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電場(でんば)と電気力(でんきりょく)線(せん)

カンガルー先生電場(でんば)は「そこに正電荷(せいでんか)を置(お)いたら受(う)ける力(ちから)の向(む)きと大(おお)きさ」。複数(ふくすう)の電荷(でんか)があるときは、1つずつの電場(でんば)をベクトルとして足(た)せばいいよ。

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  1. 電場(でんば)E=F/q(単位(たんい)正(せい)電荷(でんか)(新しいタブで開きます)が受(う)ける力(ちから))。点(てん)電荷(でんか)のまわりではE=kQ/r²で、正電荷(せいでんか)から外向(そとむ)き、負電荷(ふでんか)へ内向(うちむ)き。
  2. 複数(ふくすう)の電荷(でんか)による電場(でんば)は、それぞれの電荷(でんか)が単独(たんどく)でつくる電場(でんば)をベクトルとして足(た)し合(あ)わせる(重(かさ)ね合(あ)わせの原理(げんり))。
  3. 電気力(でんきりょく)線(せん)は電場(でんば)の向(む)きに引(ひ)いた線(せん)で、線(せん)の間隔(かんかく)が狭(せま)く本数(ほんすう)が多(おお)いほど電場(でんば)が強(つよ)い。正電荷(せいでんか)から出(で)て負電荷(ふでんか)へ入(はい)る。

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詳しく

電場(でんば)と電気力(でんきりょく)線(せん)

電荷(でんか)のまわりの空間(くうかん)には、ほかの電荷(でんか)に力(ちから)をおよぼす性質(せいしつ)が広(ひろ)がっている。この性質(せいしつ)を電場(でんば)(電界(でんかい))という。電場(でんば)のある場所(ばしょ)に電気(でんき)量(りょう)qqの電荷(でんか)(試験(しけん)電荷(でんか))を置(お)いたとき受(う)ける力(ちから)をFFとすると、電場(でんば)はE=FqE=\dfrac{F}{q}(単位(たんい)N/C)で定義(ていぎ)される向(む)きと大(おお)きさをもつベクトルだ。試験(しけん)電荷(でんか)に正電荷(せいでんか)をとると決(き)めているので、電場(でんば)の向(む)きはその場所(ばしょ)に正電荷(せいでんか)を置(お)いたときに力(ちから)を受(う)ける向(む)きと一致(いっち)する。

点(てん)電荷(でんか)QQから距離(きょり)rrの点(てん)にできる電場(でんば)の大(おお)きさは、クーロンの法則(ほうそく)(新しいタブで開きます)からE=kQr2E=k\dfrac{Q}{r^2}となる。QQが正(せい)なら電場(でんば)は電荷(でんか)から外向(そとむ)き、負(ふ)なら電荷(でんか)へ向(む)かう内向(うちむ)きだ。電場(でんば)のある点(てん)に別(べつ)の電荷(でんか)qqを置(お)くと、その電荷(でんか)が受(う)ける力(ちから)はF=qEF=qEで求(もと)められる。

電荷(でんか)が複数(ふくすう)あるときの電場(でんば)は、それぞれの点(てん)電荷(でんか)が単独(たんどく)でつくる電場(でんば)をベクトルとして足(た)し合(あ)わせたものになる。これを重(かさ)ね合(あ)わせの原理(げんり)という。向(む)きがそろっていれば足(た)し算(ざん)で、逆(ぎゃく)向(む)きなら差(さ)し引(ひ)きで、斜(なな)めの向(む)きなら成分(せいぶん)に分(わ)けて合成(ごうせい)する。

電場(でんば)の向(む)きと強(つよ)さを目(め)で見(み)えるようにした線(せん)を電気力(でんきりょく)線(せん)という。電気力(でんきりょく)線(せん)は各(かく)点(てん)で電場(でんば)の向(む)きに接(せっ)し、正電荷(せいでんか)から出(で)て負電荷(ふでんか)に入(はい)る。線(せん)の間隔(かんかく)が狭(せま)く、ある断面(だんめん)を通(とお)る本数(ほんすう)が多(おお)いところほど電場(でんば)が強(つよ)く、2本(ほん)の電気力(でんきりょく)線(せん)が交(まじ)わることはない(交(まじ)わると、その点(てん)で電場(でんば)の向(む)きが2通(とお)りになってしまうため)。

正電荷は外向き、負電荷は内向きの電気力線Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):点(てん)電荷(でんか)の電場(でんば)と重(かさ)ね合(あ)わせ

例題(れいだい)1:1.0×10⁻⁶Cの点(てん)電荷(でんか)から0.30m離(はな)れた点(てん)の電場(でんば)の大(おお)きさは、E=kQr2=9.0×109×1.0×10−60.302=E=k\dfrac{Q}{r^2}=9.0\times10^9\times\dfrac{1.0\times10^{-6}}{0.30^2}=1.0×10⁵N/C。向(む)きは点(てん)電荷(でんか)から外向(そとむ)き(点(てん)電荷(でんか)が正(せい)の場合(ばあい))。

例題(れいだい)2:x軸上(じくじょう)のx=0に+3.0μC、x=0.30mに-3.0μCの点(てん)電荷(でんか)がある。x=0.60mの点(てん)Pでの電場(でんば)を求(もと)める。+3.0μCがつくる電場(でんば)E1E_1は距離(きょり)0.60mでE1=9.0×109×3.0×10−60.602=E_1=9.0\times10^9\times\dfrac{3.0\times10^{-6}}{0.60^2}=7.5×10⁴N/C(x軸(じく)の正(せい)の向(む)き)。-3.0μCがつくる電場(でんば)E2E_2は距離(きょり)0.30mでE2=9.0×109×3.0×10−60.302=E_2=9.0\times10^9\times\dfrac{3.0\times10^{-6}}{0.30^2}=3.0×10⁵N/C(負電荷(ふでんか)へ向(む)かう、x軸(じく)の負(ふ)の向(む)き)。

例題(れいだい)2の続(つづ)き:E1E_1とE2E_2は向(む)きが逆(ぎゃく)なので、Pでの合成(ごうせい)電場(でんば)はベクトルの差(さ)し引(ひ)きでE2−E1=3.0×105−7.5×104=E_2-E_1=3.0\times10^5-7.5\times10^4=2.25×10⁵N/C、向(む)きは-3.0μC側(がわ)(x軸(じく)の負(ふ)の向(む)き)。負電荷(ふでんか)に近(ちか)いE2E_2のほうが強(つよ)いため、合成(ごうせい)電場(でんば)は負電荷(ふでんか)のほうを向(む)く。

2つの電荷による電場の重ね合わせ(点Pでの合成)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

なぜ電気力(でんきりょく)線(せん)の間隔(かんかく)が電場(でんば)の強(つよ)さを表(あらわ)すのか

点(てん)電荷(でんか)QQを中心(ちゅうしん)とする半径(はんけい)rrの球面(きゅうめん)を考(かんが)えると、球面(きゅうめん)の面積(めんせき)は4πr24\pi r^2で、半径(はんけい)が大(おお)きいほど面積(めんせき)は広(ひろ)くなる。電荷(でんか)から出(で)る電気力(でんきりょく)線(せん)の本数(ほんすう)は電荷(でんか)の大(おお)きさだけで決(き)まり、どの半径(はんけい)の球面(きゅうめん)を通(とお)っても本数(ほんすう)は変(か)わらないと決(き)める。

同(おな)じ本数(ほんすう)の線(せん)が、半径(はんけい)が大(おお)きいほど広(ひろ)い球面(きゅうめん)に分散(ぶんさん)して通(とお)ることになるので、単位(たんい)面積(めんせき)あたりを通(とお)る線(せん)の本数(ほんすう)(=線(せん)の間隔(かんかく)の密度(みつど))はr2r^2に反比例(はんぴれい)して減(へ)っていく。これは電場(でんば)の強(つよ)さE=kQ/r2E=kQ/r^2が距離(きょり)の2乗(じょう)に反比例(はんぴれい)することと同(おな)じ形(かたち)をしており、だから線(せん)の間隔(かんかく)の密度(みつど)を電場(でんば)の強(つよ)さの目安(めやす)として読(よ)める。

電気力(でんきりょく)線(せん)が交(まじ)わらないのも同(おな)じ理由(りゆう)からで、ある点(てん)での電場(でんば)の向(む)きはただ1つに決(き)まるので、その点(てん)を通(とお)る電気力(でんきりょく)線(せん)の向(む)きも1通(とお)りしかありえない。重(かさ)ね合(あ)わせの原理(げんり)で合成(ごうせい)した後(あと)の電場(でんば)も常(つね)に1つのベクトルなので、合成後(ごうせいご)の電気力(でんきりょく)線(せん)を描(えが)くときも、やはり交(まじ)わらない1本(ぽん)の線(せん)になる。

確認問題

問題 1 / 42.0×10⁻⁶Cの点(てん)電荷(でんか)から0.10m離(はな)れた点(てん)での電場(でんば)の大(おお)きさは何(なん)N/Cか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/electric-field-and-field-lines/?from=print#quiz

  1. 2.0×10⁻⁶Cの点(てん)電荷(でんか)から0.10m離(はな)れた点(てん)での電場(でんば)の大(おお)きさは何(なん)N/Cか。

    答え:____________

    正解:1.8×10⁶
    E=kQ/r²=9.0×10⁹×2.0×10⁻⁶÷0.10²=1.8×10⁶N/C。

  2. ある点(てん)電荷(でんか)から0.30m離(はな)れた点(てん)での電場(でんば)の大(おお)きさが1.0×10⁵N/Cだった。この点(てん)電荷(でんか)の電気(でんき)量(りょう)は何(なん)μCか。

    答え:____________

    正解:1.0
    E=kQ/r²をQについて解(と)くと、Q=Er²/k=1.0×10⁵×0.30²÷9.0×10⁹=1.0×10⁻⁶C=1.0μC。

  3. x=0とx=0.80mに、どちらも+4.0μCの点(てん)電荷(でんか)がある。この2点(てん)を結(むす)ぶ直線上(ちょくせんじょう)で、電場(でんば)の大(おお)きさが0になる点(てん)のxはいくらか。

    答え:____________

    正解:0.4
    同(おな)じ大(おお)きさの正(せい)電荷(でんか)(新しいタブで開きます)が2つなので、対称性(たいしょうせい)から2点(てん)のちょうど中点(ちゅうてん)で2つの電場(でんば)が逆(ぎゃく)向(む)きにつり合(あ)い0になる。x=0.80÷2=0.4m。

  4. x=0に+5.0μC、x=0.25mに-5.0μCの点(てん)電荷(でんか)がある。x=0.50mの点(てん)Pでの合成(ごうせい)電場(でんば)の大(おお)きさは何(なん)N/Cか。

    答え:____________

    正解:5.4×10⁵
    +5.0μCによる電場(でんば)は距離(きょり)0.50mで1.8×10⁵N/C(+x向(む)き)、-5.0μCによる電場(でんば)は距離(きょり)0.25mで7.2×10⁵N/C(-x向(む)き)。向(む)きが逆(ぎゃく)なので差(さ)し引(ひ)いて7.2×10⁵-1.8×10⁵=5.4×10⁵N/C(-x向(む)き)。

単元のポイント

  • 電場(でんば)(電界(でんかい)) E=F/q。単位(たんい)正電荷(せいでんか)が受(う)ける力(ちから)の向(む)きと大(おお)きさ
  • 点(てん)電荷(でんか)の電場(でんば) E=k Q / r²(正電荷(せいでんか)から外向(そとむ)き)
  • 重(かさ)ね合(あ)わせの原理(げんり) 複数(ふくすう)の電荷(でんか)の電場(でんば)はベクトルとして足(た)し合(あ)わせる
  • 電気力(でんきりょく)線(せん) 電場(でんば)の向(む)きに引(ひ)いた線(せん)。密(みつ)なところほど電場(でんば)が強(つよ)い
問題を解く
単元のポイント
  • 電場(でんば)(電界(でんかい)) E=F/q。単位(たんい)正電荷(せいでんか)が受(う)ける力(ちから)の向(む)きと大(おお)きさ
  • 点(てん)電荷(でんか)の電場(でんば) E=k Q / r²(正電荷(せいでんか)から外向(そとむ)き)
  • 重(かさ)ね合(あ)わせの原理(げんり) 複数(ふくすう)の電荷(でんか)の電場(でんば)はベクトルとして足(た)し合(あ)わせる
  • 電気力(でんきりょく)線(せん) 電場(でんば)の向(む)きに引(ひ)いた線(せん)。密(みつ)なところほど電場(でんば)が強(つよ)い