さと逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さが等(ひと)しくなった状態(じょうたい)を化学(かがく)平衡(へいこう)という。
  3. 化学(かがく)平衡(へいこう)では反応(はんのう)が止(と)まったわけではなく、正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)がつり合(あ)って見(み)かけ上(じょう)の変化(へんか)が止(と)まる(動的(どうてき)平衡(へいこう))。

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可逆(かぎゃく)反応(はんのう)と化学(かがく)平衡(へいこう)の関係(かんけい)

可逆(かぎゃく)反応(はんのう)とは、反応物(はんのうぶつ)(新しいタブで開きます)から生成物(せいせいぶつ)ができる正反応(せいはんのう)と、生成物(せいせいぶつ)から反応物(はんのうぶつ)に戻(もど)る逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)む反応(はんのう)のことだ。可逆(かぎゃく)反応(はんのう)は、両方向(りょうほうこう)の反応(はんのう)を1本(ぽん)の式(しき)で⇄(可逆(かぎゃく)反応(はんのう)の記号(きごう))を使(つか)って表(あらわ)す。たとえば水素(すいそ)とヨウ素(そ)からヨウ化(か)水素(すいそ)ができる反応(はんのう)は、H₂+I₂⇄2HIと書(か)く。

密閉(みっぺい)した容器(ようき)にH₂とI₂を入(い)れると、はじめは正反応(せいはんのう)(H₂+I₂→2HI)だけが進(すす)み、HIがどんどん増(ふ)える。しかしHIが増(ふ)えるにつれて逆(ぎゃく)反応(はんのう)(2HI→H₂+I₂)も進(すす)むようになり、正反応(せいはんのう)の速(はや)さはH₂・I₂が減(へ)るにつれて小(ちい)さくなる一方(いっぽう)、逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さはHIが増(ふ)えるにつれて大(おお)きくなる。

やがて正反応(せいはんのう)の速(はや)さと逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さが等(ひと)しくなると、H₂・I₂・HIそれぞれの物質(ぶっしつ)量(りょう)はそれ以上(いじょう)変化(へんか)しなくなる。この状態(じょうたい)を化学(かがく)平衡(へいこう)(平衡状態(へいこうじょうたい))という。

正反応と逆反応の速さがつり合うまでAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):濃度(のうど)の時間(じかん)変化(へんか)のグラフで見(み)る

密閉容器(みっぺいようき)にH₂とI₂を同(おな)じ物質(ぶっしつ)量(りょう)だけ入(い)れて反応(はんのう)させると、反応(はんのう)開始(かいし)直後(ちょくご)は[H₂]と[I₂]が同(おな)じ速(はや)さで減(へ)り、[HI]が増(ふ)えていく。時間(じかん)が経(た)つにつれてこれらの変化(へんか)は徐々(じょじょ)にゆるやかになり、ある時点(じてん)から[H₂]・[I₂]・[HI]はどれも一定(いってい)の値(あたい)のまま変(か)わらなくなる。

この「どれも一定(いってい)の値(あたい)になった後(あと)」の状態(じょうたい)が化学(かがく)平衡(へいこう)であり、グラフでは3本(ぼん)の曲線(きょくせん)がどれも横(よこ)ばいになる区間(くかん)として表(あらわ)れる。平衡(へいこう)に達(たっ)するまでの時間(じかん)は反応(はんのう)によって異(こと)なるが、平衡(へいこう)に達(たっ)した後(あと)の各(かく)物質(ぶっしつ)の物質(ぶっしつ)量(りょう)(濃度(のうど))の比(ひ)はその温度(おんど)で決(き)まった値(あたい)になる。

大事(だいじ)なのは、横(よこ)ばいになったあとも反応(はんのう)そのものは止(と)まっていない点(てん)だ。見(み)かけ上(じょう)の変化(へんか)が止(と)まっているだけで、分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)のレベルでは正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)がどちらも同(おな)じ速(はや)さで進(すす)み続(つづ)けている。

H₂+I₂⇄2HIの濃度の時間変化Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ平衡状態(へいこうじょうたい)では量(りょう)が変化(へんか)しないのか

正反応(せいはんのう)の速(はや)さは反応物(はんのうぶつ)(H₂・I₂)の濃度(のうど)に、逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さは生成物(せいせいぶつ)(HI)の濃度(のうど)に関係(かんけい)する。反応(はんのう)が進(すす)むほどH₂・I₂の濃度(のうど)は下(さ)がって正反応(せいはんのう)は遅(おそ)くなり、HIの濃度(のうど)は上(あ)がって逆(ぎゃく)反応(はんのう)は速(はや)くなる。

この2つの速(はや)さが時間(じかん)とともに近(ちか)づいていき、ついに等(ひと)しくなると、正反応(せいはんのう)によって減(へ)る量(りょう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)によって増(ふ)える量(りょう)がつり合(あ)う。H₂・I₂は正反応(せいはんのう)で減(へ)る分(ぶん)だけ逆(ぎゃく)反応(はんのう)で増(ふ)え、HIは逆(ぎゃく)反応(はんのう)で減(へ)る分(ぶん)だけ正反応(せいはんのう)で増(ふ)えるので、全体(ぜんたい)の物質(ぶっしつ)量(りょう)は変化(へんか)しなくなる。

このように、反応(はんのう)が止(と)まったのではなく、両方向(りょうほうこう)の反応(はんのう)の速(はや)さがつり合(あ)って見(み)かけ上(じょう)変化(へんか)が止(と)まった状態(じょうたい)を化学(かがく)平衡(へいこう)とよぶ。この「動的(どうてき)」な釣(つ)り合(あ)いの考(かんが)え方(かた)が、この先(さき)の平衡(へいこう)定数(ていすう)(新しいタブで開きます)やルシャトリエの原理(げんり)(新しいタブで開きます)の土台(どだい)になる。

確認問題

問題 1 / 4可逆(かぎゃく)反応(はんのう)とはどのような反応(はんのう)か。

確認問題(解答用紙)

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https://manazoo.com/science/reversible-reactions-and-chemical-equilibrium/?from=print#quiz

  1. 可逆(かぎゃく)反応(はんのう)とはどのような反応(はんのう)か。

    • ◯ 正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)む反応(はんのう)
    • ◯ 正反応(せいはんのう)だけが進(すす)む反応(はんのう)
    • ◯ 触媒(しょくばい)がないと進(すす)まない反応(はんのう)
    • ◯ 必(かなら)ず発熱(はつねつ)する反応(はんのう)

    正解:正反応と逆反応の両方が進む反応
    可逆(かぎゃく)反応(はんのう)は、反応物(はんのうぶつ)(新しいタブで開きます)から生成物(せいせいぶつ)ができる正反応(せいはんのう)と、生成物(せいせいぶつ)から反応物(はんのうぶつ)に戻(もど)る逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)む反応(はんのう)である。

  2. H₂+I₂⇄2HIのように反応(はんのう)式(しき)に⇄を使(つか)うのはなぜか。

    • ◯ 触媒(しょくばい)を使(つか)うことを示(しめ)すため
    • ◯ 気体(きたい)の反応(はんのう)であることを示(しめ)すため
    • ◯ 反応(はんのう)が瞬間(しゅんかん)的(てき)に終(お)わることを示(しめ)すため
    • ◯ 反応(はんのう)が可逆(かぎゃく)反応(はんのう)であり正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)むことを示(しめ)すため

    正解:反応が可逆反応であり正反応と逆反応の両方が進むことを示すため
    ⇄は正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)む可逆(かぎゃく)反応(はんのう)であることを表(あらわ)す記号(きごう)である。

  3. 化学(かがく)平衡(へいこう)(平衡状態(へいこうじょうたい))とはどのような状態(じょうたい)か。

    • ◯ 逆(ぎゃく)反応(はんのう)だけが止(と)まった状態(じょうたい)
    • ◯ 正反応(せいはんのう)の速(はや)さと逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さが等(ひと)しくなり、見(み)かけ上(じょう)の変化(へんか)が止(と)まった状態(じょうたい)
    • ◯ 正反応(せいはんのう)だけが止(と)まった状態(じょうたい)
    • ◯ 正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が完全(かんぜん)に止(と)まった状態(じょうたい)

    正解:正反応の速さと逆反応の速さが等しくなり、見かけ上の変化が止まった状態
    化学(かがく)平衡(へいこう)は、正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さが等(ひと)しくなり、各(かく)物質(ぶっしつ)の物質(ぶっしつ)量(りょう)が見(み)かけ上(じょう)変化(へんか)しなくなった状態(じょうたい)である。反応(はんのう)そのものは止(と)まっていない。

  4. 化学(かがく)平衡(へいこう)に達(たっ)したあと、H₂・I₂・HIの物質(ぶっしつ)量(りょう)が変化(へんか)しなくなるのはなぜか。

    • ◯ 触媒(しょくばい)が反応(はんのう)を完全(かんぜん)に止(と)めるから
    • ◯ 反応物(はんのうぶつ)と生成物(せいせいぶつ)がすべて消費(しょうひ)されたから
    • ◯ 容器(ようき)の体積(たいせき)が変化(へんか)しなくなるから
    • ◯ 正反応(せいはんのう)の速(はや)さと逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さがつり合(あ)い、減(へ)る量(りょう)と増(ふ)える量(りょう)が等(ひと)しくなるから

    正解:正反応の速さと逆反応の速さがつり合い、減る量と増える量が等しくなるから
    正反応(せいはんのう)による減少(げんしょう)量(りょう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)による増加量(ぞうかりょう)がつり合(あ)うことで、全体(ぜんたい)の物質(ぶっしつ)量(りょう)が見(み)かけ上(じょう)変化(へんか)しなくなる。

単元のポイント

  • 可逆(かぎゃく)反応(はんのう) 正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)む反応(はんのう)。反応(はんのう)式(しき)を⇄で表(あらわ)す
  • 化学(かがく)平衡(へいこう)(平衡状態(へいこうじょうたい)) 正反応(せいはんのう)の速(はや)さと逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さが等(ひと)しくなり、見(み)かけ上(じょう)の変化(へんか)が止(と)まった状態(じょうたい)
  • 動的(どうてき)平衡(へいこう) 分子(ぶんし)のレベルでは反応(はんのう)が進(すす)み続(つづ)けているが、生成(せいせい)と消費(しょうひ)がつり合(あ)って全体(ぜんたい)の量(りょう)が変化(へんか)しない状態(じょうたい)
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単元のポイント
  • 可逆(かぎゃく)反応(はんのう) 正反応(せいはんのう)と逆(ぎゃく)反応(はんのう)の両方(りょうほう)が進(すす)む反応(はんのう)。反応(はんのう)式(しき)を⇄で表(あらわ)す
  • 化学(かがく)平衡(へいこう)(平衡状態(へいこうじょうたい)) 正反応(せいはんのう)の速(はや)さと逆(ぎゃく)反応(はんのう)の速(はや)さが等(ひと)しくなり、見(み)かけ上(じょう)の変化(へんか)が止(と)まった状態(じょうたい)
  • 動的(どうてき)平衡(へいこう) 分子(ぶんし)のレベルでは反応(はんのう)が進(すす)み続(つづ)けているが、生成(せいせい)と消費(しょうひ)がつり合(あ)って全体(ぜんたい)の量(りょう)が変化(へんか)しない状態(じょうたい)