世界のバイオーム
カワウソ先生遷移の行き着く先はバイオーム。気温と降水量という2つの軸で、世界の植生を見わたしてみよう。
30秒でつかむ
- ある地域の気候のもとで遷移(新しいタブで開きます)が進んで成立する植生(新しいタブで開きます)と、そこにすむ動物を含めた生物全体をバイオームという。
- バイオームは年平均気温と年降水(新しいタブで開きます)量の組み合わせでおおまかに決まり、気温と降水量が高いほど森林になりやすい。
- 降水量が少ない地域では草原や荒原になり、森林の他に草原や荒原も遷移の結果として成立する。
詳しく
気温と降水量で決まるバイオーム
遷移が十分に進むと、その地域の気候に合った安定した植生ができあがる。この植生と、そこにすむ動物も含めた生物全体のまとまりをバイオームという。
バイオームの種類は、おもに年平均気温と年降水量の組み合わせで決まる。気温が高く降水量も多い地域ほど、植物がよく育ち森林になりやすい。
一方、降水量が少ない地域や気温が低すぎる地域では、森林は成立しにくい。気候条件によっては、遷移の結果として森林の他に草原や荒原になることもある。
降水量が多い地域の森林のバイオーム
年降水量が多く気温も高い地域には熱帯多雨林が、少し気温が下がる地域には亜熱帯多雨林が広がる。
温暖で雨の多い地域には照葉樹林が成立する。夏に葉をつけ冬に落葉する夏緑樹林は、温帯の中でも冬の寒さが際立つ地域の森林だ。
さらに気温が低い地域には、針葉樹が優占する針葉樹林が広がる。気温が下がるにつれて、森林の種類も変わっていく。
降水量が少ない地域の草原と荒原
森林が育つほど降水量が多くない地域では、草原が広がる。樹木は少なく、丈の低い草本植物が優占する。熱帯の草原をサバンナ、温帯の草原をステップという。
降水量がさらに少ない地域や、気温が極端に低い地域は、荒原が成立しやすい。乾燥した砂漠や、永久凍土が広がる寒冷なツンドラがその例だ。
こうしたバイオームのちがいは、年平均気温と年降水量をもとにした図にまとめられる。同じ気温でも降水量が変われば、成立するバイオームも変わる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/biomes-of-the-world/?from=print#quiz
バイオームの種類を決める主な2つの要素は何か。
- ◯ 季節と時間帯
- ◯ 年平均気温と年降水量
- ◯ 土壌の種類と標高
- ◯ 緯度と経度
正解:年平均気温と年降水量
バイオームの種類は、おもに年平均気温と年降水(新しいタブで開きます)量の組み合わせで決まる。図の気温‐降水量図で、年平均気温がおよそ25℃、年降水量がおよそ2500mmの地点に成立しやすいバイオームはどれか。
- ◯ 荒原
- ◯ 高山帯
- ◯ 森林
- ◯ 草原
正解:森林
気温・降水量ともに高い地点は図の右上にあたり、森林が成立しやすい領域に入る。夏に葉をつけ、冬の寒さが際立つ地域で落葉する森林を何というか。
- ◯ 荒原
- ◯ 針葉樹林
- ◯ 照葉樹林
- ◯ 夏緑樹林
正解:夏緑樹林
夏に葉をつけ冬に落葉する森林を夏緑樹林という。温暖な地域の照葉樹林より冬の寒さが際立つ地域に広がる。降水量が少ない地域や、気温が極端に低い地域に成立するバイオームは何か。
- ◯ 森林
- ◯ 荒原
- ◯ 夏緑樹林
- ◯ 照葉樹林
正解:荒原
降水量が少ない砂漠のような地域や、永久凍土が広がる寒冷な地域には荒原が成立する。
単元のポイント
- バイオーム 気候のもとで成立する植生と、そこにすむ動物を含めた生物のまとまり
- 森林 年降水量が十分に多い地域に成立するバイオーム
- 草原 降水量が森林ほど多くない地域に成立するバイオーム
- 荒原 降水量が少ない、または気温が低すぎる地域に成立するバイオーム