遺伝と遺伝子
カワウソ先生遺伝子は染色体の中にあって、その本体はDNAという物質だよ。無性生殖と有性生殖で、子が受け継ぐ遺伝子がどう違うかに注目してね。
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- 生物のもつ形や性質の特徴を形質といい、親の形質が子や孫に伝わることを遺伝という。
- 形質を決めるもとになるものを遺伝子といい、細胞の核の中の染色体(新しいタブで開きます)にある。遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸)という物質である。
- 無性生殖(新しいタブで開きます)では子は親と同じ遺伝子を受け継ぎ、有性生殖(新しいタブで開きます)では両親から半分ずつ受け継ぐ。
詳しく
形質と遺伝
生物のからだの形や性質に見られる特徴を形質という。エンドウの種子の形が丸いかしわがあるか、花が紫色か白色かといった特徴は、どれも形質の例にあたる。
親のもつ形質が子や孫の代(新しいタブで開きます)に伝わる現象を遺伝とよぶ。子が親に似るのは、形質を決めるもとが親から子へ受け渡されるからだ。
この形質を決めるもとを遺伝子という。遺伝子は細胞の核の中にある染色体に含まれていて、細胞分裂や生殖のときには染色体とともに受け渡される。
無性生殖と有性生殖での受け継がれ方
無性生殖では、親のからだの一部が体細胞分裂によって新しい個体になる。体細胞分裂では染色体が複製されてそのまま分けられるので、子は親とまったく同じ遺伝子を受け継ぐ。
そのため、無性生殖でできた子の形質は親と同じになる。ジャガイモのいもやさし木でふやした植物が親とそっくりに育つのは、このしくみによるものだ。
有性生殖では、減数分裂でできた雌と雄の生殖細胞が受精する。子は両親それぞれから半分ずつ遺伝子を受け継ぎ、その組み合わせは子ごとに異なるので、親と違う形質が現れることもある。
遺伝子の本体はDNA
遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸)という物質であることがわかっている。染色体はおもにこのDNAとタンパク質からできている。
遺伝子は代々受け継がれるが、まれに変化することがある。遺伝子が変化すると形質が変わることがあり、こうした変化が長い年月の間に積み重なることが、生物の進化(新しいタブで開きます)につながっていく。
DNAについての研究は、農作物の品種改良や、ほかの生物の遺伝子を組みこむ遺伝子組換えの技術、病気の治療などに役立てられている。一方で、安全性や生態系への影響については、慎重に考えていく必要もある。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/heredity-and-genes/?from=print#quiz
親のもつ形質が子や孫に伝わることを何というか。
- ◯ 分裂
- ◯ 発生
- ◯ 遺伝
- ◯ 受粉
正解:遺伝
親の形質が子や孫の代(新しいタブで開きます)に伝わることを遺伝という。形質を決めるもとは遺伝子とよばれる。形質を決めるもとになる遺伝子は、細胞のどこにあるか。
- ◯ 細胞膜
- ◯ 細胞壁
- ◯ 核の中の染色体
- ◯ 葉緑体
正解:核の中の染色体
遺伝子は細胞の核の中にある染色体(新しいタブで開きます)に含まれている。細胞分裂や生殖のときは、染色体とともに受け渡される。遺伝子の本体である物質を何というか。
- ◯ 酢酸オルセイン
- ◯ DNA(デオキシリボ核酸)
- ◯ ヘモグロビン
- ◯ デンプン
正解:DNA(デオキシリボ核酸)
遺伝子の本体はDNA(デオキシリボ核酸)という物質である。染色体はおもにDNAとタンパク質からできている。無性生殖でできた子の形質が親と同じになるのはなぜか。
- ◯ 子が両親から半分ずつ遺伝子を受け継ぐから
- ◯ 子が親とまったく同じ遺伝子を受け継ぐから
- ◯ 子の染色体の数が親の半分になるから
- ◯ 子が受精によってできるから
正解:子が親とまったく同じ遺伝子を受け継ぐから
無性生殖(新しいタブで開きます)では体細胞分裂によって子ができるので、子は親とまったく同じ遺伝子を受け継ぐ。そのため形質も親と同じになる。
単元のポイント
- 形質 生物のもつ形や性質の特徴。種子の形や花の色など
- 遺伝 親の形質が子や孫に伝わること
- 遺伝子 形質を決めるもと。染色体にある
- DNA デオキシリボ核酸。遺伝子の本体となる物質