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遷移(せんい)のしくみ

カワウソ先生遷移(せんい)は一直線(いっちょくせん)に進(すす)むだけじゃない。土壌(どじょう)と光(ひかり)、そして植物(しょくぶつ)自身(じしん)が環境(かんきょう)を変(か)えていく過程(かてい)として見(み)ていこう。

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  1. 裸(ら)地(ち)に始(はじ)まり、草原(そうげん)→低木林(ていぼくりん)→陽樹(ようじゅ)林(りん)→混交林(こんこうりん)→陰樹(いんじゅ)林(りん)と植生(しょくせい)(新しいタブで開きます)が変化(へんか)していくことを遷移(せんい)という。
  2. 何(なに)もない裸(ら)地(ち)から始(はじ)まる一次(いちじ)遷移(せんい)と、土壌(どじょう)や種子(しゅし)が残(のこ)る場所(ばしょ)から始(はじ)まる二次(にじ)遷移(せんい)があり、二次(にじ)遷移(せんい)の方(ほう)が速(はや)く進(すす)む。
  3. 遷移(せんい)が進(すす)むと土壌(どじょう)が発達(はったつ)し、林内(りんない)の光環境(こうかんきょう)も変化(へんか)する。植物(しょくぶつ)自身(じしん)が環境(かんきょう)を変(か)える環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)(新しいタブで開きます)も関係(かんけい)する。

詳しく

裸(ら)地(ち)から始(はじ)まる遷移(せんい)の進(すす)み方(かた)

何(なに)もない裸(ら)地(ち)に、やがて地衣(ちい)類(るい)やコケ植物(しょくぶつ)(新しいタブで開きます)、ススキなどの先駆種(せんくしゅ)が侵入(しんにゅう)し、草原(そうげん)になる。その後(ご)、低木林(ていぼくりん)、陽樹(ようじゅ)の多(おお)い陽樹(ようじゅ)林(りん)、陽樹(ようじゅ)と陰樹(いんじゅ)が混(ま)ざる混交林(こんこうりん)を経(へ)て、陰樹(いんじゅ)の多(おお)い陰樹(いんじゅ)林(りん)へと移(うつ)り変(か)わっていく。

こうした植生(しょくせい)の変化(へんか)を遷移(せんい)という。溶岩(ようがん)(新しいタブで開きます)が固(かた)まった場所(ばしょ)や海底(かいてい)火山(かざん)でできた島(しま)のように、土壌(どじょう)も種子(しゅし)もない場所(ばしょ)から始(はじ)まる遷移(せんい)を一次(いちじ)遷移(せんい)という。

一方(いっぽう)、山(やま)火事(かじ)の跡地(あとち)や耕作(こうさく)をやめた田畑(たはた)のように、土壌(どじょう)や種子(しゅし)が残(のこ)っている場所(ばしょ)から始(はじ)まる遷移(せんい)を二次(にじ)遷移(せんい)という。土壌(どじょう)がすでにあるため、一次(いちじ)遷移(せんい)より短(みじか)い時間(じかん)で進(すす)む。

裸地から陰樹林までの遷移の進み方Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

土壌(どじょう)の発達(はったつ)と光環境(こうかんきょう)の変化(へんか)

遷移(せんい)が進(すす)む要因(よういん)の一(ひと)つは、土壌(どじょう)の発達(はったつ)だ。裸(ら)地(ち)は栄養分(えいようぶん)が少(すく)なく水(みず)も保(たも)ちにくいが、先駆種(せんくしゅ)が枯(か)れて積(つ)み重(かさ)なることで有機物(ゆうきぶつ)(新しいタブで開きます)が増(ふ)え、土壌(どじょう)が豊(ゆた)かになっていく。

もう一(ひと)つの要因(よういん)は林内(りんない)の光環境(こうかんきょう)の変化(へんか)だ。草原(そうげん)の時期(じき)は地表(ちひょう)まで強(つよ)い光(ひかり)が届(とど)くが、低木林(ていぼくりん)・陽樹(ようじゅ)林(りん)と背(せ)の高(たか)い植物(しょくぶつ)が増(ふ)えるにつれて、林内(りんない)はしだいに暗(くら)くなっていく。

植物(しょくぶつ)自身(じしん)が土壌(どじょう)や光環境(こうかんきょう)を変(か)えていくこのはたらきを、環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)という。遷移(せんい)は、植物(しょくぶつ)が自分(じぶん)のまわりの環境(かんきょう)を変(か)えながら進(すす)んでいく過程(かてい)でもある。

極相(きょくそう)とギャップ更新(こうしん)

陽樹林(ようじゅりん)の時期(じき)は、日当(ひあ)たりのよい場所(ばしょ)で育(そだ)ちやすい陽樹(ようじゅ)が優占(ゆうせん)する。しかし林内(りんない)が暗(くら)くなると陽樹(ようじゅ)の若(わか)い木(き)は育(そだ)ちにくくなり、日陰(ひかげ)でも育(そだ)つ陰樹(いんじゅ)の若(わか)い木(き)が増(ふ)えていく。

こうして陽樹(ようじゅ)と陰樹(いんじゅ)が入(い)れ替(か)わり、最終(さいしゅう)的(てき)に陰樹(いんじゅ)が優占(ゆうせん)する陰樹(いんじゅ)林(りん)になると、構成(こうせい)が大(おお)きく変化(へんか)しなくなる。この安定(あんてい)した状態(じょうたい)を極相(きょくそう)という。

極相(きょくそう)林(りん)でも、台風(たいふう)(新しいタブで開きます)や大木(たいぼく)の枯死(こし)で林冠(りんかん)にすきまができることがある。このすきまをギャップという。小(ちい)さなギャップでは陰樹(いんじゅ)の幼木(ようぼく)が育(そだ)ち、大(おお)きなギャップでは差(さ)し込(こ)む強(つよ)い光(ひかり)を受(う)けて陽樹(ようじゅ)も育(そだ)つ。こうして林(はやし)の木(き)が入(い)れ替(か)わることをギャップ更新(こうしん)という。

陰樹林のギャップと陽樹の芽の生長Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4次(つぎ)の植生(しょくせい)を、遷移(せんい)が進(すす)む順(じゅん)に並(なら)べよ。
  1. 裸(ら)地(ち)
  2. 草原(そうげん)
  3. 陽樹(ようじゅ)林(りん)
  4. 陰樹(いんじゅ)林(りん)

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/mechanism-of-succession/?from=print#quiz

  1. 次(つぎ)の植生(しょくせい)を、遷移(せんい)が進(すす)む順(じゅん)に並(なら)べよ。

    • ( )裸(ら)地(ち)
    • ( )草原(そうげん)
    • ( )陽樹(ようじゅ)林(りん)
    • ( )陰樹(いんじゅ)林(りん)

    正解:裸地 → 草原 → 陽樹林 → 陰樹林
    何(なに)もない裸(ら)地(ち)に先駆種(せんくしゅ)が侵入(しんにゅう)して草原(そうげん)になり、低木林(ていぼくりん)を経(へ)て陽樹(ようじゅ)の多(おお)い陽樹(ようじゅ)林(りん)、さらに陰樹(いんじゅ)が優占(ゆうせん)する陰樹(いんじゅ)林(りん)へと遷移(せんい)が進(すす)む。

  2. 溶岩(ようがん)が固(かた)まってできた、土壌(どじょう)も種子(しゅし)もない場所(ばしょ)から始(はじ)まる遷移(せんい)を何(なん)というか。

    • ◯ 二次(にじ)遷移(せんい)
    • ◯ 極相(きょくそう)
    • ◯ 一次(いちじ)遷移(せんい)
    • ◯ 環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)

    正解:一次遷移
    土壌(どじょう)も種子(しゅし)もない裸(ら)地(ち)から始(はじ)まる遷移(せんい)を一次(いちじ)遷移(せんい)という。土壌(どじょう)や種子(しゅし)が残(のこ)る場所(ばしょ)から始(はじ)まる二次(にじ)遷移(せんい)より時間(じかん)がかかる。

  3. 植物(しょくぶつ)自身(じしん)が土壌(どじょう)や光環境(こうかんきょう)を変(か)えていくはたらきを何(なん)というか。

    • ◯ 環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)
    • ◯ ギャップ更新(こうしん)
    • ◯ 光飽和点(こうほうわてん)
    • ◯ 階層構造(かいそうこうぞう)

    正解:環境形成作用
    先駆種(せんくしゅ)が枯(か)れて土壌(どじょう)を豊(ゆた)かにしたり、背(せ)の高(たか)い植物(しょくぶつ)が林内(りんない)を暗(くら)くしたりする。このように植物(しょくぶつ)自身(じしん)が周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)を変(か)えていくはたらきを環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)(新しいタブで開きます)という。

  4. 台風(たいふう)などで大木(たいぼく)が倒(たお)れ、林冠(りんかん)にできたすきまを何(なん)というか。

    • ◯ 裸(ら)地(ち)
    • ◯ ギャップ
    • ◯ 極相(きょくそう)
    • ◯ 林床(りんしょう)

    正解:ギャップ
    極相林(きょくそうりん)の林冠(りんかん)にできたすきまをギャップといい、大(おお)きなギャップでは、差(さ)し込(こ)む強(つよ)い光(ひかり)を受(う)けて陽樹(ようじゅ)も育(そだ)つ。

単元のポイント

  • 先駆種(せんくしゅ) 裸(ら)地(ち)や荒(あ)れ地(ち)にいち早(はや)く侵入(しんにゅう)して育(そだ)つ種(しゅ)
  • 極相(きょくそう) 遷移(せんい)が進(すす)んだ末(すえ)に、大(おお)きな変化(へんか)が起(お)こらず安定(あんてい)する状態(じょうたい)
  • 陽樹(ようじゅ) 日当(ひあ)たりのよい場所(ばしょ)で育(そだ)ちやすい樹木(じゅもく)
  • 陰樹(いんじゅ) 日陰(ひかげ)でも育(そだ)つことができる樹木(じゅもく)
問題を解く
単元のポイント
  • 先駆種(せんくしゅ) 裸(ら)地(ち)や荒(あ)れ地(ち)にいち早(はや)く侵入(しんにゅう)して育(そだ)つ種(しゅ)
  • 極相(きょくそう) 遷移(せんい)が進(すす)んだ末(すえ)に、大(おお)きな変化(へんか)が起(お)こらず安定(あんてい)する状態(じょうたい)
  • 陽樹(ようじゅ) 日当(ひあ)たりのよい場所(ばしょ)で育(そだ)ちやすい樹木(じゅもく)
  • 陰樹(いんじゅ) 日陰(ひかげ)でも育(そだ)つことができる樹木(じゅもく)