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二(に)項(こう)定理(ていり)

ゾウ先生nが大(おお)きくても、ₙCᵣを使(つか)えば好(す)きな項(こう)の係数(けいすう)だけを1項(こう)ずつ書(か)き出(だ)さずに求(もと)められるよ。

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  1. (a+b)ⁿを展開(てんかい)した一般項(いっぱんこう)はₙCᵣaⁿ⁻ʳbʳの形(かたち)になる。これをまとめたものが二(に)項(こう)定理(ていり)。
  2. (a+b)²・(a+b)³の係数(けいすう)を並(なら)べるとパスカルの三角形(さんかくけい)になり、各(かく)数(かず)は真上(まうえ)の2数(かず)の和(わ)。
  3. ₙCᵣは、n個(こ)のものからr個(こ)を選(えら)ぶ選(えら)び方(かた)の数(かず)を表(あらわ)す。

詳しく

公式(こうしき)

(a+b)²=a²+2ab+b²、(a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³の係数(けいすう)を振(ふ)り返(かえ)ると、1・2・1や1・3・3・1という決(き)まった並(なら)びだ。

この並(なら)びを三角形(さんかくけい)に並(なら)べたものがパスカルの三角形(さんかくけい)で、各(かく)数(かず)は真上(まうえ)の2つの数(かず)の和(わ)になっている。4行(ぎょう)目(め)の1・3・3・1は、(a+b)³の係数(けいすう)と一致(いっち)する。

一般(いっぱん)に、(a+b)ⁿを展開(てんかい)した式(しき)の各項(かくこう)の係数(けいすう)は、組合(くみあわ)せ(新しいタブで開きます)の考(かんが)え方(かた)で求(もと)められる。(a+b)n=nC0an+nC1an−1b+⋯+nCnbn(a+b)^n = {}_{n}\mathrm{C}_{0}a^{n}+{}_{n}\mathrm{C}_{1}a^{n-1}b+\cdots+{}_{n}\mathrm{C}_{n}b^{n}という二(に)項(こう)定理(ていり)が成(な)り立(た)つ。ₙCᵣは、n個(こ)からr個(こ)を選(えら)ぶ選(えら)び方(かた)の数(かず)のことだ。

パスカルの三角形と(a+b)³の係数Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい)

例題(れいだい):(x+2)⁵の展開(てんかい)式(しき)で、x³の項(こう)の係数(けいすう)を求(もと)めよ。

一般項(いっぱんこう)は5Crx5−r2r{}_{5}\mathrm{C}_{r}x^{5-r}2^{r}。x³の項(こう)は5−r=3よりr=2のときなので、5C2x322{}_{5}\mathrm{C}_{2}x^{3}2^{2}を計算(けいさん)する。

5C2=10{}_{5}\mathrm{C}_{2}=10、22=42^2=4なので、係数(けいすう)は10×4=40\mathbf{10 \times 4=40}。x³の項(こう)は40x³になる。

なぜそうなるか

二(に)項(こう)定理(ていり)の係数(けいすう)がₙCᵣになる理由(りゆう)を、(a+b)³で確(たし)かめよう。(a+b)³は(a+b)(a+b)(a+b)の3つのかっこから、aかbをそれぞれ1つずつ選(えら)んで掛(か)け合(あ)わせた項(こう)の集(あつ)まりだ。

a²bの項(こう)は、3つのかっこのうちどれでbを選(えら)ぶかで決(き)まる。3つから1つを選(えら)ぶ選(えら)び方(かた)は3通(とお)りなので、a²bの項(こう)は3個(こ)でき、係数(けいすう)は3になる。

同(おな)じように、aをn−r個(こ)・bをr個(こ)選(えら)ぶ組(く)み合(あ)わせの数(かず)は、n個(こ)のかっこからbを選(えら)ぶr個(こ)を決(き)める選(えら)び方(かた)なのでₙCᵣ。これが(a+b)ⁿの各項(かくこう)の係数(けいすう)になる理由(りゆう)だ。

たとえば4個(こ)から2個(こ)を選(えら)ぶ選(えら)び方(かた)は₄C₂=6通(とお)りで、これもₙCᵣの意味(いみ)そのものだ。

4個から2個を選ぶと6通り(₄C₂=6)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4(a+b)⁴の展開(てんかい)式(しき)で、a²b²の項(こう)の係数(けいすう)を求(もと)めよ。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/math/binomial-theorem/?from=print#quiz

  1. (a+b)⁴の展開(てんかい)式(しき)で、a²b²の項(こう)の係数(けいすう)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:6
    a²b²の項(こう)はn=4、r=2の一般項(いっぱんこう)₄C₂a²b²。₄C₂=(4×3)/(2×1)=6なので、係数(けいすう)は6。

  2. (x+1)⁶の展開(てんかい)式(しき)で、x⁴の項(こう)の係数(けいすう)を求(もと)めよ。

    答え:____________

    正解:15
    一般項(いっぱんこう)は₆Cᵣx⁶⁻ʳ1ʳ。x⁴の項(こう)は6−r=4よりr=2なので、係数(けいすう)は₆C₂=(6×5)/(2×1)=15。

  3. (a−b)⁵の展開(てんかい)式(しき)で、a³b²の項(こう)の係数(けいすう)はどれか。

    • ◯ −10
    • ◯ 20
    • ◯ 10
    • ◯ 5

    正解:10
    (a−b)⁵=(a+(−b))⁵と考(かんが)えると、a³b²の項(こう)は₅C₂a³(−b)²=₅C₂a³b²。(−b)²はbの2乗(じょう)なのでプラスになり、₅C₂=(5×4)/(2×1)=10。

  4. 二(に)項(こう)定理(ていり)の係数(けいすう)に出(で)てくるₙCᵣが表(あらわ)しているものはどれか。

    • ◯ n個(こ)からr個(こ)を選(えら)ぶ選(えら)び方(かた)の数(かず)
    • ◯ nをrで割(わ)った余(あま)り
    • ◯ n個(こ)を一(いち)列(れつ)に並(なら)べる並(なら)べ方(かた)の数(かず)
    • ◯ n個(こ)のうちr個(こ)が同(おな)じものの個数(こすう)

    正解:n個からr個を選ぶ選び方の数
    ₙCᵣは、n個(こ)のものの中(なか)からr個(こ)を選(えら)ぶ選(えら)び方(かた)の数(かず)を表(あらわ)す。並(なら)べ方(かた)の数(かず)(順列(じゅんれつ)(新しいタブで開きます))や割(わ)り算(ざん)の余(あま)りとは別(べつ)のものなので、2つ目(め)・3つ目(め)は誤(あやま)り。

単元のポイント

  • 二(に)項(こう)定理(ていり) (a+b)ⁿの展開(てんかい)を、ₙCᵣaⁿ⁻ʳbʳの和(わ)で表(あらわ)す公式(こうしき)
  • 一般項(いっぱんこう) (a+b)ⁿの展開(てんかい)式(しき)の中(なか)の、r番目(ばんめ)の項(こう)ₙCᵣaⁿ⁻ʳbʳ
  • パスカルの三角形(さんかくけい) 二(に)項(こう)定理(ていり)の係数(けいすう)を並(なら)べた三角形(さんかくけい)。各(かく)数(かず)は真上(まうえ)の2数(かず)の和(わ)
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単元のポイント
  • 二(に)項(こう)定理(ていり) (a+b)ⁿの展開(てんかい)を、ₙCᵣaⁿ⁻ʳbʳの和(わ)で表(あらわ)す公式(こうしき)
  • 一般項(いっぱんこう) (a+b)ⁿの展開(てんかい)式(しき)の中(なか)の、r番目(ばんめ)の項(こう)ₙCᵣaⁿ⁻ʳbʳ
  • パスカルの三角形(さんかくけい) 二(に)項(こう)定理(ていり)の係数(けいすう)を並(なら)べた三角形(さんかくけい)。各(かく)数(かず)は真上(まうえ)の2数(かず)の和(わ)