日本のバイオーム
カワウソ先生日本は南北にも標高にも幅があるぶん、同じ国の中でバイオームの変化が見やすい。身近な山を思い浮かべながら読んでみよう。
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- 日本列島は緯度のちがいにより、南西諸島の亜熱帯多雨林から北海道の針葉樹林まで帯状に変化する水平分布を示す。
- 山では標高が上がるほど気温が下がるため、同じ山でも低地から山頂へ向けてバイオーム(新しいタブで開きます)が変化する垂直分布が見られる。
- 本州中部の山では、標高およそ2500m付近を境に高木の森林が見られなくなる森林限界がある。
詳しく
緯度で変わる日本の水平分布
日本列島は南北に長く、緯度によって気温も降水(新しいタブで開きます)量も変わる。そのため、同じ国の中でもバイオームが緯度に沿って帯状に変化する水平分布が見られる。
沖縄などの南西諸島や小笠原諸島には、気温の高い亜熱帯多雨林が広がる。関東から九州にかけての暖かい地域には、シイ・クスノキ・ツバキなどを優占種(新しいタブで開きます)とする照葉樹林が広がることが多い。
東北地方から北海道の南西部には、ブナ・ミズナラなどを優占種とする夏緑樹林が広がる。冬の寒さが厳しい北海道の東部や北部には、エゾマツ・トドマツなどを優占種とする針葉樹林が広がる。
標高で変わる本州中部の垂直分布
山では標高が上がるほど気温が下がるため、同じ山でも標高によってバイオームが帯状に変化する垂直分布が見られる。
本州中部の山では、標高およそ700mまでの低地帯に照葉樹林が広がる。700〜1700mほどの山地帯は、ブナ・ミズナラなどの夏緑樹林だ。
さらに標高1700〜2500mほどの亜高山帯には、シラビソ・コメツガなどを優占種とする針葉樹林が広がる。麓から山頂へ向けて、照葉樹林→夏緑樹林→針葉樹林と帯が変わっていく。
森林限界と高山帯
本州中部の山で標高およそ2500mを超えると、高木が森林として育つことができなくなる。この境目の線を森林限界という。
森林限界より上は高山帯と呼ばれ、ハイマツなどの低木や、高山植物の草原が広がる。強い風や低い気温のため、高木は育ちにくい。
こうした垂直分布も、遷移(新しいタブで開きます)が進んだ末にその場所の気候に合って成立したバイオームの一つだ。標高という環境条件によって、森林の他に低木帯や草原になる例といえる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/biomes-of-japan/?from=print#quiz
沖縄や小笠原諸島に広がる、気温の高い地域のバイオームは何か。
- ◯ 亜熱帯多雨林
- ◯ 針葉樹林
- ◯ 夏緑樹林
- ◯ 高山帯
正解:亜熱帯多雨林
沖縄などの南西諸島や小笠原諸島には、気温の高い亜熱帯多雨林が広がる。緯度のちがいによるバイオームの帯状の分布を何というか。
- ◯ 森林限界
- ◯ 垂直分布
- ◯ 水平分布
- ◯ 環境形成作用
正解:水平分布
緯度のちがいによってバイオーム(新しいタブで開きます)が帯状に変化することを水平分布という。標高のちがいによる変化は垂直分布。本州中部の山で、夏緑樹林の山地帯と、針葉樹林の亜高山帯との境目はおよそ標高何mか。
答え:____________
正解:1700m
本州中部の山では、標高およそ700〜1700mが夏緑樹林の山地帯、1700〜2500mが針葉樹林の亜高山帯にあたる。境目はおよそ標高1700m。標高が上がり、高木が森林として育つことができなくなる境目の線を何というか。
- ◯ 森林限界
- ◯ 亜高山帯
- ◯ 水平分布
- ◯ 山地帯
正解:森林限界
本州中部の山で標高およそ2500mを超えると高木の森林が見られなくなる。この境目の線を森林限界という。
単元のポイント
- 水平分布 緯度のちがいによるバイオームの帯状の分布
- 垂直分布 標高のちがいによるバイオームの帯状の分布
- 森林限界 高木が森林として分布できる限界の線
- 高山帯 森林限界より上に広がる、低木や草原の帯