化学反応式の係数と量的関係
カメレオン先生係数の比=物質量(mol)の比。まずmolにそろえてから、質量や体積に直すよ。
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- 化学反応式(新しいタブで開きます)の係数の比は、反応する物質量(mol)の比を表す。質量の比ではないことに注意する。
- どれか1つの物質の物質量が分かれば、係数の比を使ってほかの物質の物質量を求められる。
- 物質量が分かれば、モル質量(新しいタブで開きます)をかけて質量に、気体なら22.4L/molをかけて体積に直せる。
詳しく
係数の比と物質量の関係
化学反応式の係数は、反応に関わる物質の粒子の数の割合を、最も簡単な整数比で表したものだ。この係数の比は、そのまま反応する物質の物質量(mol)の比を表している。
たとえば、炭酸カルシウムと塩酸が反応して塩化カルシウム・水・二酸化炭素(新しいタブで開きます)ができる反応は、CaCO₃+2HCl→CaCl₂+H₂O+CO₂と表せる。係数の比CaCO₃:HCl:CO₂=1:2:1は、反応する物質量の比と同じだ。
物質量の比が分かれば、各物質のモル質量をかけて質量に、気体なら22.4L/molをかけて体積に直せる。係数の比が表すのは物質量の比であって、質量の比ではない点に注意する。
例:炭酸水素ナトリウムの熱分解
炭酸水素ナトリウム(新しいタブで開きます)を加熱すると、2NaHCO₃→Na₂CO₃+H₂O+CO₂という反応で分解する。NaHCO₃(式量84)4.2gを加熱すると、物質量は4.2÷84=0.050mol。
係数の比NaHCO₃:CO₂=2:1から、発生(新しいタブで開きます)するCO₂の物質量は0.050÷2=0.025mol。
このCO₂の標準状態(0℃・1.013×10⁵Pa)での体積は、0.025×22.4=0.56L。質量→物質量→物質量→体積と、molを経由してつないでいく。
なぜ係数の比が質量の比にならないのか
化学反応式の係数の比がそのまま質量の比にならないのは、物質ごとにモル質量(1molあたりの質量)が違うためだ。同じ物質量でも、モル質量が大きい物質ほど質量は大きくなる。
反応の前後で物質全体の質量の合計は変わらない(質量保存の法則(新しいタブで開きます))が、係数の比はあくまで粒子の数(物質量)の比を表すものであり、関わる物質の質量そのものの比ではない。
どの物質から計算を始めても、物質量(mol)を経由すれば、係数の比を使ってほかの物質の量にたどり着ける。これが、化学反応式を量的関係の計算に使う考え方の軸になる。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/chemical-equation-stoichiometry/?from=print#quiz
炭酸カルシウムと塩酸の反応CaCO₃+2HCl→CaCl₂+H₂O+CO₂で、CaCO₃ 1.0molがすべて反応すると、発生するCO₂は何molか。
答え:____________
正解:1.0
係数(新しいタブで開きます)の比CaCO₃:CO₂=1:1なので、物質量の比も1:1。CaCO₃が1.0molなら、CO₂も1.0mol発生(新しいタブで開きます)する。上の反応で、炭酸カルシウムCaCO₃(式量100)5.0gを塩酸と反応させきったとき、発生するCO₂は何molか。
答え:____________
正解:0.050
CaCO₃の物質量は5.0÷100=0.050mol。係数の比1:1より、CO₂も0.050mol発生する。上の反応で発生したCO₂ 0.050molの、標準状態(0℃・1.013×10⁵Pa)での体積は何Lか。
答え:____________
正解:1.12
気体の体積=物質量×22.4。0.050×22.4=1.12L。炭酸水素ナトリウムの熱分解2NaHCO₃→Na₂CO₃+H₂O+CO₂で、NaHCO₃(式量84)8.4gを加熱して完全に分解したとき、生成するCO₂は何molか。
答え:____________
正解:0.050
NaHCO₃の物質量は8.4÷84=0.10mol。係数の比NaHCO₃:CO₂=2:1より、CO₂は0.10÷2=0.050mol生成する。
単元のポイント
- 係数の比 化学反応式の係数の比は、反応する物質量(mol)の比そのものを表す
- 量的関係 1つの物質の物質量から係数の比を使って、ほかの物質の物質量・質量・体積を求める関係