等式と不等式の証明
ゾウ先生不等式の証明でよく使うのは、実数を2乗すると0以上になるという性質だよ。
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- 等式の証明は、左辺と右辺を別々に変形するか、左辺−右辺が0になることを示して行う。
- 恒等式は、文字にどんな値を入れても成り立つ等式。係数を比べて未定の係数を求める方法もある。
- a²+b²≥2abは実数(新しいタブで開きます)の2乗が0以上であることから導け、等号はa=bのときだけ成り立つ。
詳しく
公式
中学と数学Ⅰでは、等式や不等式を解くことを学んだ。ここでは、等式や不等式がいつでも成り立つことを証明する方法を見ていく。
等式が恒等式になるように文字の値を決めるには、左辺と右辺を展開して同じ次数の項の係数を比べればよい(未定係数法)。たとえばがxについての恒等式になるように、a、bの値を定めることができる。
展開するとなので、係数を比べてa+2=5、2a=bより、と決まる。
例題
例題:a、bが実数のとき、a²+b²≥2abを証明せよ。
左辺−右辺を計算すると、になる。実数の2乗はつねに0以上なので、。
したがって、つまりが成り立つ。等号が成り立つのは、つまりa=bのときだけだ。
下の図のように、(a+b)²の面積をa²・ab・ab・b²の4区画に分けると、a²+b²は全体より2ab分だけ少ないことが面積でも確かめられる。
なぜそうなるか
a²+b²≥2abから、相加平均と相乗平均の関係を導いてみよう。a≥0、b≥0のとき、、とおいて先の不等式へ代入する。
からa+b≥2√(ab)、両辺を2で割るとという相加平均と相乗平均の関係だ。
この関係は、面積が同じ図形で周の長さを比べるときにも使える。下の図のように、一辺6の正方形(周24)と4×9の長方形(周26)を比べると、正方形のほうが周の長さが短くなる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/equality-and-inequality-proofs/?from=print#quiz
等式(x−a)(x+3)=x²+bx−6がxについての恒等式であるとき、a、bの値はどれか。
- ◯ a=3、b=1
- ◯ a=2、b=1
- ◯ a=2、b=−1
- ◯ a=−2、b=1
正解:a=2、b=1
左辺を展開するとx²+(3−a)x−3a。右辺x²+bx−6と係数を比べ、−3a=−6よりa=2、b=3−a=1。a=3、b=12のとき、相加平均(a+b)/2の値を求めよ。
答え:____________
正解:15/2
相加平均は(a+b)/2に代入して(3+12)/2=15/2(=7.5)。a=4、b=9のとき、相乗平均√(ab)の値を求めよ。
答え:____________
正解:6
ab=4×9=36なので、相乗平均は√36=6。a>0のとき、a+4/aの最小値はどれか。
- ◯ 2
- ◯ 4
- ◯ 8
- ◯ 16
正解:4
相加相乗平均の関係より。等号はa=4/aよりa=2のときに成り立つので、最小値は4。
単元のポイント
- 恒等式 文字にどんな値を代入しても両辺が等しくなる等式
- 未定係数法 恒等式になるように、係数を比べて文字の値を決める方法
- 相加平均と相乗平均 a≥0、b≥0のとき(a+b)/2≥√(ab)が成り立ち、等号はa=bのときだけ