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等式(とうしき)と不等式(ふとうしき)の証明(しょうめい)

ゾウ先生不等式(ふとうしき)の証明(しょうめい)でよく使(つか)うのは、実数(じっすう)を2乗(じょう)すると0以上(いじょう)になるという性質(せいしつ)だよ。

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  1. 等式(とうしき)の証明(しょうめい)は、左辺(さへん)と右辺(うへん)を別々(べつべつ)に変形(へんけい)するか、左辺(さへん)−右辺(うへん)が0になることを示(しめ)して行(おこな)う。
  2. 恒等式(こうとうしき)は、文字(もじ)にどんな値(ね)を入(い)れても成(な)り立(た)つ等式(とうしき)。係数(けいすう)を比(くら)べて未定(みてい)の係数(けいすう)を求(もと)める方法(ほうほう)もある。
  3. a²+b²≥2abは実数(じっすう)(新しいタブで開きます)の2乗(じょう)が0以上(いじょう)であることから導(みちび)け、等号(とうごう)はa=bのときだけ成(な)り立(た)つ。

詳しく

公式(こうしき)

中学(ちゅうがく)と数学(すうがく)Ⅰでは、等式(とうしき)や不等式(ふとうしき)を解(と)くことを学(まな)んだ。ここでは、等式(とうしき)や不等式(ふとうしき)がいつでも成(な)り立(た)つことを証明(しょうめい)する方法(ほうほう)を見(み)ていく。

等式(とうしき)が恒等式(こうとうしき)になるように文字(もじ)の値(あたい)を決(き)めるには、左辺(さへん)と右辺(うへん)を展開(てんかい)して同(おな)じ次数(じすう)の項(こう)の係数(けいすう)を比(くら)べればよい(未定係数法(みていけいすうほう))。たとえば(x+a)(x+2)=x2+5x+b(x+a)(x+2)=x^2+5x+bがxについての恒等式(こうとうしき)になるように、a、bの値(あたい)を定(さだ)めることができる。

展開(てんかい)するとx2+(a+2)x+2a=x2+5x+bx^2+(a+2)x+2a=x^2+5x+bなので、係数(けいすう)を比(くら)べてa+2=5、2a=bより、a=3, b=6\mathbf{a=3,\ b=6}と決(き)まる。

例題(れいだい)

例題(れいだい):a、bが実数(じっすう)のとき、a²+b²≥2abを証明(しょうめい)せよ。

左辺(さへん)−右辺(うへん)を計算(けいさん)すると、a2+b2−2ab=(a−b)2\mathbf{a^2+b^2-2ab=(a-b)^2}になる。実数(じっすう)の2乗(じょう)はつねに0以上(いじょう)なので、(a−b)2≥0(a-b)^2 \geq 0。

したがってa2+b2−2ab≥0\mathbf{a^2+b^2-2ab \geq 0}、つまりa2+b2≥2ab\mathbf{a^2+b^2 \geq 2ab}が成(な)り立(た)つ。等号(とうごう)が成(な)り立(た)つのはa−b=0a-b=0、つまりa=bのときだけだ。

下(した)の図(ず)のように、(a+b)²の面積(めんせき)をa²・ab・ab・b²の4区画(くかく)に分(わ)けると、a²+b²は全体(ぜんたい)より2ab分(ぶん)だけ少(すく)ないことが面積(めんせき)でも確(たし)かめられる。

(a+b)²の面積をa²・ab・b²に分けて見るAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

a²+b²≥2abから、相加平均(そうかへいきん)と相乗(そうじょう)平均(へいきん)の関係(かんけい)を導(みちび)いてみよう。a≥0、b≥0のとき、a=(a)2a=(\sqrt{a})^2、b=(b)2b=(\sqrt{b})^2とおいて先(さき)の不等式(ふとうしき)へ代入(だいにゅう)する。

(a)2+(b)2≥2ab\mathbf{(\sqrt{a})^2+(\sqrt{b})^2 \geq 2\sqrt{a}\sqrt{b}}からa+b≥2√(ab)、両辺(りょうへん)を2で割(わ)るとa+b2≥ab\mathbf{\frac{a+b}{2} \geq \sqrt{ab}}という相加平均(そうかへいきん)と相乗(そうじょう)平均(へいきん)の関係(かんけい)だ。

この関係(かんけい)は、面積(めんせき)が同(おな)じ図形(ずけい)で周(しゅう)の長(なが)さを比(くら)べるときにも使(つか)える。下(した)の図(ず)のように、一辺(いっぺん)6の正方形(せいほうけい)(周(しゅう)24)と4×9の長方形(ちょうほうけい)(周(しゅう)26)を比(くら)べると、正方形(せいほうけい)のほうが周(しゅう)の長(なが)さが短(みじか)くなる。

面積が同じでも正方形のほうが周の長さが短いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4等式(とうしき)(x−a)(x+3)=x²+bx−6がxについての恒等式(こうとうしき)であるとき、a、bの値(あたい)はどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/equality-and-inequality-proofs/?from=print#quiz

  1. 等式(とうしき)(x−a)(x+3)=x²+bx−6がxについての恒等式(こうとうしき)であるとき、a、bの値(あたい)はどれか。

    • ◯ a=3、b=1
    • ◯ a=2、b=1
    • ◯ a=2、b=−1
    • ◯ a=−2、b=1

    正解:a=2、b=1
    左辺(さへん)を展開(てんかい)するとx²+(3−a)x−3a。右辺(うへん)x²+bx−6と係数(けいすう)を比(くら)べ、−3a=−6よりa=2、b=3−a=1。

  2. a=3、b=12のとき、相加平均(そうかへいきん)(a+b)/2の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:15/2
    相加平均(そうかへいきん)は(a+b)/2に代入(だいにゅう)して(3+12)/2=15/2(=7.5)。

  3. a=4、b=9のとき、相乗(そうじょう)平均(へいきん)√(ab)の値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:6
    ab=4×9=36なので、相乗(そうじょう)平均(へいきん)は√36=6。

  4. a>0のとき、a+4/aの最小値(さいしょうち)はどれか。

    • ◯ 2
    • ◯ 4
    • ◯ 8
    • ◯ 16

    正解:4
    相加(そうか)相乗(そうじょう)平均(へいきん)の関係(かんけい)よりa+4a≥2a⋅4a=24=4a+\frac{4}{a} \geq 2\sqrt{a \cdot \frac{4}{a}}=2\sqrt{4}=4。等号(とうごう)はa=4/aよりa=2のときに成(な)り立(た)つので、最小値(さいしょうち)は4。

単元のポイント

  • 恒等式(こうとうしき) 文字(もじ)にどんな値(ね)を代入(だいにゅう)しても両辺(りょうへん)が等(ひと)しくなる等式(とうしき)
  • 未定係数法(みていけいすうほう) 恒等式(こうとうしき)になるように、係数(けいすう)を比(くら)べて文字(もじ)の値(あたい)を決(き)める方法(ほうほう)
  • 相加平均(そうかへいきん)と相乗(そうじょう)平均(へいきん) a≥0、b≥0のとき(a+b)/2≥√(ab)が成(な)り立(た)ち、等号(とうごう)はa=bのときだけ
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単元のポイント
  • 恒等式(こうとうしき) 文字(もじ)にどんな値(ね)を代入(だいにゅう)しても両辺(りょうへん)が等(ひと)しくなる等式(とうしき)
  • 未定係数法(みていけいすうほう) 恒等式(こうとうしき)になるように、係数(けいすう)を比(くら)べて文字(もじ)の値(あたい)を決(き)める方法(ほうほう)
  • 相加平均(そうかへいきん)と相乗(そうじょう)平均(へいきん) a≥0、b≥0のとき(a+b)/2≥√(ab)が成(な)り立(た)ち、等号(とうごう)はa=bのときだけ