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放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)と半減(はんげん)期(き)

カワウソ先生半減(はんげん)期(き)は、量(りょう)や温度(おんど)を変(か)えても変(か)わらない、その物質(ぶっしつ)ごとに決(き)まった時間(じかん)だよ。

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  1. 不安定(ふあんてい)な原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます)は、α線(あるふぁせん)(新しいタブで開きます)(ヘリウムの原子核(げんしかく))やβ線(べーたせん)(電子(でんし))を出(だ)して別(べつ)の原子核(げんしかく)に変(か)わる(放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい))。γ線(がんません)(電磁波(でんじは))はエネルギーの高(たか)い状態(じょうたい)から低(ひく)い状態(じょうたい)に移(うつ)るときに出(だ)され、原子核(げんしかく)の種類(しゅるい)は変(か)わらない。
  2. 放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)によって、もとの原子核(げんしかく)の数(かず)(放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ)が半分(はんぶん)になるまでの時間(じかん)を半減(はんげん)期(き)Tという。半減(はんげん)期(き)が過(す)ぎるたびに、残(のこ)る量(りょう)は1/2、1/4、1/8…と減(へ)っていく:N=N₀×(1/2)^(t/T)。
  3. 放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)が1秒(びょう)あたりに崩壊(ほうかい)する回数(かいすう)(放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ)はベクレル〔Bq〕で、放射線(ほうしゃせん)が人体(じんたい)に与(あた)える影響(えいきょう)の大(おお)きさ(等価(とうか)線量(せんりょう)・実効(じっこう)線量(せんりょう))はシーベルト〔Sv〕で表(あらわ)す。

詳しく

放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)と半減(はんげん)期(き)の式(しき)

不安定(ふあんてい)な原子核(げんしかく)が、α線(あるふぁせん)・β線(べーたせん)などの放射線(ほうしゃせん)を出(だ)して、より安定(あんてい)な別(べつ)の原子核(げんしかく)に変(か)わる現象(げんしょう)を放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)という(放射線(ほうしゃせん)の種類(しゅるい)と性質(せいしつ)そのものは、中学校(ちゅうがっこう)のページ「放射線(ほうしゃせん)の性質(せいしつ)と利用(りよう)」で学習済(がくしゅうず)み)。γ線(がんません)(電磁波(でんじは))はエネルギーの高(たか)い状態(じょうたい)から低(ひく)い状態(じょうたい)に移(うつ)るときに放出(ほうしゅつ)され、原子核(げんしかく)の種類(しゅるい)(陽子数(ようしすう)・質量数(しつりょうすう))は変(か)わらない。これらに加(くわ)え、核分裂(かくぶんれつ)(新しいタブで開きます)の際(さい)などに飛(と)び出(だ)す中性子(ちゅうせいし)線(せん)も放射線(ほうしゃせん)の一種(いっしゅ)である。

放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)が起(お)こる速(はや)さは原子核(げんしかく)の種類(しゅるい)ごとに決(き)まっていて、もとの原子核(げんしかく)の数(かず)(放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ)が半分(はんぶん)に減(へ)るまでの時間(じかん)を半減(はんげん)期(き)TTという。半減(はんげん)期(き)が過(す)ぎるたびに、残(のこ)る量(りょう)は半分(はんぶん)・さらに半分(はんぶん)…と減(へ)っていくので、時間(じかん)tt後(のち)に残(のこ)る量(りょう)NNはN=N0×(12)t/TN=N_0\times\left(\dfrac{1}{2}\right)^{t/T}(N0N_0は最初(さいしょ)の量(りょう))。

放射線(ほうしゃせん)にかかわる量(りょう)の単位(たんい)として、次(つぎ)の2つがよく使(つか)われる。ベクレル〔Bq〕は放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)が1秒(びょう)あたりに崩壊(ほうかい)する回数(かいすう)(放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ)を表(あらわ)し、シーベルト〔Sv〕は放射線(ほうしゃせん)が人体(じんたい)に与(あた)える影響(えいきょう)の大(おお)きさ(等価(とうか)線量(せんりょう)・実効(じっこう)線量(せんりょう))を表(あらわ)す。同(おな)じBqでも放射線(ほうしゃせん)の種類(しゅるい)や当(あ)たり方(かた)でSvの値(あたい)は変(か)わる。

半減期8日のヨウ素131の放射能の強さの変化Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):半減(はんげん)期(き)8日(ようか)のヨウ素(そ)131

例題(れいだい)1:放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ800Bqのヨウ素(そ)131(半減(はんげん)期(き)8日(ようか))は、24日後(にちご)には何(なん)Bqになるか。24日(にじゅうよっか)は半減(はんげん)期(き)8日(ようか)の3回分(かいぶん)(24÷8=324\div8=3)なので、800×(1/2)3=800×18=800\times(1/2)^3=800\times\dfrac{1}{8}=100Bq。

例題(れいだい)2:160Bqのある放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)(半減(はんげん)期(き)5日(いつか))が20Bqになるまで何日(なんにち)かかるか。160→80→40→20160\to80\to40\to20で半減(はんげん)期(き)3回分(かいぶん)なので、5×3=5\times3=15日(にち)。

例題(れいだい)3:例題(れいだい)1のヨウ素(そ)131は、8日後(にちご)には最初(さいしょ)の半分(はんぶん)の400Bqになる。32日後(にちご)(半減(はんげん)期(き)4回分(かいぶん))には800×(1/2)4=800\times(1/2)^4=50Bqまで減(へ)る。

なぜ半減(はんげん)期(き)は量(りょう)を変(か)えても同(おな)じなのか

放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)は、原子核(げんしかく)1つ1つがいつ崩壊(ほうかい)するかは決(き)まっていない統計(とうけい)的(てき)な現象(げんしょう)である。たくさんの原子核(げんしかく)が集(あつ)まると、一定(いってい)時間(じかん)あたりに崩壊(ほうかい)する割合(わりあい)はいつも同(おな)じになるため、量(りょう)が多(おお)くても少(すく)なくても、半分(はんぶん)になるまでの時間(じかん)(半減(はんげん)期(き))は変(か)わらない。

化学(かがく)反応(はんのう)とちがい、温度(おんど)や圧力(あつりょく)を変(か)えても放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)の速(はや)さは変(か)わらない。半減(はんげん)期(き)は原子核(げんしかく)そのものの性質(せいしつ)で決(き)まっていて、周(まわ)りの環境(かんきょう)には影響(えいきょう)されない。

BqとSvが違(ちが)う単位(たんい)になるのは、Bqが「どれだけ崩壊(ほうかい)したか」という放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)側(がわ)の量(りょう)、Svが「人体(じんたい)にどれだけ影響(えいきょう)があるか」という受(う)け手(て)側(がわ)の量(りょう)だからである。同(おな)じ量(りょう)の放射線(ほうしゃせん)でも、α線(あるふぁせん)・β線(べーたせん)・γ線(がんません)で人体(じんたい)への影響(えいきょう)の大(おお)きさは異(こと)なる。

放射性崩壊の3つの型(α崩壊・β崩壊・γ線放出)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ800Bqのヨウ素(そ)131(半減(はんげん)期(き)8日(ようか))は、24日後(にちご)には何(なん)Bqになるか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/radioactive-decay-and-half-life/?from=print#quiz

  1. 放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ800Bqのヨウ素(そ)131(半減(はんげん)期(き)8日(ようか))は、24日後(にちご)には何(なん)Bqになるか。

    答え:____________

    正解:100
    24日(にじゅうよっか)は半減(はんげん)期(き)8日(ようか)の3回分(かいぶん)。N=800×(1/2)³=800÷8=100Bq。

  2. 放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ160Bqのある放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)(半減(はんげん)期(き)5日(いつか))が20Bqになるまで何日(なんにち)かかるか。

    答え:____________

    正解:15
    160→80→40→20で半減(はんげん)期(き)3回分(かいぶん)。5×3=15日(にち)。

  3. ある放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)の量(りょう)を2倍(ばい)にしたとき、その半減(はんげん)期(き)はどうなるか。

    • ◯ 2倍(ばい)になる
    • ◯ 0になる
    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 半分(はんぶん)になる

    正解:変わらない
    半減(はんげん)期(き)は原子核(げんしかく)(新しいタブで開きます)の種類(しゅるい)で決(き)まる性質(せいしつ)で、量(りょう)や温度(おんど)を変(か)えても変(か)わらない。

  4. ベクレル〔Bq〕とシーベルト〔Sv〕の違(ちが)いについて正(ただ)しい説明(せつめい)はどれか。

    • ◯ どちらも同(おな)じ量(りょう)を表(あらわ)す別(べつ)の呼(よ)び方(かた)
    • ◯ Bqは人体(じんたい)への影響(えいきょう)、Svは放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ
    • ◯ Bqは放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ、Svは人体(じんたい)への影響(えいきょう)
    • ◯ Bqは半減(はんげん)期(き)の単位(たんい)

    正解:Bqは放射能の強さ、Svは人体への影響
    Bqは放射性物質(ほうしゃせいぶっしつ)(新しいタブで開きます)が1秒(びょう)あたりに崩壊(ほうかい)する回数(かいすう)(放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ)、Svは放射線(ほうしゃせん)が人体(じんたい)に与(あた)える影響(えいきょう)の大(おお)きさを表(あらわ)す単位(たんい)。

単元のポイント

  • 半減(はんげん)期(き)の式(しき) N=N₀×(1/2)^(t/T)(Tは半減(はんげん)期(き))
  • ベクレル〔Bq〕 放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ(1秒(びょう)あたりの崩壊数(ほうかいすう))を表(あらわ)す単位(たんい)
  • シーベルト〔Sv〕 放射線(ほうしゃせん)が人体(じんたい)に与(あた)える影響(えいきょう)の大(おお)きさ(等価(とうか)線量(せんりょう)・実効(じっこう)線量(せんりょう))を表(あらわ)す単位(たんい)
  • 放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)の種類(しゅるい) α崩壊(ほうかい)・β崩壊(ほうかい)・γ線(がんません)放出(ほうしゅつ)。ほかに、核分裂(かくぶんれつ)の際(さい)などに放出(ほうしゅつ)される中性子(ちゅうせいし)線(せん)も放射線(ほうしゃせん)の一種(いっしゅ)
問題を解く
単元のポイント
  • 半減(はんげん)期(き)の式(しき) N=N₀×(1/2)^(t/T)(Tは半減(はんげん)期(き))
  • ベクレル〔Bq〕 放射能(ほうしゃのう)の強(つよ)さ(1秒(びょう)あたりの崩壊数(ほうかいすう))を表(あらわ)す単位(たんい)
  • シーベルト〔Sv〕 放射線(ほうしゃせん)が人体(じんたい)に与(あた)える影響(えいきょう)の大(おお)きさ(等価(とうか)線量(せんりょう)・実効(じっこう)線量(せんりょう))を表(あらわ)す単位(たんい)
  • 放射性(ほうしゃせい)崩壊(ほうかい)の種類(しゅるい) α崩壊(ほうかい)・β崩壊(ほうかい)・γ線(がんません)放出(ほうしゅつ)。ほかに、核分裂(かくぶんれつ)の際(さい)などに放出(ほうしゅつ)される中性子(ちゅうせいし)線(せん)も放射線(ほうしゃせん)の一種(いっしゅ)