和の記号Σ
ゾウ先生Σが出てきたら、まずk=1,2,3と入れて、具体的な数の和に書き直してみよう。
30秒でつかむ
- Σₖ₌₁ⁿaₖは、kに1からnまでを順に入れたa₁+a₂+…+aₙを表す。
- Σk=n(n+1)/2、Σk²=n(n+1)(2n+1)/6、Σc=ncが基本の公式。和は項ごとに分け、定数は外に出せる。
- Σk²の公式は、(k+1)³−k³=3k²+3k+1をk=1〜nで足し、途中の項が消えることから導ける。
詳しく
公式
数列の和を短く書くための記号がΣ(シグマ)だ。は、kに1からnまでを順に入れたa₁+a₂+…+aₙを表す。
たとえばは、kに1から4を入れた3+5+7+9のことで、値は24だ。
よく使う公式は、次の3つだ。定数cの和は、cをn個足すのでΣc=ncだ。自然数の和はと求められる。
2乗の和はで表せる。
Σには、和を項ごとに分けられる、定数倍を外に出せるというΣの性質がある。式で書くとだ。定数倍はと外に出せる。
例題
例題:を計算せよ。
k(k+1)=k²+kと分けて、Σの性質でに書き直す。
公式を入れるとになる。共通なでくくると、かっこの中は(2n+1)+3=2n+4に変わる。
よって、和はという式だ。n=3なら1·2+2·3+3·4=20で、式に入れた値と一致する。
なぜそうなるか
Σkの公式は、等差数列の和(新しいタブで開きます)そのものだ。1からnまでは初項1、末項nのn項なので、和はn(1+n)/2になる。
Σk²の公式は、という恒等式から導く。kに1からnまでを入れた式を、上下に並べて足してみよう。
左辺の和では、2³・3³などの途中の項が打ち消し合い、(n+1)³−1だけが残る。右辺の和は3Σk²+3Σk+nだ。
この等式をΣk²について解くと、が出てくる。n=3なら1+4+9=14で、公式に入れても14になる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/math/sigma-notation/?from=print#quiz
Σ記号で、kに1から5までを入れた(2k+1)の和を求めよ。
答え:____________
正解:35
kに1〜5を入れると3、5、7、9、11。足して35。Σの性質を使うと2×15+5=35でも求まる。1+2+3+…+50の値を求めよ。
答え:____________
正解:1275
Σk=n(n+1)/2にn=50を入れる。50×51÷2=1275。1²+2²+3²+…+10²の値を求めよ。
答え:____________
正解:385
Σk²=n(n+1)(2n+1)/6にn=10を入れる。10×11×21÷6=385。Σ記号で、kに1から4までを入れた定数3の和の値はどれか。
- ◯ 3
- ◯ 10
- ◯ 12
- ◯ 30
正解:12
定数3を、kが1から4までの4回分足すので3×4=12。Σc=ncの公式どおり。kの値を足した10や、3だけではない。
単元のポイント
- Σ 数列の和を表す記号。シグマと読む
- Σk² 1²+2²+…+n²=n(n+1)(2n+1)/6
- Σの性質 和は項ごとに分けられ、定数倍は外に出せる