分離の法則
カワウソ先生遺伝子を記号で書くと、すっきりわかるよ。Aaの親からはAとaが半分ずつ。組み合わせの表を書けば、孫の代の3:1が出てくるんだ。
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- 体細胞の中では、1つの形質(新しいタブで開きます)を決める遺伝子が対になって2つずつ存在する。
- 減数分裂(新しいタブで開きます)のとき、対になっている遺伝子は分かれて別々の生殖細胞に入る。これを分離の法則という。
- AAとaaの親から生まれる子はすべてAaになり、Aaどうしからできる孫の代(新しいタブで開きます)はAA:Aa:aa=1:2:1、形質は顕性:潜性=3:1になる。
詳しく
対になった遺伝子と分離の法則
体細胞の染色体(新しいタブで開きます)は形や大きさが同じものが2本ずつ対になっていて、1つの形質を決める遺伝子もそれぞれの染色体に1つずつ、合わせて2つある。
ここで、丸い種子にする遺伝子をA、しわのある種子にする遺伝子をaと表す。顕性形質の遺伝子は大文字、潜性形質の遺伝子は小文字で書くのが約束だ。丸の純系の遺伝子の組み合わせはAA、しわの純系はaaになる。
生殖細胞がつくられる減数分裂では、対になっている遺伝子が分かれて、それぞれ別の生殖細胞に入っていく。このきまりを分離の法則という。
子の代の遺伝子の組み合わせ
丸の純系AAからできる生殖細胞は、分離の法則によりどれもAを1つもつ。しわの純系aaからできる生殖細胞は、どれもaを1つずつもつ。
この2つが受精すると、子の代の遺伝子の組み合わせは、どの個体もAaだ。
Aaは丸にする遺伝子としわにする遺伝子を1つずつもっているが、Aが顕性なので、子の代の種子はすべて丸い形として現れる。しわの遺伝子aは、形には出ないまま子の中に残っている。
孫の代の比が3:1になるわけ
子の代Aaが減数分裂をすると、Aをもつ生殖細胞とaをもつ生殖細胞が同じ数ずつつくられ、その割合は1:1。自家受粉では、花粉側と卵細胞側の両方からAかaが1つずつ選ばれて受精する。
その組み合わせを表にすると、AAが1、Aaが2、aaが1の割合だ。AAとAaはどちらも丸、aaだけがしわになるので、孫の代の形質は丸:しわ=3:1と求められる。
たとえば孫の代の種子が800個できたとすると、しわのある種子はその4分の1で約200個、丸い種子は約600個と見積もれる。メンデルの実験で得られたおよそ3:1という比も、このしくみで説明がつく。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/law-of-segregation/?from=print#quiz
減数分裂のとき、対になっている遺伝子が分かれて別々の生殖細胞に入ることを何というか。
- ◯ 分離の法則
- ◯ 進化
- ◯ 質量保存の法則
- ◯ 顕性の法則
正解:分離の法則
対になっている遺伝子(新しいタブで開きます)が減数分裂(新しいタブで開きます)で分かれ、別々の生殖細胞に入ることを分離の法則という。丸の純系(AA)としわの純系(aa)をかけ合わせたとき、子の代の遺伝子の組み合わせはどうなるか。
- ◯ すべてaa
- ◯ すべてAa
- ◯ AAとaaが半分ずつ
- ◯ すべてAA
正解:すべてAa
AAの生殖細胞はAを、aaの生殖細胞はaをもつので、受精してできる子の代(新しいタブで開きます)はすべてAaになる。Aが顕性なので形質は丸になる。遺伝子の組み合わせがAaの子の代どうしをかけ合わせたとき、孫の代のAA:Aa:aaの割合はどうなるか。
- ◯ 1:1:1
- ◯ 1:2:1
- ◯ 2:1:1
- ◯ 3:0:1
正解:1:2:1
Aaからは、Aをもつ生殖細胞とaをもつ生殖細胞が同じ数ずつできる。組み合わせの表にすると、AA:Aa:aa=1:2:1になる。子の代Aaを自家受粉させて、孫の代の種子が800個できた。しわのある種子(aa)はおよそ何個と考えられるか。
- ◯ 100個
- ◯ 200個
- ◯ 400個
- ◯ 600個
正解:200個
孫の代は丸:しわ=3:1になるので、しわのある種子は全体の4分の1。800÷4=200で、約200個と考えられる。
単元のポイント
- 分離の法則 対になった遺伝子が減数分裂で分かれ、別々の生殖細胞に入ること
- A と a 顕性形質の遺伝子を大文字、潜性形質の遺伝子を小文字で表す
- Aa 顕性と潜性の遺伝子を1つずつもつ組み合わせ。顕性形質が現れる
- 1:2:1 Aaどうしの孫の代での AA:Aa:aa の割合