本文へ移動

顕性(けんせい)形質(けいしつ)と潜性(せんせい)形質(けいしつ)

カワウソ先生丸(まる)としわの純系(じゅんけい)をかけ合(あ)わせると、子(こ)はみんな丸(まる)。でも孫(まご)の代(だい)になると、しわがおよそ4つに1つの割合(わりあい)で戻(もど)ってくるよ。

30秒でつかむ

  1. 丸(まる)い種子(しゅし)としわのある種子(しゅし)のように、どちらか一方(いっぽう)しか現(あらわ)れない形質(けいしつ)(新しいタブで開きます)どうしを対立形質(たいりつけいしつ)という。
  2. 対立形質(たいりつけいしつ)をもつ純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき、子(こ)に現(あらわ)れる形質(けいしつ)を顕性(けんせい)形質(けいしつ)、子(こ)に現(あらわ)れない形質(けいしつ)を潜性(せんせい)形質(けいしつ)という。
  3. 子(こ)の代(だい)を自家受粉(じかじゅふん)させると、孫(まご)の代(だい)では顕性(けんせい)形質(けいしつ)と潜性(せんせい)形質(けいしつ)がおよそ3:1の割合(わりあい)で現(あらわ)れる。

詳しく

対立形質(たいりつけいしつ)と純系(じゅんけい)

エンドウの種子(しゅし)の形(かたち)には丸(まる)いものとしわのあるものがあり、1つの種子(しゅし)にはどちらか一方(いっぽう)の形(かたち)しか現(あらわ)れない。このように対(たい)になっていて、同時(どうじ)には現(あらわ)れない形質(けいしつ)どうしを対立形質(たいりつけいしつ)という。

エンドウはふつう、1つの花(はな)の中(なか)でおしべ(新しいタブで開きます)の花粉(かふん)が同(おな)じ花(はな)のめしべにつく自家受粉(じかじゅふん)をする。自家受粉(じかじゅふん)を何代(なんだい)くり返(かえ)しても親(おや)と同(おな)じ形質(けいしつ)だけが現(あらわ)れる系統(けいとう)を純系(じゅんけい)とよぶ。

オーストリアのメンデルは、こうした性質(せいしつ)をもつエンドウを使(つか)い、対立形質(たいりつけいしつ)がどのように伝(つた)わるかを数多(かずおお)くかけ合(あ)わせて調(しら)べた。

対立形質と純系Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

子(こ)の代(だい)に現(あらわ)れる形質(けいしつ)

メンデルは、丸(まる)い種子(しゅし)をつくる純系(じゅんけい)としわのある種子(しゅし)をつくる純系(じゅんけい)をかけ合(あ)わせた。すると、できた子(こ)の代(だい)の種子(しゅし)は、すべて丸(まる)い種子(しゅし)になった。

このように、対立形質(たいりつけいしつ)をもつ純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき子(こ)に現(あらわ)れる形質(けいしつ)を顕性(けんせい)形質(けいしつ)、子(こ)に現(あらわ)れない形質(けいしつ)を潜性(せんせい)形質(けいしつ)という。エンドウの種子(しゅし)の形(かたち)では、丸(まる)が顕性(けんせい)形質(けいしつ)、しわが潜性(せんせい)形質(けいしつ)にあたる。

顕性(けんせい)・潜性(せんせい)は形質(けいしつ)の現(あらわ)れやすさを表(あらわ)す言葉(ことば)で、すぐれている・おとっているという意味(いみ)ではない。以前(いぜん)は優性(ゆうせい)・劣性(れっせい)とよばれていたが、誤解(ごかい)を避(さ)けるため、いまはこの言(い)い方(かた)が使(つか)われている。

孫(まご)の代(だい)で再(ふたた)び現(あらわ)れる潜性(せんせい)形質(けいしつ)

次(つぎ)に、子(こ)の代(だい)の丸(まる)い種子(しゅし)を育(そだ)てて自家受粉(じかじゅふん)させると、孫(まご)の代(だい)では丸(まる)い種子(しゅし)としわのある種子(しゅし)の両方(りょうほう)ができた。メンデルの実験(じっけん)では、丸(まる)が5474個(こ)、しわが1850個(こ)で、その比(ひ)はおよそ3:1になった。

子(こ)の代(だい)では見(み)えなかったしわの形質(けいしつ)が、孫(まご)の代(だい)で再(ふたた)び現(あらわ)れたことになる。つまり、子(こ)の代(だい)の丸(まる)い種子(しゅし)の中(なか)にも、しわの形質(けいしつ)を伝(つた)えるもとが消(き)えずに受(う)け継(つ)がれていたと考(かんが)えられる。

メンデルは種子(しゅし)の形(かたち)のほかに、子葉(しよう)の色(いろ)やさやの形(かたち)など7つの対立形質(たいりつけいしつ)についても調(しら)べ、どれも子(こ)の代(だい)では顕性(けんせい)形質(けいしつ)だけが、孫(まご)の代(だい)では顕性(けんせい)と潜性(せんせい)がおよそ3:1で現(あらわ)れることを確(たし)かめた。

親・子・孫の代の種子の形Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4エンドウの種子(しゅし)の「丸(まる)」と「しわ」のように、どちらか一方(いっぽう)しか現(あらわ)れない形質(けいしつ)どうしを何(なん)というか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/dominant-and-recessive-traits/?from=print#quiz

  1. エンドウの種子(しゅし)の「丸(まる)」と「しわ」のように、どちらか一方(いっぽう)しか現(あらわ)れない形質(けいしつ)どうしを何(なん)というか。

    • ◯ 純系(じゅんけい)
    • ◯ 相同器官(そうどうきかん)
    • ◯ 生殖細胞(せいしょくさいぼう)
    • ◯ 対立形質(たいりつけいしつ)

    正解:対立形質
    1つの個体(こたい)にはどちらか一方(いっぽう)しか現(あらわ)れない、対(たい)になった形質(けいしつ)(新しいタブで開きます)どうしを対立形質(たいりつけいしつ)という。

  2. 純系(じゅんけい)の説明(せつめい)として正(ただ)しいものはどれか。

    • ◯ 顕性(けんせい)形質(けいしつ)だけをもつ個体(こたい)
    • ◯ 無性生殖(むせいせいしょく)だけでふえる生物(せいぶつ)
    • ◯ 異(こと)なる形質(けいしつ)の個体(こたい)をかけ合(あ)わせてできた子(こ)
    • ◯ 自家受粉(じかじゅふん)をくり返(かえ)しても、代々(だいだい)同(おな)じ形質(けいしつ)だけが現(あらわ)れる系統(けいとう)

    正解:自家受粉をくり返しても、代々同じ形質だけが現れる系統
    自家受粉(じかじゅふん)を何代(なんだい)くり返(かえ)しても親(おや)と同(おな)じ形質(けいしつ)だけが現(あらわ)れる系統(けいとう)を純系(じゅんけい)という。

  3. 丸(まる)い種子(しゅし)の純系(じゅんけい)としわのある種子(しゅし)の純系(じゅんけい)をかけ合(あ)わせると、子(こ)の代(だい)はすべて丸(まる)い種子(しゅし)になった。丸(まる)の形質(けいしつ)を何(なん)というか。

    • ◯ 無性生殖(むせいせいしょく)
    • ◯ 顕性(けんせい)形質(けいしつ)
    • ◯ 潜性(せんせい)形質(けいしつ)
    • ◯ 対立(たいりつ)遺伝子(いでんし)

    正解:顕性形質
    純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき子(こ)に現(あらわ)れる形質(けいしつ)を顕性(けんせい)形質(けいしつ)、現(あらわ)れない形質(けいしつ)を潜性(せんせい)形質(けいしつ)という。丸(まる)は顕性(けんせい)形質(けいしつ)、しわは潜性(せんせい)形質(けいしつ)である。

  4. 子(こ)の代(だい)の丸(まる)い種子(しゅし)を自家受粉(じかじゅふん)させてできた孫(まご)の代(だい)では、丸(まる)い種子(しゅし)としわのある種子(しゅし)がおよそどのような比(ひ)で現(あらわ)れるか。

    • ◯ 1:1
    • ◯ 2:1
    • ◯ 3:1
    • ◯ すべて丸(まる)

    正解:3:1
    孫(まご)の代(だい)では丸(まる)としわの両方(りょうほう)が現(あらわ)れ、その比(ひ)はおよそ3:1になる。メンデルの実験(じっけん)では丸(まる)5474個(こ)、しわ1850個(こ)だった。

単元のポイント

  • 対立形質(たいりつけいしつ) 丸(まる)としわのように、どちらか一方(いっぽう)しか現(あらわ)れない形質(けいしつ)どうし
  • 純系(じゅんけい) 自家受粉(じかじゅふん)をくり返(かえ)しても、親(おや)・子(こ)・孫(まご)と代々(だいだい)同(おな)じ形質(けいしつ)が現(あらわ)れる系統(けいとう)
  • 顕性(けんせい)形質(けいしつ) 純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき、子(こ)に現(あらわ)れる形質(けいしつ)
  • 潜性(せんせい)形質(けいしつ) 純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき、子(こ)に現(あらわ)れない形質(けいしつ)
問題を解く
単元のポイント
  • 対立形質(たいりつけいしつ) 丸(まる)としわのように、どちらか一方(いっぽう)しか現(あらわ)れない形質(けいしつ)どうし
  • 純系(じゅんけい) 自家受粉(じかじゅふん)をくり返(かえ)しても、親(おや)・子(こ)・孫(まご)と代々(だいだい)同(おな)じ形質(けいしつ)が現(あらわ)れる系統(けいとう)
  • 顕性(けんせい)形質(けいしつ) 純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき、子(こ)に現(あらわ)れる形質(けいしつ)
  • 潜性(せんせい)形質(けいしつ) 純系(じゅんけい)どうしをかけ合(あ)わせたとき、子(こ)に現(あらわ)れない形質(けいしつ)