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一般角(いっぱんかく)と弧(こ)度(ど)法(ほう)

ゾウ先生750°や−30°のような角(かく)も、動(どう)径(けい)がどこを向(む)いているかで素直(すなお)に捉(とら)えよう。

30秒でつかむ

  1. 一般角(いっぱんかく)は、基準(きじゅん)の角(かく)に360°の整数(せいすう)倍(ばい)を加(くわ)えたθ+360°×n(nは整数(せいすう))の形(かたち)で表(あらわ)す。
  2. 弧(こ)度(ど)法(ほう)では、半径(はんけい)と同(おな)じ長(なが)さの弧(こ)に対応(たいおう)する中心角(ちゅうしんかく)を1ラジアンとし、180°はπラジアンになる。
  3. 半径(はんけい)r・中心角(ちゅうしんかく)θラジアンの扇形(おうぎがた)(新しいタブで開きます)は、弧(こ)の長(なが)さがrθ、面積(めんせき)が(1/2)r²θになる。

詳しく

公式(こうしき)

数学(すうがく)Ⅰの「図形(ずけい)と計量(けいりょう)」では、0°から180°までの角(かく)について正弦(せいげん)(新しいタブで開きます)・余弦(よげん)・正接(せいせつ)を考(かんが)えた。ここでは、角(かく)を180°を超(こ)える範囲(はんい)や負(ふ)の角(かく)まで、回転(かいてん)の向(む)きも含(ふく)めて広(ひろ)げていく。

平面上(へいめんじょう)で、点(てん)Oを中心(ちゅうしん)に半(はん)直線(ちょくせん)OPを回転(かいてん)させたときの角(かく)を一般角(いっぱんかく)という。反(はん)時計(とけい)回(まわ)りの回転(かいてん)を正(せい)の角(かく)、時計(とけい)回(まわ)りの回転(かいてん)を負(ふ)の角(かく)とする。

一般角(いっぱんかく)は、基準(きじゅん)の角(かく)θに360°の整数(せいすう)倍(ばい)を加(くわ)えた形(かたち)θ+360°×n\mathbf{\theta + 360° \times n}(nは整数(せいすう))で表(あらわ)す。たとえば400°=40°+360°×1\mathbf{400°=40°+360°\times1}、750°=30°+360°×2\mathbf{750°=30°+360°\times2}のように表(あらわ)せる。

角(かく)の大(おお)きさを表(あらわ)すもう一(ひと)つの方法(ほうほう)が弧(こ)度(ど)法(ほう)だ。半径(はんけい)rの円(えん)で、弧(こ)の長(なが)さがrと等(ひと)しくなる中心角(ちゅうしんかく)を1ラジアンとする。度数(どすう)法(ほう)の180°は弧(こ)度(ど)法(ほう)のπ\piラジアンにあたり、度(ど)とラジアンはθ°=θ×π180\theta° = \theta \times \dfrac{\pi}{180}ラジアンの関係(かんけい)で変換(へんかん)できる。

弧(こ)度(ど)法(ほう)を使(つか)うと、半径(はんけい)r・中心角(ちゅうしんかく)θラジアンの扇形(おうぎがた)の弧(こ)の長(なが)さlと面積(めんせき)Sは、l=rθ\mathbf{l=r\theta}、S=12r2θ\mathbf{S=\dfrac{1}{2}r^2\theta}という式(しき)になる。

一般角400°=40°+360°×1を螺旋で表すAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):半径(はんけい)6、中心角(ちゅうしんかく)23π\dfrac{2}{3}\pi(ラジアン)の扇形(おうぎがた)について、弧(こ)の長(なが)さと面積(めんせき)を求(もと)めよ。

弧(こ)の長(なが)さはl=rθl=r\thetaに代入(だいにゅう)して、l=6×23π=4π\mathbf{l=6\times\dfrac{2}{3}\pi=4\pi}。

面積(めんせき)はS=12r2θS=\dfrac{1}{2}r^2\thetaに代入(だいにゅう)して、S=12×62×23π=12π\mathbf{S=\dfrac{1}{2}\times 6^2\times\dfrac{2}{3}\pi=12\pi}。

中心角(ちゅうしんかく)23π\dfrac{2}{3}\piは度数(どすう)法(ほう)の120°にあたる。中学(ちゅうがく)で学(まな)んだ中心角(ちゅうしんかく)120°・半径(はんけい)6cmのおうぎ形(がた)の弧(こ)の長(なが)さ4πcm・面積(めんせき)12πcm²と同(おな)じ値(あたい)になることも確(たし)かめられる。

半径6、中心角2/3πの扇形の弧の長さと面積Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜそうなるか

なぜ弧(こ)度(ど)法(ほう)で1ラジアンを定義(ていぎ)すると都合(つごう)がよいのか、扇形(おうぎがた)の弧(こ)の長(なが)さと面積(めんせき)の式(しき)から確(たし)かめてみよう。

半径(はんけい)rの円(えん)全体(ぜんたい)の円周(えんしゅう)は2πr2\pi r、面積(めんせき)はπr2\pi r^2である。中心角(ちゅうしんかく)θラジアンの扇形(おうぎがた)は、円(えん)全体(ぜんたい)の中心角(ちゅうしんかく)2π2\piのうちθ2π\dfrac{\theta}{2\pi}の割合(わりあい)を占(し)める。

弧(こ)の長(なが)さはその割合(わりあい)だけ円周(えんしゅう)を取(と)ればよいので、l=2πr×θ2π=rθl=2\pi r\times\dfrac{\theta}{2\pi}=r\theta。面積(めんせき)も同(おな)じようにS=πr2×θ2π=12r2θS=\pi r^2\times\dfrac{\theta}{2\pi}=\dfrac{1}{2}r^2\thetaになる。

度数(どすう)法(ほう)では360°で割(わ)る計算(けいさん)が必要(ひつよう)だったのに対(たい)し、弧(こ)度(ど)法(ほう)では2π2\piがそのまま角(かく)の単位(たんい)に含(ふく)まれているため、l=rθl=r\theta・S=12r2θS=\dfrac{1}{2}r^2\thetaという比例(ひれい)の形(かたち)で書(か)ける。これが弧(こ)度(ど)法(ほう)を使(つか)う利点(りてん)の一(ひと)つだ。

確認問題

問題 1 / 4840°を、θ+360°×n(0°≤θ<360°、nは整数(せいすう))の形(かたち)で表(あらわ)すと、どれになるか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/general-angles-and-radian-measure/?from=print#quiz

  1. 840°を、θ+360°×n(0°≤θ<360°、nは整数(せいすう))の形(かたち)で表(あらわ)すと、どれになるか。

    • ◯ 60°+360°×2
    • ◯ 120°+360°×2
    • ◯ 120°+360°×3
    • ◯ 240°+360°×1

    正解:120°+360°×2
    840÷360=2あまり120なので、840°=120°+360°×2。2つ目(め)は1200°、3つ目(め)は600°、4つ目(め)は780°になり、どれも840°と一致(いっち)しない。

  2. 315°を弧(こ)度(ど)法(ほう)で表(あらわ)すと、(□/4)πラジアンになる。□に入(はい)る数(かず)を答(こた)えよう。

    答え:____________

    正解:7
    315°をラジアンに直(なお)すには180で割(わ)ってπをかける。315÷180=7/4なので、315°=7/4πラジアン。分母(ぶんぼ)が4のとき、分子(ぶんし)は7になる。

  3. 半径(はんけい)8、中心角(ちゅうしんかく)(3/4)πラジアンの扇形(おうぎがた)の弧(こ)の長(なが)さは、□πになる。□に入(はい)る数(かず)を答(こた)えよう。

    答え:____________

    正解:6
    弧(こ)の長(なが)さはl=rθに代入(だいにゅう)して、l=8×3/4π=6π。□に入(はい)る数(かず)は6。

  4. 同(おな)じ扇形(おうぎがた)(半径(はんけい)8、中心角(ちゅうしんかく)(3/4)πラジアン)の面積(めんせき)は、□πになる。□に入(はい)る数(かず)を答(こた)えよう。

    答え:____________

    正解:24
    面積(めんせき)はS=(1/2)r²θに代入(だいにゅう)して、S=(1/2)×8²×3/4π=24π。□に入(はい)る数(かず)は24。

単元のポイント

  • 一般角(いっぱんかく) 基準(きじゅん)の角(かく)に360°の整数(せいすう)倍(ばい)を加(くわ)えた角(かく)の表(あらわ)し方(かた)
  • 弧(こ)度(ど)法(ほう)(ラジアン) 弧(こ)の長(なが)さが半径(はんけい)と同(おな)じになる中心角(ちゅうしんかく)を1とする角度(かくど)の表(あらわ)し方(かた)。180°=π
  • 扇形(おうぎがた)の弧(こ)の長(なが)さと面積(めんせき)(弧(こ)度(ど)法(ほう)) l=rθ、S=(1/2)r²θ
問題を解く
単元のポイント
  • 一般角(いっぱんかく) 基準(きじゅん)の角(かく)に360°の整数(せいすう)倍(ばい)を加(くわ)えた角(かく)の表(あらわ)し方(かた)
  • 弧(こ)度(ど)法(ほう)(ラジアン) 弧(こ)の長(なが)さが半径(はんけい)と同(おな)じになる中心角(ちゅうしんかく)を1とする角度(かくど)の表(あらわ)し方(かた)。180°=π
  • 扇形(おうぎがた)の弧(こ)の長(なが)さと面積(めんせき)(弧(こ)度(ど)法(ほう)) l=rθ、S=(1/2)r²θ