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生態系(せいたいけい)の成(な)り立(た)ちと種多様性(しゅたようせい)

カワウソ先生生態系(せいたいけい)は生物(せいぶつ)と環境(かんきょう)の両方(りょうほう)からできている。まず土台(どだい)になるしくみをつかもう。

30秒でつかむ

  1. 生態系(せいたいけい)(新しいタブで開きます)は、生産者(せいさんしゃ)・消費者(しょうひしゃ)・分解者(ぶんかいしゃ)(新しいタブで開きます)といった生物(せいぶつ)と、光(ひかり)や水(みず)などの非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)が影響(えいきょう)し合(あ)ってできている。
  2. 生物(せいぶつ)には周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)から影響(えいきょう)を受(う)ける面(めん)と、自分(じぶん)自身(じしん)が環境(かんきょう)をつくり変(か)えていく環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)という面(めん)がある。
  3. 一(ひと)つの生態系(せいたいけい)に生息(せいそく)する生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)の豊(ゆた)かさを種多様性(しゅたようせい)と呼(よ)び、生物(せいぶつ)どうしの関係(かんけい)性(せい)の複雑(ふくざつ)さとも結(むす)びついている。

詳しく

生態系(せいたいけい)を組(く)み立(た)てる生物(せいぶつ)と環境(かんきょう)

生態系(せいたいけい)とは、ある場所(ばしょ)に生(い)きる生物(せいぶつ)の集(あつ)まりと、それを取(と)り巻(ま)く環境(かんきょう)をひとまとめにしたまとまりだ。中学(ちゅうがく)では、生産者(せいさんしゃ)・消費者(しょうひしゃ)・分解者(ぶんかいしゃ)という生物(せいぶつ)どうしの関係(かんけい)を中心(ちゅうしん)に学(まな)んだ。高校(こうこう)ではそこに光(ひかり)・温度(おんど)・水(みず)など、生物(せいぶつ)ではない非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)も合(あ)わせて見(み)ていく。

生物(せいぶつ)と非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)の関(かか)わりには2つの向(む)きがある。一(ひと)つは、環境(かんきょう)が生物(せいぶつ)の生活(せいかつ)に影響(えいきょう)をおよぼす作用(さよう)で、日照(にっしょう)時間(じかん)の変化(へんか)が植物(しょくぶつ)の開花(かいか)を促(うなが)すような例(れい)がある。もう一(ひと)つは、生物(せいぶつ)の活動(かつどう)が周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)を変(か)えていく環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)で、森林(しんりん)が地表(ちひょう)の温度(おんど)や湿度(しつど)(新しいタブで開きます)を変(か)えることなどがこれにあたる。

この単元(たんげん)では、生物(せいぶつ)と非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)が影響(えいきょう)し合(あ)う生態系(せいたいけい)のしくみをもとに、生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)の豊(ゆた)かさを見(み)ていく。生物(せいぶつ)どうしの関係(かんけい)性(せい)がどのように保(たも)たれているかも、あわせて考(かんが)えよう。

生物と非生物的環境が影響し合う生態系のしくみAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

種多様性(しゅたようせい)を調(しら)べる

一(ひと)つの生態系(せいたいけい)にどれだけ多(おお)くの種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)がすんでいるかを種多様性(しゅたようせい)と呼(よ)ぶ。たとえば校庭(こうてい)の落(お)ち葉(ば)の下(した)を調(しら)べると、ダンゴムシやトビムシなど、見(み)た目(め)では気(き)づきにくい多(おお)くの種類(しゅるい)の土壌動物(どじょうどうぶつ)が見(み)つかる。

種多様性(しゅたようせい)を調(しら)べるときは、ある区画(くかく)で見(み)つかった生物(せいぶつ)をまず大(おお)まかに分類(ぶんるい)し、種類(しゅるい)の数(かず)や、それぞれの個体数(こたいすう)を数(かぞ)えていく。環境(かんきょう)の異(こと)なる複数(ふくすう)の場所(ばしょ)で同(おな)じ調査(ちょうさ)を行(おこな)い、結果(けっか)を比(くら)べることで、種多様性(しゅたようせい)と環境(かんきょう)との関係(かんけい)を考(かんが)えることができる。

落(お)ち葉(ば)や土(つち)の湿(しめ)り気(け)、日当(ひあ)たりなど、場所(ばしょ)ごとの環境(かんきょう)条件(じょうけん)が異(こと)なれば、そこにすむ生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)や数(かず)にも違(ちが)いが出(で)てくることが多(おお)い。環境(かんきょう)条件(じょうけん)の違(ちが)いに注目(ちゅうもく)しながら調査(ちょうさ)結果(けっか)を見比(みくら)べると、どのような環境(かんきょう)が多(おお)くの種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)を支(ささ)えているかが見(み)えてくる。

環境条件による土壌動物の種類数の違いAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

種多様性(しゅたようせい)と生物間(せいぶつかん)の関係(かんけい)性(せい)

種多様性(しゅたようせい)は、生物(せいぶつ)の数(かず)の多(おお)さだけで決(き)まるわけではない。生物(せいぶつ)どうしが食(く)う・食(く)われるの関係(かんけい)でどれだけ複雑(ふくざつ)につながっているかという、生物間(せいぶつかん)の関係(かんけい)性(せい)とも結(むす)びついている。

中学(ちゅうがく)では、生産者(せいさんしゃ)・消費者(しょうひしゃ)・分解者(ぶんかいしゃ)のつり合(あ)いを中心(ちゅうしん)に自然(しぜん)界(かい)のしくみを学(まな)んだ。高校(こうこう)ではそこから一(いち)歩(ほ)進(すす)み、生物間(せいぶつかん)の関係(かんけい)性(せい)の複雑(ふくざつ)さが種多様性(しゅたようせい)にどう影響(えいきょう)するかという視点(してん)を加(くわ)えて生態系(せいたいけい)をとらえていく。

次(つぎ)のページでは、生物(せいぶつ)どうしのつながりを食物網(しょくもつもう)として整理(せいり)する。そのうえで、1種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)を取(と)り除(のぞ)くと何(なに)が起(お)こるかを見(み)ていく。

確認問題

問題 1 / 4生態系(せいたいけい)における「非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)」にあてはまるものはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/ecosystem-structure-and-species-diversity/?from=print#quiz

  1. 生態系(せいたいけい)における「非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)」にあてはまるものはどれか。

    • ◯ 生態系(せいたいけい)にすむ分解者(ぶんかいしゃ)
    • ◯ 生態系(せいたいけい)にすむ生産者(せいさんしゃ)
    • ◯ 生態系(せいたいけい)にすむ消費者(しょうひしゃ)
    • ◯ 光(ひかり)や温度(おんど)、水(みず)などの環境(かんきょう)の要素(ようそ)

    正解:光や温度、水などの環境の要素
    生態系(せいたいけい)(新しいタブで開きます)は、生物(せいぶつ)の集(あつ)まりと、光(ひかり)・温度(おんど)・水(みず)などの非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)からなる。生産者(せいさんしゃ)・消費者(しょうひしゃ)・分解者(ぶんかいしゃ)(新しいタブで開きます)は、いずれも生物(せいぶつ)の側(がわ)にあたる。

  2. 森林(しんりん)が地表(ちひょう)の温度(おんど)や湿度(しつど)を変(か)えていくように、生物(せいぶつ)の活動(かつどう)が周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)を変(か)えていく働(はたら)きを何(なん)と呼(よ)ぶか。

    • ◯ 環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)
    • ◯ 分解(ぶんかい)作用(さよう)
    • ◯ 種多様性(しゅたようせい)
    • ◯ 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)

    正解:環境形成作用
    生物(せいぶつ)の活動(かつどう)によって周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)が変(か)えられていく働(はたら)きを環境形成作用(かんきょうけいせいさよう)と呼(よ)ぶ。環境(かんきょう)が生物(せいぶつ)に影響(えいきょう)をおよぼす作用(さよう)とは、逆(ぎゃく)向(む)きの関係(かんけい)にある。

  3. 生態系(せいたいけい)の種多様性(しゅたようせい)を調(しら)べるとき、まず行(おこな)うこととして適切(てきせつ)なものはどれか。

    • ◯ 区画(くかく)で見(み)つかった生物(せいぶつ)を大(おお)まかに分類(ぶんるい)し、種類(しゅるい)の数(かず)や個体数(こたいすう)を数(かぞ)える
    • ◯ すべての生物(せいぶつ)の遺伝子(いでんし)を解析(かいせき)する
    • ◯ 生態系(せいたいけい)の名前(なまえ)をウェブサイトで検索(けんさく)する
    • ◯ 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)の温度(おんど)だけを測定(そくてい)する

    正解:区画で見つかった生物を大まかに分類し、種類の数や個体数を数える
    種多様性(しゅたようせい)を調(しら)べるときは、まず区画(くかく)で見(み)つかった生物(せいぶつ)を大(おお)まかに分類(ぶんるい)し、種類(しゅるい)の数(かず)やそれぞれの個体数(こたいすう)を数(かぞ)えることから始(はじ)める。

  4. 種多様性(しゅたようせい)について正(ただ)しい説明(せつめい)はどれか。

    • ◯ 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)とは関係(かんけい)がない
    • ◯ 1種類(しゅるい)の生物(せいぶつ)の数(かず)が多(おお)いほど高(たか)くなる
    • ◯ 生物(せいぶつ)どうしの関係(かんけい)性(せい)の複雑(ふくざつ)さとも結(むす)びついている
    • ◯ 生物(せいぶつ)の個体数(こたいすう)だけで決(き)まる

    正解:生物どうしの関係性の複雑さとも結びついている
    種多様性(しゅたようせい)は、生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)の豊(ゆた)かさを表(あらわ)す言葉(ことば)だ。生物(せいぶつ)どうしが食(く)う・食(く)われるの関係(かんけい)でどれだけ複雑(ふくざつ)につながっているかとも結(むす)びついている。

単元のポイント

  • 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう) 光(ひかり)・温度(おんど)・水(みず)など、生物(せいぶつ)の周(まわ)りにある生物(せいぶつ)ではない環境(かんきょう)の要素(ようそ)
  • 作用(さよう) 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)が生物(せいぶつ)の生活(せいかつ)に与(あた)える影響(えいきょう)
  • 環境形成作用(かんきょうけいせいさよう) 生物(せいぶつ)の活動(かつどう)によって周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)が変(か)えられていくこと
  • 種多様性(しゅたようせい) 一(ひと)つの生態系(せいたいけい)にすんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)の豊(ゆた)かさ
問題を解く
単元のポイント
  • 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう) 光(ひかり)・温度(おんど)・水(みず)など、生物(せいぶつ)の周(まわ)りにある生物(せいぶつ)ではない環境(かんきょう)の要素(ようそ)
  • 作用(さよう) 非生物的環境(ひせいぶつてきかんきょう)が生物(せいぶつ)の生活(せいかつ)に与(あた)える影響(えいきょう)
  • 環境形成作用(かんきょうけいせいさよう) 生物(せいぶつ)の活動(かつどう)によって周囲(しゅうい)の環境(かんきょう)が変(か)えられていくこと
  • 種多様性(しゅたようせい) 一(ひと)つの生態系(せいたいけい)にすんでいる生物(せいぶつ)の種類(しゅるい)の豊(ゆた)かさ