複素数
ゾウ先生iをふつうの文字のように計算して、最後にi²が出てきたら−1に置き換えるとうまくいくよ。
30秒でつかむ
- 複素数はa+biの形の数(a,bは実数(新しいタブで開きます)、iは虚数単位でi²=−1)。aを実部、bを虚部という。
- 複素数の四則計算は文字式と同じように計算し、i²が出てきたら−1に置き換える。
- 負の数の平方根(新しいタブで開きます)は√−3=√3 iのように、正の数の平方根にiをつけて表す。
詳しく
複素数とは
数学Ⅰでは実数の範囲で考え、2乗して負になる数の平方根は求められないとした。ここでは、2乗すると負になる新しい数を使って、数の範囲を広げる。
2乗するとになる数をと書き、虚数単位という()。a,bを実数として、の形に表せる数を複素数という。aを実部、bを虚部という。
2つの複素数が等しいのは、実部と虚部がそれぞれ等しいときだけだ。ならかつ(a,b,c,dは実数)。
とくに虚部が0の複素数は実数で、実部が0で虚部が0でない複素数を虚数という。
に対してを共役な複素数といい、積をとると実数になる。たとえばの共役な複素数はだ。のように、積は実数になる。
例題
例題:との和・差・積を求めよ。
和は実部どうし・虚部どうしを足す。だ。
差も同じように引くと、になる。積は文字式の展開(新しいタブで開きます)と同じように計算し、で置き換える。
で、だ。だからというわけだ。
負の数の平方根も同じ考え方で表せる。のように、正の数の平方根にiをかける。これを使うとの解はと求まる。
なぜ複素数が要るのか
数学Ⅰで学んだ数の範囲を振り返ろう。自然数は引き算で、整数は分数で、有理数は根号を含む計算で、それぞれ範囲が広がってきた。複素数も同じように、二次方程式がいつも解をもつように数を広げたものといえる。
を実数の範囲で考えると、のグラフはx軸より上にあり、x軸と共有点(新しいタブで開きます)をもたない。だから実数の解はない。
複素数の範囲まで広げると、はという解をもつ。複素数の範囲では、どんな二次方程式も必ず解をもつ。これが数を複素数まで広げる意義だ。
下の図のように、自然数・整数・有理数・実数は複素数の中に含まれている。複素数まで広げたことで、二次方程式の解はいつも見つかるようになった。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/complex-numbers/?from=print#quiz
複素数3+4iの実部と虚部の積を求めよ。
答え:____________
正解:12
実部は3、虚部は4なので、積は3×4=12。(2+3i)+(1−5i)を計算せよ。
- ◯ 1−2i
- ◯ 3−2i
- ◯ 3+2i
- ◯ 3+8i
正解:3−2i
実部どうし2+1=3、虚部どうし3−5=−2を足すので、3−2iになる。(1+2i)(3−i)を計算せよ。
- ◯ 1+5i
- ◯ 3+5i
- ◯ 5+5i
- ◯ 5−5i
正解:5+5i
展開すると3−i+6i−2i²。i²=−1だから−2i²=2となり、3+5i+2=5+5iになる。√−18をiを使って表せ。
- ◯ −3√2i
- ◯ 3√2i
- ◯ 3√2
- ◯ 9i
正解:3√2i
−18=18×(−1)だから、√−18=√18 i。√18=3√2なので、3√2iになる。
単元のポイント
- 虚数単位 2乗すると−1になる数。i²=−1
- 実部・虚部 a+biのaが実部、bが虚部
- 共役な複素数 a+biに対してa−bi。積をとると実数になる