階差数列
ゾウ先生規則が見えない数列は、まずとなり合う項の差を書き出してみよう。
30秒でつかむ
- 数列{aₙ}のとなり合う項の差bₙ=aₙ₊₁−aₙを並べた数列を、階差数列という。
- n≧2のとき、もとの数列の一般項はaₙ=a₁+Σbₖ(k=1〜n−1)。最後にn=1でも成り立つか確かめる。
- 第n項までに足す差はb₁からbₙ₋₁までのn−1個なので、Σの上の数はn−1になる。
詳しく
公式
数列{aₙ}のとなり合う項の差bₙ=aₙ₊₁−aₙを並べた数列を、{aₙ}の階差数列という。
1, 3, 6, 10, 15, …の階差数列は2, 3, 4, 5, …となり、これは等差数列(新しいタブで開きます)だ。もとの数列の規則は、差を見ると分かることが多い。
n≧2のとき、もとの数列の一般項はで求められる。かっこの中はΣを使ってと書ける。つまり、初項a₁に第n項までの差をすべて足せばよい。
例題
例題:数列1, 3, 6, 10, 15, …の一般項を求めよ。
階差数列は2, 3, 4, …なのでと表せる。n≧2のときは、を計算すればよい。
Σの部分はと求まる。1を足して整理するとになる。
この式はn=1のときも1になるので、すべての自然数nで成り立つ。1, 3, 6, 10, …は三角数と呼ばれる数の並びだ。
なぜそうなるか
なぜ差を足すと一般項になるのか、項を1つずつ追ってみよう。a₂=a₁+b₁、a₃=a₂+b₂のように、次の項は前の項に差を足したものだ。
これをくり返すと、a₄=a₁+b₁+b₂+b₃と書ける。第n項までに足す差は、b₁からbₙ₋₁までのn−1個になる。
そのため公式のΣは、kが1からn−1までになる。n≧2と断るのは、n=1のときに足す差が1つも無いからだ。
三角数を点の三角形で表すと、段を1つ増やすごとに点が2, 3, 4, …個ずつ増える。この増え方が、三角数の階差数列にあたる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/sequence-of-differences/?from=print#quiz
数列2, 3, 5, 8, 12, …の次の項(第6項)を求めよ。
答え:____________
正解:17
となり合う項の差は1, 2, 3, 4と1ずつ増える。次の差は5なので、12+5=17。数列1, 2, 5, 10, 17, …の第10項を求めよ。
答え:____________
正解:82
階差数列は1, 3, 5, 7, …でbₖ=2k−1。a₁₀=1+(b₁+…+b₉)で、1から17までの奇数9個の和は9²=81。よってa₁₀=82。三角数1, 3, 6, 10, …の第20項を求めよ。
答え:____________
正解:210
三角数の一般項はaₙ=n(n+1)/2。n=20を入れると20×21÷2=210。階差数列を使う公式aₙ=a₁+Σbₖで、Σの上の数がnではなくn−1になるのはなぜか。
- ◯ もとの数列の項がn−1個しかないから
- ◯ 公差から1を引く必要があるから
- ◯ nが偶数のときだけ使う公式だから
- ◯ a₁から第n項までに足す差が、b₁からbₙ₋₁までのn−1個だから
正解:a₁から第n項までに足す差が、b₁からbₙ₋₁までのn−1個だから
a₂=a₁+b₁、a₃=a₁+b₁+b₂のように、第n項までに足す差はn−1個。数列の項の数や公差(新しいタブで開きます)とは関係ない。
単元のポイント
- 階差数列 となり合う項の差bₙ=aₙ₊₁−aₙを並べた数列
- aₙ=a₁+Σbₖ n≧2で、kは1からn−1まで
- 三角数 1, 3, 6, 10, …。点を三角形に並べたときの個数