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身近(みぢか)な自然(しぜん)環境(かんきょう)の調査(ちょうさ)

カワウソ先生見(み)つかった生物(せいぶつ)に点(てん)をつけて、合計(ごうけい)がいちばん大(おお)きい階級(かいきゅう)を選(えら)ぶよ。1種類(しゅるい)だけで決(き)めないでね。

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  1. 川(かわ)にすむ水生(すいせい)生物(せいぶつ)には、すめる水(みず)の汚(よご)れの程度(ていど)が決(き)まっているものがいて、指標(しひょう)生物(せいぶつ)として水質(すいしつ)を調(しら)べる手(て)がかりになる。
  2. 見(み)つかった指標(しひょう)生物(せいぶつ)から、川(かわ)の水(みず)を「きれいな水(みず)・ややきれいな水(みず)・きたない水(みず)・とてもきたない水(みず)」の4つの階級(かいきゅう)に分(わ)けて判定(はんてい)する。
  3. マツの葉(は)の気孔(きこう)の汚(よご)れ方(かた)を比(くら)べると大気(たいき)の汚(よご)れを調(しら)べられる。過去(かこ)の記録(きろく)や衛星(えいせい)のデータを使(つか)えば、広(ひろ)い範囲(はんい)や長(なが)い期間(きかん)の変化(へんか)もわかる。

詳しく

水生(すいせい)生物(せいぶつ)で川(かわ)の水質(すいしつ)を調(しら)べる

川(かわ)の石(いし)の裏(うら)や川底(かわぞこ)には、カゲロウやトビケラの幼虫(ようちゅう)、サワガニ、貝(かい)などの水生(すいせい)生物(せいぶつ)がすんでいる。これらの中(なか)には、きれいな水(みず)にしかすめないものや、汚(よご)れた水(みず)でもすめるものがいる。すんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)から環境(かんきょう)の状態(じょうたい)がわかる生物(せいぶつ)を指標(しひょう)生物(せいぶつ)という。

国土(こくど)交通省(こうつうしょう)と環境省(かんきょうしょう)が続(つづ)けている「水生(すいせい)生物(せいぶつ)による水質(すいしつ)の簡易(かんい)調査(ちょうさ)」では、指標(しひょう)生物(せいぶつ)をもとに川(かわ)の水(みず)を4つの水質(すいしつ)階級(かいきゅう)に分(わ)ける。きれいな水(みず)にはカワゲラ類(るい)・ヒラタカゲロウ類(るい)・サワガニ・ナミウズムシなどがすむ。ややきれいな水(みず)には、ゲンジボタル・コオニヤンマ・カワニナ類(るい)などが見(み)られる。

きたない水(みず)にはミズカマキリ・ミズムシ・タニシ類(るい)などがすむ。とてもきたない水(みず)には、ユスリカ類(るい)・エラミミズ・サカマキガイ・アメリカザリガニなどが見(み)られる。水生(すいせい)生物(せいぶつ)は、しばらくの間(あいだ)の水(みず)の汚(よご)れの影響(えいきょう)を受(う)けてすみ分(わ)けているので、その場所(ばしょ)の水質(すいしつ)の目安(めやす)になる。

水質階級と代表的な指標生物Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

見(み)つかった生物(せいぶつ)から階級(かいきゅう)を判定(はんてい)する

判定(はんてい)では、見(み)つかった指標(しひょう)生物(せいぶつ)に○をつけ、その中(なか)で数(かず)が多(おお)かった上位(じょうい)2種類(しゅるい)には●をつける。○を1点(てん)、●を2点(てん)として水質(すいしつ)階級(かいきゅう)ごとに点数(てんすう)を合計(ごうけい)し、合計(ごうけい)がいちばん大(おお)きい階級(かいきゅう)が、その地点(ちてん)の水質(すいしつ)だ。

例(たと)えば、ある地点(ちてん)でカワゲラ類(るい)・ヒラタカゲロウ類(るい)・サワガニ・カワニナ類(るい)が見(み)つかり、数(かず)が多(おお)かったのがカワゲラ類(るい)とカワニナ類(るい)だったとする。きれいな水(みず)は2+1+1=4点(てん)、ややきれいな水(みず)は2点(てん)なので、この地点(ちてん)は「きれいな水(みず)」と判定(はんてい)できるわけだ。

1種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)だけで決(き)めず、見(み)つかった生物(せいぶつ)全体(ぜんたい)の点数(てんすう)で比(くら)べることで、たまたま見(み)つかった生物(せいぶつ)に判定(はんてい)が左右(さゆう)されにくくなる。同(おな)じ川(かわ)でも、上流(じょうりゅう)と下流(かりゅう)で調(しら)べて比(くら)べると、水(みず)の汚(よご)れの変化(へんか)がわかる。

空気(くうき)の汚(よご)れや広(ひろ)い範囲(はんい)の変化(へんか)を調(しら)べる

大気(たいき)の汚(よご)れを調(しら)べるときに役立(やくだ)つのが、マツの葉(は)の気孔(きこう)だ。交通(こうつう)量(りょう)の多(おお)い道路(どうろ)沿(ぞ)いのマツの葉(は)を顕微鏡(けんびきょう)で見(み)ると、車(くるま)の排出(はいしゅつ)(新しいタブで開きます)ガスなどにふくまれるすすで黒(くろ)くつまった気孔(きこう)が多(おお)く見(み)つかる。汚(よご)れた気孔(きこう)の割合(わりあい)を場所(ばしょ)ごとに比(くら)べれば、大気(たいき)の汚(よご)れ具合(ぐあい)を比(くら)べられる。

野外(やがい)の調査(ちょうさ)は季節(きせつ)や場所(ばしょ)が限(かぎ)られるので、写真(しゃしん)や標本(ひょうほん)を計画(けいかく)的(てき)に集(あつ)めたり、博物館(はくぶつかん)の資料(しりょう)や過去(かこ)の記録(きろく)を調(しら)べたりする方法(ほうほう)もある。昔(むかし)の記録(きろく)と今(いま)の調査(ちょうさ)結果(けっか)を比(くら)べると、自然(しぜん)環境(かんきょう)がどのように変(か)わってきたかも見(み)えてくるだろう。

さらに、人工(じんこう)衛星(えいせい)や航空機(こうくうき)から得(え)られる衛星(えいせい)データを使(つか)えば、森林(しんりん)の広(ひろ)がりや海(うみ)の様子(ようす)など、歩(ある)いて調(しら)べられない広(ひろ)い範囲(はんい)の変化(へんか)もとらえられる。身近(みぢか)な地域(ちいき)の結果(けっか)を、ほかの地域(ちいき)と比(くら)べてみることも大切(たいせつ)だ。

マツの葉の気孔の汚れを比べるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4すんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)から、その場所(ばしょ)の水(みず)や空気(くうき)などの環境(かんきょう)の状態(じょうたい)を知(し)る手(て)がかりになる生物(せいぶつ)を何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/surveying-the-natural-environment/?from=print#quiz

  1. すんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)から、その場所(ばしょ)の水(みず)や空気(くうき)などの環境(かんきょう)の状態(じょうたい)を知(し)る手(て)がかりになる生物(せいぶつ)を何(なん)というか。

    • ◯ 指標(しひょう)生物(せいぶつ)
    • ◯ 生産者(せいさんしゃ)
    • ◯ 分解者(ぶんかいしゃ)
    • ◯ 外来(がいらい)生物(せいぶつ)

    正解:指標生物
    すんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)から環境(かんきょう)の状態(じょうたい)がわかる生物(せいぶつ)を指標(しひょう)生物(せいぶつ)という。川(かわ)の水質(すいしつ)調査(ちょうさ)では、カワゲラ類(るい)やサワガニなどの水生(すいせい)生物(せいぶつ)を使(つか)う。

  2. 水生(すいせい)生物(せいぶつ)による水質(すいしつ)調査(ちょうさ)で、「きれいな水(みず)(水質(すいしつ)階級(かいきゅう)Ⅰ)」の指標(しひょう)生物(せいぶつ)はどれか。

    • ◯ ミズカマキリ
    • ◯ ユスリカ類(るい)
    • ◯ サワガニ
    • ◯ アメリカザリガニ

    正解:サワガニ
    サワガニはきれいな水(みず)の指標(しひょう)生物(せいぶつ)。ミズカマキリはきたない水(みず)、ユスリカ類(るい)とアメリカザリガニはとてもきたない水(みず)の指標(しひょう)生物(せいぶつ)だ。

  3. ある地点(ちてん)で見(み)つかった指標(しひょう)生物(せいぶつ)の点数(てんすう)を水質(すいしつ)階級(かいきゅう)ごとに合計(ごうけい)すると、きれいな水(みず)が1点(てん)、ややきれいな水(みず)が4点(てん)、きたない水(みず)が3点(てん)、とてもきたない水(みず)が0点(てん)だった。この地点(ちてん)の水質(すいしつ)はどれか。

    • ◯ とてもきたない水(みず)(階級(かいきゅう)Ⅳ)
    • ◯ きれいな水(みず)(階級(かいきゅう)Ⅰ)
    • ◯ きたない水(みず)(階級(かいきゅう)Ⅲ)
    • ◯ ややきれいな水(みず)(階級(かいきゅう)Ⅱ)

    正解:ややきれいな水(階級Ⅱ)
    合計(ごうけい)の点数(てんすう)がいちばん大(おお)きい階級(かいきゅう)を、その地点(ちてん)の水質(すいしつ)とする。4点(てん)のややきれいな水(みず)がいちばん大(おお)きい。

  4. いくつかの場所(ばしょ)でマツの葉(は)の気孔(きこう)を調(しら)べたところ、ある場所(ばしょ)で汚(よご)れた気孔(きこう)の割合(わりあい)がいちばん大(おお)きかった。この場所(ばしょ)について考(かんが)えられることはどれか。

    • ◯ 川(かわ)の水(みず)がいちばん汚(よご)れている
    • ◯ 大気(たいき)がいちばん汚(よご)れている
    • ◯ 大気(たいき)がいちばんきれいである
    • ◯ 光合成(こうごうせい)がいちばんさかんである

    正解:大気がいちばん汚れている
    車(くるま)の排出(はいしゅつ)(新しいタブで開きます)ガスなどにふくまれるすすが気孔(きこう)にたまるので、汚(よご)れた気孔(きこう)の割合(わりあい)が大(おお)きい場所(ばしょ)ほど大気(たいき)が汚(よご)れていると考(かんが)えられる。

単元のポイント

  • 指標(しひょう)生物(せいぶつ) すんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)から、その場所(ばしょ)の環境(かんきょう)の状態(じょうたい)がわかる生物(せいぶつ)(カワゲラ類(るい)・サワガニ・ミズカマキリ・アメリカザリガニなど)
  • 水質(すいしつ)階級(かいきゅう) 水生(すいせい)生物(せいぶつ)調査(ちょうさ)で使(つか)う4段階(だんかい)。Ⅰきれいな水(みず)/Ⅱややきれいな水(みず)/Ⅲきたない水(みず)/Ⅳとてもきたない水(みず)
  • 気孔(きこう)の汚(よご)れ マツの葉(は)の気孔(きこう)に、車(くるま)の排出(はいしゅつ)ガスなどにふくまれるすすがたまる。汚(よご)れた気孔(きこう)の割合(わりあい)が大(おお)きいほど大気(たいき)が汚(よご)れている
  • 衛星(えいせい)データ 人工(じんこう)衛星(えいせい)や航空機(こうくうき)から得(え)た画像(がぞう)やデータ。森林(しんりん)の広(ひろ)がりや海(うみ)の様子(ようす)など、広(ひろ)い範囲(はんい)の変化(へんか)を調(しら)べられる
問題を解く
単元のポイント
  • 指標(しひょう)生物(せいぶつ) すんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)から、その場所(ばしょ)の環境(かんきょう)の状態(じょうたい)がわかる生物(せいぶつ)(カワゲラ類(るい)・サワガニ・ミズカマキリ・アメリカザリガニなど)
  • 水質(すいしつ)階級(かいきゅう) 水生(すいせい)生物(せいぶつ)調査(ちょうさ)で使(つか)う4段階(だんかい)。Ⅰきれいな水(みず)/Ⅱややきれいな水(みず)/Ⅲきたない水(みず)/Ⅳとてもきたない水(みず)
  • 気孔(きこう)の汚(よご)れ マツの葉(は)の気孔(きこう)に、車(くるま)の排出(はいしゅつ)ガスなどにふくまれるすすがたまる。汚(よご)れた気孔(きこう)の割合(わりあい)が大(おお)きいほど大気(たいき)が汚(よご)れている
  • 衛星(えいせい)データ 人工(じんこう)衛星(えいせい)や航空機(こうくうき)から得(え)た画像(がぞう)やデータ。森林(しんりん)の広(ひろ)がりや海(うみ)の様子(ようす)など、広(ひろ)い範囲(はんい)の変化(へんか)を調(しら)べられる