本文へ移動

整式(せいしき)の割(わ)り算(ざん)と分数式(ぶんすうしき)

ゾウ先生整式(せいしき)の割(わ)り算(ざん)も、158÷12の筆算(ひっさん)と同(おな)じ手順(てじゅん)で計算(けいさん)できるよ。

30秒でつかむ

  1. 整式(せいしき)Aを整式(せいしき)Bで割(わ)ると、商(しょう)Qと余(あま)りRが決(き)まり、A=BQ+R(Rの次数(じすう)はBの次数(じすう)より小(ちい)さい)と表(あらわ)せる。
  2. 整式(せいしき)の除法(じょほう)は、整数(せいすう)の筆算(ひっさん)158÷12=13あまり2と同(おな)じ手順(てじゅん)で計算(けいさん)できる。
  3. 分数(ぶんすう)式(しき)は整式(せいしき)を分子(ぶんし)・分母(ぶんぼ)とする分数(ぶんすう)。約分(やくぶん)や通分(つうぶん)をしてから加減乗除(かげんじょうじょ)する。

詳しく

公式(こうしき)

数(かず)の割(わ)り算(ざん)では、158÷12のように商(しょう)と余(あま)りが決(き)まり、158=12×13+2と表(あらわ)せた。整式(せいしき)の割(わ)り算(ざん)でも、同(おな)じ考(かんが)え方(かた)を使(つか)う。

整式(せいしき)Aを整式(せいしき)Bで割(わ)ったときの商(しょう)をQ、余(あま)りをRとすると、A=BQ+R\mathbf{A = BQ + R}という関係(かんけい)が成(な)り立(た)つ。ただし余(あま)りRの次数(じすう)は、割(わ)る式(しき)Bの次数(じすう)より必(かなら)ず小(ちい)さくなる。

たとえば、x²+5x+8をx+2で割(わ)ると、下(した)の図(ず)のように商(しょう)はx+3、余(あま)りは2になる。

A=BQ+Rを帯の図で表すAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):x²+5x+8をx+2で割(わ)った商(しょう)と余(あま)りを求(もと)めよ。

158÷12の筆算(ひっさん)と同(おな)じ手順(てじゅん)で、最高次(さいこうじ)の項(こう)どうしをそろえながら引(ひ)き算(ざん)をくり返(かえ)す。x²÷x=xなので、まず(x+2)×xを引(ひ)く。

x²+5x+8−(x²+2x)=3x+8。次(つぎ)に3x÷x=3なので、(x+2)×3を引(ひ)くと3x+8−(3x+6)=2。これ以上(いじょう)は次数(じすう)が下(さ)がらないので、余(あま)りが2に決(き)まる。

商(しょう)はx+3、余(あま)りは2。x2+5x+8=(x+2)(x+3)+2\mathbf{x^2+5x+8=(x+2)(x+3)+2}と確(たし)かめられる。

整数の筆算と整式の割り算を並べて比べるAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

分数(ぶんすう)式(しき)の計算(けいさん)も、数(かず)の分数(ぶんすう)と同(おな)じ考(かんが)え方(かた)を使(つか)う。約分(やくぶん)は分子(ぶんし)と分母(ぶんぼ)を共通因数(きょうつういんすう)(新しいタブで開きます)で割(わ)ること、通分(つうぶん)は分母(ぶんぼ)をそろえることだ。

たとえばx2−4x+2\frac{x^2-4}{x+2}は、分子(ぶんし)をx²−4=(x+2)(x−2)と因数分解(いんすうぶんかい)すると、x2−4x+2=x−2\mathbf{\frac{x^2-4}{x+2}=x-2}(x≠−2)に約分(やくぶん)できる。

分数(ぶんすう)式(しき)の加減(かげん)は、数(かず)の分数(ぶんすう)と同(おな)じく通分(つうぶん)してから分子(ぶんし)をたし引(ひ)きする。ここでは、分母(ぶんぼ)の次数(じすう)が二次(にじ)程度(ていど)までの計算(けいさん)を練習(れんしゅう)する。

確認問題

問題 1 / 4x²+7x+10をx+2で割(わ)ったときの商(しょう)を求(もと)めよ。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/polynomial-division-and-fractions/?from=print#quiz

  1. x²+7x+10をx+2で割(わ)ったときの商(しょう)を求(もと)めよ。

    • ◯ x+2
    • ◯ x+7
    • ◯ x−5
    • ◯ x+5

    正解:x+5
    x²+7x+10は(x+2)(x+5)に等(ひと)しいので、x+2で割(わ)ると商(しょう)はx+5、余(あま)りは0になる。

  2. x³+2x+5をx+1で割(わ)ったときの余(あま)りを求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:2
    最高次(さいこうじ)からそろえて引(ひ)き算(ざん)をくり返(かえ)すと、x³+2x+5=(x+1)(x²−x+3)+2となり、余(あま)りは2。

  3. 分数(ぶんすう)式(しき) (x²−9)/(x−3) を約分(やくぶん)してから、x=5のときの値(あたい)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:8
    x²−9=(x+3)(x−3)なので、(x²−9)/(x−3)=x+3(x≠3)に約分(やくぶん)できる。x=5のとき5+3=8。

  4. 分数(ぶんすう)式(しき) (x²+2x)/x を約分(やくぶん)した結果(けっか)はどれか(x≠0)。

    • ◯ x+2
    • ◯ x
    • ◯ x²+2
    • ◯ 2

    正解:x+2
    x²+2x=x(x+2)なので、(x²+2x)/x=x+2(x≠0)に約分(やくぶん)できる。分子(ぶんし)の一部(いちぶ)だけを消(け)す2つ目(め)・3つ目(め)・4つ目(め)は誤(あやま)り。

単元のポイント

  • 整式(せいしき)の除法(じょほう) 整式(せいしき)Aを整式(せいしき)Bで割(わ)って、商(しょう)Qと余(あま)りRを求(もと)めること
  • A=BQ+R 割(わ)られる式(しき)・割(わ)る式(しき)・商(しょう)・余(あま)りの関係(かんけい)。Rの次数(じすう)はBの次数(じすう)より小(ちい)さい
  • 分数(ぶんすう)式(しき) 整式(せいしき)を分母(ぶんぼ)とする分数(ぶんすう)の形(かたち)の式(しき)。約分(やくぶん)・通分(つうぶん)をしてから計算(けいさん)する
問題を解く
単元のポイント
  • 整式(せいしき)の除法(じょほう) 整式(せいしき)Aを整式(せいしき)Bで割(わ)って、商(しょう)Qと余(あま)りRを求(もと)めること
  • A=BQ+R 割(わ)られる式(しき)・割(わ)る式(しき)・商(しょう)・余(あま)りの関係(かんけい)。Rの次数(じすう)はBの次数(じすう)より小(ちい)さい
  • 分数(ぶんすう)式(しき) 整式(せいしき)を分母(ぶんぼ)とする分数(ぶんすう)の形(かたち)の式(しき)。約分(やくぶん)・通分(つうぶん)をしてから計算(けいさん)する