二次関数のグラフと平行移動
ゾウ先生y=ax²のグラフが、形を変えずにどこへ動いたかを見抜く練習をしよう。
30秒でつかむ
- 中学ではy=ax²のグラフ(新しいタブで開きます)だけを学んだが、高校ではy=ax²+bx+cの形の二次関数を考える。
- y=ax²のグラフを平行移動すると、y=a(x−p)²+qの形になり、頂点(p, q)・軸x=pがすぐわかる。
- aが正なら上に開き、負なら下に開く。頂点の位置と開く向きで、グラフのだいたいの形が決まる。
詳しく
公式
中学校ではのグラフだけを学び、「二次関数」という言葉はまだ使っていなかった。高校では一般の二次関数(は0でない)を扱う。
のグラフを方向に、方向にだけ平行移動する。するとの形だ。この形を見れば、グラフの位置がすぐにわかる。
のグラフは、直線を軸とし、点を頂点とする。なら上に開き、なら下に開く。
例題
例題:のグラフを右に3、上に2だけ平行移動すると、どんな式になるか。
右に3動かすのでをに置き換え、上に2動かすので最後に2を足す。式はになる。
この式の頂点は、軸は直線。なので、グラフは上に開く。
なぜそうなるか
でを代入するとになる。という一番シンプルな値になる。
のときは0以上の値しかとらない。そのためはのとき最小になり、頂点がグラフの一番低い点になる。
この性質は、次のページで学ぶ二次関数の最大値(新しいタブで開きます)・最小値を求める考え方の土台になる。グラフの式を見るだけで位置と形がつかめるのが、平行移動の形の利点だ。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/quadratic-function-graph-and-translation/?from=print#quiz
y=2(x−3)²+5のグラフの頂点はどれか。
- ◯ (3, −5)
- ◯ (5, 3)
- ◯ (3, 5)
- ◯ (−3, 5)
正解:(3, 5)
y=a(x−p)²+qの頂点は(p, q)。p=3、q=5なので頂点は(3, 5)。y=x²を右に4、下に1平行移動すると、y=(x−4)²+qの形になる。qの値を求めよ。
答え:____________
正解:-1
右に4動かすのでxをx−4に置き換え、下に1動かすので最後に1を引く。y=(x−4)²−1となり、q=−1。二次関数y=−3(x+2)²−4のグラフの軸と、開く向きを正しく述べたものはどれか。
- ◯ 軸はx=4で、下に開く
- ◯ 軸はx=2で、下に開く
- ◯ 軸はx=−2で、上に開く
- ◯ 軸はx=−2で、下に開く
正解:軸はx=−2で、下に開く
y=−3(x−(−2))²−4の形なので軸はx=−2。a=−3<0なので下に開く。y=x²のグラフを平行移動して、頂点が(−2, 6)になるようにした。平行移動の向きを正しく述べたものはどれか。
- ◯ 右に2、下に6
- ◯ 左に2、上に6
- ◯ 左に2、下に6
- ◯ 右に2、上に6
正解:左に2、上に6
頂点が(0, 0)から(−2, 6)へ動くので、xは−2(左に2)、yは+6(上に6)動いている。
単元のポイント
- 二次関数 y=ax²+bx+c(aは0でない)の形で表される関数
- 頂点 y=a(x−p)²+qのグラフの点(p, q)。グラフの一番高いか低い点
- 軸 頂点を通り、グラフを左右対称に分ける直線x=p
- 平行移動 グラフの形を変えずに、位置だけをx方向・y方向にずらすこと