分解者のはたらき
カワウソ先生煮沸した液は微生物が死ぬから、デンプンが残って青紫色。結果と理由をセットで覚えてね。
30秒でつかむ
- 生物の遺体や排出(新しいタブで開きます)物の有機物(新しいタブで開きます)を、二酸化炭素(新しいタブで開きます)や水などの無機物に分解する生物を分解者という。カビ・キノコなどの菌類と、乳酸菌などの細菌類がその中心である。
- 土の上澄み液にデンプン(新しいタブで開きます)溶液を加えて置くと、そのままの液ではデンプンが分解されるが、煮沸した液ではデンプンが残り、ヨウ素液で青紫色に変わる。
- ミミズやダンゴムシなどの土壌動物は、落ち葉などを食べて細かくし、微生物による分解を助けている。
詳しく
分解者と微生物
落ち葉や動物の死がい、ふんなどの排出物は、いつまでもそのまま残り続けるわけではない。土の中の生物によって分解され、やがて形がなくなっていく。
生物の遺体や排出物にふくまれる有機物を取り入れ、最終的に二酸化炭素や水などの無機物にまで分解する生物を分解者という。分解者は、有機物を取り入れて生きている点では消費者(新しいタブで開きます)でもある。
分解者の中心は、カビやキノコなどの菌類と、乳酸菌や大腸菌などの細菌類だ。菌類や細菌類のような小さな生物を微生物という。キノコは大きく見えるが、その本体は土や落ち葉の中に広がる、細い糸のような菌糸である。
土の中の微生物のはたらきを調べる実験
林の落ち葉の下の土を取り、水を加えてよくかき混ぜてしばらく置き、上澄み液をとる。上澄み液を2つに分け、一方はそのまま(A)、もう一方は十分に煮沸してから冷ます(B)。
AとBにそれぞれうすいデンプン溶液を加えてふたをし、暖かい場所に3日ほど置く。そのあとヨウ素液を加えると、Aは色が変わらないが、Bは青紫色に変わる。
Aでは土の中の微生物が生きていて、デンプンを分解したため、デンプンが残っていない。Bは煮沸によって微生物が死んだので、デンプンが分解されずに残っていたのだ。このようにAとBを比べると、デンプンを分解したのが微生物のはたらきだと確かめられる。
分解者と土壌動物の役割
土の中には、ミミズ・ダンゴムシ・トビムシ・ダニ・ムカデなどの小さな動物がすんでいる。これらを土壌動物という。落ち葉や遺体を食べるものだけでなく、ムカデのようにほかの土壌動物を食べるものもいる。
ミミズやダンゴムシ、トビムシなどは、落ち葉や遺体を食べて細かくくだき、ふんとして出す。細かくなった有機物は微生物が分解しやすくなるため、土壌動物は分解を助けるはたらきをしている。
分解者がつくった二酸化炭素や水などの無機物は、生産者である植物が光合成や成長に再び利用する。分解者がいなければ、遺体や排出物は積み重なる一方で、植物が使う無機物も足りなくなってしまう。
確認問題
確認問題(解答用紙)
スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。
https://manazoo.com/science/decomposers-and-soil-animals/?from=print#quiz
分解者のなかまとして最もあてはまる生物の組み合わせはどれか。
- ◯ カビ・キノコ・乳酸菌
- ◯ タカ・キツネ・フクロウ
- ◯ イネ・ススキ・ケイソウ
- ◯ バッタ・カエル・ヘビ
正解:カビ・キノコ・乳酸菌
分解者の中心は、カビやキノコなどの菌類と、乳酸菌などの細菌類である。イネ・ススキ・ケイソウは生産者(新しいタブで開きます)、バッタ・カエル・ヘビやタカ・キツネ・フクロウは消費者にあたる。煮沸した土の上澄み液にデンプン溶液を加え、3日ほど置いてからヨウ素液を加えた。結果とその理由として正しいものはどれか。
- ◯ 色が変わらない。微生物がデンプンを分解したから
- ◯ 青紫色に変わる。微生物がデンプンを新しくつくったから
- ◯ 色が変わらない。煮沸でデンプンがなくなったから
- ◯ 青紫色に変わる。微生物が死んで、デンプンが分解されずに残っているから
正解:青紫色に変わる。微生物が死んで、デンプンが分解されずに残っているから
煮沸すると上澄み液の中の微生物が死ぬため、デンプン(新しいタブで開きます)が分解されずに残る。ヨウ素液はデンプンがあると青紫色に変わる。土の中の微生物のはたらきを調べる実験で、煮沸した上澄み液も用意するのはなぜか。
- ◯ ヨウ素液の色を見やすくするため
- ◯ デンプンを溶けやすくするため
- ◯ 微生物をふやすため
- ◯ 微生物を死なせた液と比べ、デンプンの分解が微生物のはたらきだと確かめるため
正解:微生物を死なせた液と比べ、デンプンの分解が微生物のはたらきだと確かめるため
煮沸して微生物を死なせた液ではデンプンが残り、そのままの液ではデンプンが分解される。2つを比べることで、デンプンを分解したのが微生物だと確かめられる。ミミズやダンゴムシなどの土壌動物のはたらきとして正しいものはどれか。
- ◯ 土の中の二酸化炭素を酸素に変える
- ◯ 落ち葉などを食べて細かくし、微生物による分解を助ける
- ◯ 植物の根に水を運ぶ
- ◯ 光合成をして有機物をつくる
正解:落ち葉などを食べて細かくし、微生物による分解を助ける
ミミズやダンゴムシなどは落ち葉や遺体を食べて細かくくだき、ふんとして出す。細かくなった有機物(新しいタブで開きます)は微生物が分解しやすくなる。
単元のポイント
- 分解者 遺体や排出物の有機物を無機物に分解する生物。有機物を取り入れる点では消費者でもある
- 菌類 カビやキノコのなかま。菌糸をのばして有機物を分解する
- 細菌類 乳酸菌や大腸菌などの、からだが1つの細胞でできた小さな生物
- 土壌動物 ミミズ・ダンゴムシ・トビムシなど、土の中にすむ小さな動物