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原子(げんし)の構造(こうぞう)と同位体(どういたい)

カメレオン先生陽子(ようし)の数(かず)が原子(げんし)番号(ばんごう)、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)の合計(ごうけい)が質量数(しつりょうすう)。中性子(ちゅうせいし)の数(かず)だけが違(ちが)う同位体(どういたい)もセットで覚(おぼ)えよう。

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  1. 原子(げんし)は中心(ちゅうしん)の原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます)と、そのまわりを回(まわ)る電子(でんし)からできている。原子核(げんしかく)は陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)からできている。
  2. 陽子(ようし)の数(かず)を原子(げんし)番号(ばんごう)、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)の合計(ごうけい)を質量数(しつりょうすう)という。原子(げんし)番号(ばんごう)が元素(げんそ)の種類(しゅるい)を決(き)める。
  3. 陽子(ようし)の数(かず)が同(おな)じで中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が異(こと)なる原子(げんし)を同位体(どういたい)という。放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)(新しいタブで開きます)は年代(ねんだい)測定(そくてい)や医療(いりょう)に利用(りよう)される。

詳しく

原子(げんし)の構造(こうぞう)のしくみ

物質(ぶっしつ)をつくる原子(げんし)は、中心(ちゅうしん)にある原子核(げんしかく)と、そのまわりを動(うご)き回(まわ)る電子(でんし)からできている。原子核(げんしかく)はさらに、正(せい)の電気(でんき)を持(も)つ陽子(ようし)と、電気(でんき)を持(も)たない中性子(ちゅうせいし)という2種類(しゅるい)の粒子(りゅうし)からできている。電子(でんし)は負(ふ)の電気(でんき)を持(も)つが、原子(げんし)全体(ぜんたい)では陽子(ようし)の数(かず)と電子(でんし)の数(かず)がちょうど等(ひと)しいため、原子(げんし)は電気(でんき)的(てき)に中性(ちゅうせい)(新しいタブで開きます)になっている。

原子核(げんしかく)に含(ふく)まれる陽子(ようし)の数(かず)を原子(げんし)番号(ばんごう)という。原子(げんし)番号(ばんごう)は元素(げんそ)ごとに決(き)まった値(あたい)で、陽子(ようし)が1個(こ)なら水素(すいそ)(新しいタブで開きます)、6個(こ)なら炭素(たんそ)、8個(こ)なら酸素(さんそ)(新しいタブで開きます)になる。陽子(ようし)の数(かず)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)を合計(ごうけい)した値(あたい)は質量数(しつりょうすう)と呼(よ)ばれ、元素(げんそ)記号(きごう)(新しいタブで開きます)の左上(ひだりうえ)に書(か)かれる。電子(でんし)の質量(しつりょう)は陽子(ようし)や中性子(ちゅうせいし)の1840分(ぶん)の1ほどしかないため、質量数(しつりょうすう)には含(ふく)めない。

原子(げんし)の大(おお)きさに対(たい)して、原子核(げんしかく)の大(おお)きさはきわめて小(ちい)さい。原子(げんし)の直径(ちょっけい)は原子核(げんしかく)の直径(ちょっけい)の1万(まん)倍(ばい)から10万(まん)倍(ばい)ほどにもなり、電子(でんし)はこの広(ひろ)い空間(くうかん)を動(うご)き回(まわ)っている。それでも原子(げんし)の質量(しつりょう)のほとんどは、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)からなる小(ちい)さな原子核(げんしかく)に集中(しゅうちゅう)している。

原子の構造(リチウム原子 ⁷Li の例)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例(れい):水素(すいそ)と炭素(たんそ)の同位体(どういたい)

陽子(ようし)の数(かず)が同(おな)じでも、中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が異(こと)なる原子(げんし)が存在(そんざい)する。これらを互(たが)いに同位体(どういたい)という。水素(すいそ)には、中性子(ちゅうせいし)を持(も)たない軽(かる)い水素(すいそ)(¹H)のほかに、中性子(ちゅうせいし)を1個(こ)持(も)つ重水素(じゅうすいそ)(²H)、中性子(ちゅうせいし)を2個(こ)持(も)つ三(さん)重水素(じゅうすいそ)(³H)の3種類(しゅるい)の同位体(どういたい)がある。いずれも陽子(ようし)は1個(こ)で原子(げんし)番号(ばんごう)は1だが、質量数(しつりょうすう)は1・2・3とそれぞれ異(こと)なる。

炭素(たんそ)の同位体(どういたい)では、自然(しぜん)界(かい)に存在(そんざい)する炭素(たんそ)のほとんどが質量数(しつりょうすう)12の¹²Cで、残(のこ)りのわずかな部分(ぶぶん)を質量数(しつりょうすう)13の¹³Cが占(し)めている。これらとは別(べつ)に、質量数(しつりょうすう)14の¹⁴Cは不安定(ふあんてい)で、時間(じかん)が経(た)つと放射線(ほうしゃせん)を出(だ)して別(べつ)の原子(げんし)に変(か)わっていく。このように放射線(ほうしゃせん)を出(だ)す同位体(どういたい)を放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)という。

¹⁴Cは一定(いってい)の割合(わりあい)で減(へ)っていく性質(せいしつ)を持(も)つため、遺跡(いせき)や化石(かせき)(新しいタブで開きます)に含(ふく)まれる¹⁴Cの量(りょう)を調(しら)べることで年代(ねんだい)を推定(すいてい)する年代(ねんだい)測定(そくてい)に使(つか)われている。ほかの放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)は、がんの検査(けんさ)や治療(ちりょう)といった医療(いりょう)の分野(ぶんや)でも役立(やくだ)てられている。

水素の同位体(¹H・²H・³H)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ同位体(どういたい)が存在(そんざい)するのか

同(おな)じ元素(げんそ)の原子(げんし)で質量数(しつりょうすう)が異(こと)なるのは、原子核(げんしかく)の中(なか)の中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が一定(いってい)ではないからだ。原子(げんし)番号(ばんごう)を決(き)める陽子(ようし)の数(かず)は元素(げんそ)ごとに決(き)まっているが、中性子(ちゅうせいし)の数(かず)は同(おな)じ元素(げんそ)でもいくつかの値(あたい)をとることができる。この中性子(ちゅうせいし)の数(かず)の違(ちが)いが、同位体(どういたい)という形(かたち)で現(あらわ)れている。

電子(でんし)の数(かず)は陽子(ようし)の数(かず)と等(ひと)しく保(たも)たれるため、同位体(どういたい)どうしの化学(かがく)的(てき)な性質(せいしつ)はほとんど変(か)わらない。中性子(ちゅうせいし)は電気(でんき)を持(も)たず、原子(げんし)がほかの原子(げんし)と結(むす)びつく反応(はんのう)には直接(ちょくせつ)関(かか)わらないためだ。反応(はんのう)のしやすさを左右(さゆう)しているのは、主(おも)に原子(げんし)の外側(そとがわ)にある電子(でんし)である。

一方(いっぽう)、陽子(ようし)の数(かず)に対(たい)して中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が多(おお)すぎたり少(すく)なすぎたりすると原子核(げんしかく)は不安定(ふあんてい)になり、放射線(ほうしゃせん)を出(だ)してより安定(あんてい)な原子(げんし)に変(か)わろうとする。これが放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)で、安定(あんてい)して存在(そんざい)できる同位体(どういたい)との違(ちが)いは、陽子(ようし)の数(かず)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)のつり合(あ)いにある。

確認問題

問題 1 / 4原子核(げんしかく)を構成(こうせい)する2種類(しゅるい)の粒子(りゅうし)の組(く)み合(あ)わせとして正(ただ)しいものはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/atomic-structure-and-isotopes/?from=print#quiz

  1. 原子核(げんしかく)を構成(こうせい)する2種類(しゅるい)の粒子(りゅうし)の組(く)み合(あ)わせとして正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 電子(でんし)と原子核(げんしかく)
    • ◯ 陽子(ようし)と電子(でんし)
    • ◯ 中性子(ちゅうせいし)と電子(でんし)
    • ◯ 陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)

    正解:陽子と中性子
    原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます)は正(せい)の電気(でんき)を持(も)つ陽子(ようし)と、電気(でんき)を持(も)たない中性子(ちゅうせいし)からできている。電子(でんし)は原子核(げんしかく)のまわりを動(うご)き回(まわ)っている。

  2. 陽子(ようし)を6個(こ)、中性子(ちゅうせいし)を8個(こ)もつ原子(げんし)の質量数(しつりょうすう)はいくつか。

    答え:____________

    正解:14
    質量数(しつりょうすう)は陽子(ようし)の数(かず)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)の合計(ごうけい)で、6+8=14。

  3. 原子(げんし)番号(ばんごう)17の中性(ちゅうせい)の原子(げんし)に含(ふく)まれる電子(でんし)の数(かず)は何個(なんこ)か。

    答え:____________

    正解:17
    中性(ちゅうせい)(新しいタブで開きます)の原子(げんし)では陽子(ようし)の数(かず)と電子(でんし)の数(かず)が等(ひと)しい。原子(げんし)番号(ばんごう)は陽子(ようし)の数(かず)なので、電子(でんし)の数(かず)も17個(こ)になる。

  4. 同位体(どういたい)の説明(せつめい)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 原子核(げんしかく)をもたない原子(げんし)
    • ◯ 電子(でんし)の数(かず)だけが異(こと)なる原子(げんし)
    • ◯ 陽子(ようし)の数(かず)が同(おな)じで中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が異(こと)なる原子(げんし)
    • ◯ 陽子(ようし)の数(かず)も中性子(ちゅうせいし)の数(かず)も異(こと)なる原子(げんし)

    正解:陽子の数が同じで中性子の数が異なる原子
    同位体(どういたい)は陽子(ようし)の数(かず)(原子(げんし)番号(ばんごう))が同(おな)じで、中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が異(こと)なる原子(げんし)どうしのことである。

単元のポイント

  • 原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます) 原子(げんし)の中心(ちゅうしん)にある、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)からできた部分(ぶぶん)
  • 陽子(ようし)(新しいタブで開きます) 正(せい)の電気(でんき)を持(も)つ、原子核(げんしかく)をつくる粒子(りゅうし)
  • 中性子(ちゅうせいし)(新しいタブで開きます) 電気(でんき)を持(も)たない、原子核(げんしかく)をつくる粒子(りゅうし)
  • 電子(でんし) 負(ふ)の電気(でんき)を持(も)ち、原子核(げんしかく)のまわりを動(うご)き回(まわ)る粒子(りゅうし)
  • 原子(げんし)番号(ばんごう) 原子核(げんしかく)の中(なか)にある陽子(ようし)の数(かず)。元素(げんそ)の種類(しゅるい)を決(き)める
  • 質量数(しつりょうすう) 陽子(ようし)の数(かず)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)の合計(ごうけい)
  • 同位体(どういたい) 陽子(ようし)の数(かず)が同(おな)じで中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が異(こと)なる原子(げんし)どうし
  • 放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)(新しいタブで開きます) 放射線(ほうしゃせん)を出(だ)しながら別(べつ)の原子(げんし)に変(か)わっていく同位体(どういたい)
問題を解く
単元のポイント
  • 原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます) 原子(げんし)の中心(ちゅうしん)にある、陽子(ようし)と中性子(ちゅうせいし)からできた部分(ぶぶん)
  • 陽子(ようし)(新しいタブで開きます) 正(せい)の電気(でんき)を持(も)つ、原子核(げんしかく)をつくる粒子(りゅうし)
  • 中性子(ちゅうせいし)(新しいタブで開きます) 電気(でんき)を持(も)たない、原子核(げんしかく)をつくる粒子(りゅうし)
  • 電子(でんし) 負(ふ)の電気(でんき)を持(も)ち、原子核(げんしかく)のまわりを動(うご)き回(まわ)る粒子(りゅうし)
  • 原子(げんし)番号(ばんごう) 原子核(げんしかく)の中(なか)にある陽子(ようし)の数(かず)。元素(げんそ)の種類(しゅるい)を決(き)める
  • 質量数(しつりょうすう) 陽子(ようし)の数(かず)と中性子(ちゅうせいし)の数(かず)の合計(ごうけい)
  • 同位体(どういたい) 陽子(ようし)の数(かず)が同(おな)じで中性子(ちゅうせいし)の数(かず)が異(こと)なる原子(げんし)どうし
  • 放射性(ほうしゃせい)同位体(どういたい)(新しいタブで開きます) 放射線(ほうしゃせん)を出(だ)しながら別(べつ)の原子(げんし)に変(か)わっていく同位体(どういたい)