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電気(でんき)分解(ぶんかい)

カワウソ先生陽極(ようきょく)からは必(かなら)ず塩素(えんそ)が出(で)る、陰極(いんきょく)にできる物質(ぶっしつ)は水溶液(すいようえき)の種類(しゅるい)で変(か)わる、とセットで覚(おぼ)えると整理(せいり)しやすいよ。

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  1. 塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)(新しいタブで開きます)を電気(でんき)分解(ぶんかい)(新しいタブで開きます)すると、陰極(いんきょく)に銅(どう)が付着(ふちゃく)し、陽極(ようきょく)から塩(えん)(新しいタブで開きます)素(そ)が発生(はっせい)する。
  2. 塩酸(えんさん)を電気(でんき)分解(ぶんかい)すると、陰極(いんきょく)から水素(すいそ)(新しいタブで開きます)、陽極(ようきょく)から塩素(えんそ)が発生(はっせい)するが、塩素(えんそ)は水(みず)に溶(と)けやすく見(み)かけの量(りょう)が少(すく)ない。
  3. 陰極(いんきょく)では陽(よう)イオンが電子(でんし)を受(う)け取(と)り、陽極(ようきょく)では陰(いん)イオンが電子(でんし)を失(うしな)うことで、決(き)まった物質(ぶっしつ)ができる。

詳しく

塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)の電気分解(でんきぶんかい)

塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)に炭素(たんそ)電極(でんきょく)を入(い)れて電流(でんりゅう)を流(なが)すと、電源(でんげん)の-極(きょく)につないだ陰極(いんきょく)には赤色(あかいろ)の銅(どう)が付着(ふちゃく)する。これは、水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)中(なか)の銅(どう)イオンCu²⁺が電子(でんし)を2個(こ)受(う)け取(と)って銅(どう)原子(げんし)になったためだ。

電源(でんげん)の+極(きょく)につないだ陽極(ようきょく)からは、黄(き)緑色(みどりいろ)で特有(とくゆう)のにおいを持(も)つ気体(きたい)の塩素(えんそ)Cl₂が発生(はっせい)する。これは、塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻が電子(でんし)を1個(こ)ずつ失(うしな)って塩素(えんそ)原子(げんし)になり、2個(こ)結(むす)びついて塩素(えんそ)分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)になったためである。

塩化(えんか)銅(どう)の電離(でんり)(新しいタブで開きます)式(しき)はCuCl₂→Cu²⁺+2Cl⁻と書(か)く。電気(でんき)分解(ぶんかい)の全体(ぜんたい)をまとめると、CuCl₂→Cu+Cl₂という化学(かがく)反応(はんのう)式(しき)(新しいタブで開きます)になる。電流(でんりゅう)を流(なが)す前(まえ)の塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)の青色(あおいろ)は銅(どう)イオンCu²⁺の色(いろ)によるもので、電気(でんき)分解(ぶんかい)が進(すす)むと色(いろ)がうすくなっていく。

塩化銅水溶液の電気分解Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

塩酸(えんさん)の電気分解(でんきぶんかい)

うすい塩酸(えんさん)に炭素(たんそ)電極(でんきょく)を入(い)れて電流(でんりゅう)を流(なが)すと、陰極(いんきょく)からは水素(すいそ)H₂が、陽極(ようきょく)からは塩素(えんそ)Cl₂が発生(はっせい)する。塩酸(えんさん)は塩化(えんか)水素(すいそ)HClが電離(でんり)した水溶液(すいようえき)で、電離(でんり)式(しき)はHCl→H⁺+Cl⁻と書(か)く。

陰極(いんきょく)では、水素(すいそ)イオンH⁺が電子(でんし)を1個(こ)受(う)け取(と)って水素(すいそ)原子(げんし)になり、2個(こ)結(むす)びついて水素(すいそ)分子(ぶんし)になる。陽極(ようきょく)では、塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻が電子(でんし)を1個(こ)ずつ失(うしな)って塩素(えんそ)原子(げんし)になり、2個(こ)結(むす)びついて塩素(えんそ)分子(ぶんし)になる。

ところが実際(じっさい)に集(あつ)めると、陽極(ようきょく)側(がわ)の塩素(えんそ)の体積(たいせき)は陰極(いんきょく)側(がわ)の水素(すいそ)よりずっと少(すく)ない。塩素(えんそ)は水(みず)に溶(と)けやすい気体(きたい)なので、発生(はっせい)した塩素(えんそ)の一部(いちぶ)が水溶液(すいようえき)に溶(と)けてしまうためである。水素(すいそ)はほとんど水(みず)に溶(と)けないので、ほぼそのまま集(あつ)まる。

塩酸の電気分解Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

陰極(いんきょく)・陽極(ようきょく)と電子(でんし)の動(うご)き

電気(でんき)分解(ぶんかい)では、電源(でんげん)の-極(きょく)につないだ電極(でんきょく)を陰極(いんきょく)、+極(きょく)につないだ電極(でんきょく)を陽極(ようきょく)という。水溶液中(すいようえきちゅう)の陽(よう)イオンは陰極(いんきょく)に引(ひ)かれて移動(いどう)し、電子(でんし)を受(う)け取(と)って原子(げんし)になる。陰(いん)イオンは陽極(ようきょく)に引(ひ)かれて移動(いどう)し、電子(でんし)を失(うしな)って原子(げんし)へもどっていく。

つまり、陰極(いんきょく)では電子(でんし)を受(う)け取(と)る変化(へんか)が起(お)こり、陽極(ようきょく)では電子(でんし)を失(うしな)う変化(へんか)が起(お)こる。どちらの電極(でんきょく)で何(なに)ができるかは、水溶液(すいようえき)に含(ふく)まれるイオンの種類(しゅるい)によって決(き)まる。

塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)と塩酸(えんさん)は、どちらも陽極(ようきょく)から塩素(えんそ)が発生(はっせい)する点(てん)が共通(きょうつう)している。一方(いっぽう)、陰極(いんきょく)にできる物質(ぶっしつ)は、水溶液(すいようえき)に含(ふく)まれる陽(よう)イオンの種類(しゅるい)(銅(どう)イオンか水素(すいそ)イオンか)によって、銅(どう)になるか水素(すいそ)になるかという違(ちが)いだ。

確認問題

問題 1 / 4塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)を電気(でんき)分解(ぶんかい)したとき、陰極(いんきょく)に付着(ふちゃく)するものはどれか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/electrolysis-of-solutions/?from=print#quiz

  1. 塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)を電気(でんき)分解(ぶんかい)したとき、陰極(いんきょく)に付着(ふちゃく)するものはどれか。

    • ◯ 赤色(あかいろ)の銅(どう)
    • ◯ 黒色(こくしょく)の酸化(さんか)銅(どう)
    • ◯ 無色(むしょく)の水素(すいそ)
    • ◯ 黄(き)緑色(みどりいろ)の塩素(えんそ)

    正解:赤色の銅
    陰極(いんきょく)では、水溶液(すいようえき)(新しいタブで開きます)中(なか)の銅(どう)イオン(新しいタブで開きます)Cu²⁺が電子(でんし)を2個(こ)受(う)け取(と)って銅(どう)原子(げんし)になり、赤色(あかいろ)の銅(どう)として付着(ふちゃく)する。

  2. 塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)を電気(でんき)分解(ぶんかい)したとき、陽極(ようきょく)から発生(はっせい)する気体(きたい)はどれか。

    • ◯ 酸素(さんそ)
    • ◯ 二酸化炭素(にさんかたんそ)
    • ◯ 水素(すいそ)
    • ◯ 塩素(えんそ)

    正解:塩素
    陽極(ようきょく)では、塩(えん)(新しいタブで開きます)化(か)物(ぶつ)イオンCl⁻が電子(でんし)を失(うしな)って塩素(えんそ)原子(げんし)になり、2個(こ)結(むす)びついて黄(き)緑色(みどりいろ)で特有(とくゆう)のにおいの塩素(えんそ)Cl₂になる。

  3. うすい塩酸(えんさん)を電気(でんき)分解(ぶんかい)したとき、陰極(いんきょく)と陽極(ようきょく)から発生(はっせい)する気体(きたい)の組(く)み合(あ)わせはどれか。

    • ◯ 陰極(いんきょく):酸素(さんそ) 陽極(ようきょく):水素(すいそ)
    • ◯ 陰極(いんきょく):水素(すいそ) 陽極(ようきょく):酸素(さんそ)
    • ◯ 陰極(いんきょく):水素(すいそ) 陽極(ようきょく):塩素(えんそ)
    • ◯ 陰極(いんきょく):塩素(えんそ) 陽極(ようきょく):水素(すいそ)

    正解:陰極:水素 陽極:塩素
    塩酸(えんさん)はHCl→H⁺+Cl⁻に電離(でんり)(新しいタブで開きます)している。陰極(いんきょく)では水素(すいそ)イオンH⁺が電子(でんし)を受(う)け取(と)って水素(すいそ)(新しいタブで開きます)に、陽極(ようきょく)では塩化物(えんかぶつ)イオンCl⁻が電子(でんし)を失(うしな)って塩素(えんそ)になる。

  4. 塩酸(えんさん)の電気分解(でんきぶんかい)で、集(あつ)まる塩素(えんそ)の見(み)かけの体積(たいせき)が水素(すいそ)より少(すく)なくなるのはなぜか。

    • ◯ 塩素(えんそ)は水素(すいそ)より軽(かる)いから
    • ◯ 陽極(ようきょく)のほうが陰極(いんきょく)より電子(でんし)を受(う)け取(と)りやすいから
    • ◯ 塩素(えんそ)は水(みず)に溶(と)けやすいから
    • ◯ 塩素(えんそ)は空気中(くうきちゅう)で燃(も)えるから

    正解:塩素は水に溶けやすいから
    塩素(えんそ)は水(みず)に溶(と)けやすい気体(きたい)なので、発生(はっせい)した一部(いちぶ)が水溶液(すいようえき)に溶(と)けてしまい、集(あつ)めて見(み)える体積(たいせき)が少(すく)なくなる。水素(すいそ)はほとんど水(みず)に溶(と)けない。

単元のポイント

  • 塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)の電気分解(でんきぶんかい) 陰極(いんきょく)に赤色(あかいろ)の銅(どう)が付着(ふちゃく)し、陽極(ようきょく)から黄(き)緑色(みどりいろ)で特有(とくゆう)のにおいの塩素(えんそ)が発生(はっせい)する
  • 塩酸(えんさん)の電気分解(でんきぶんかい) 陰極(いんきょく)から水素(すいそ)、陽極(ようきょく)から塩素(えんそ)が発生(はっせい)する。塩素(えんそ)は水(みず)に溶(と)けやすく、見(み)かけの量(りょう)は水素(すいそ)より少(すく)ない
  • 陰極(いんきょく)・陽極(ようきょく) 電源(でんげん)の-極(きょく)につないだ電極(でんきょく)が陰極(いんきょく)、+極(きょく)につないだ電極(でんきょく)が陽極(ようきょく)
  • 電極(でんきょく)での電子(でんし)の授受(じゅじゅ) 陰極(いんきょく)では陽(よう)イオンが電子(でんし)を受(う)け取(と)り、陽極(ようきょく)では陰(いん)イオンが電子(でんし)を失(うしな)う
問題を解く
単元のポイント
  • 塩化銅水溶液(えんかどうすいようえき)の電気分解(でんきぶんかい) 陰極(いんきょく)に赤色(あかいろ)の銅(どう)が付着(ふちゃく)し、陽極(ようきょく)から黄(き)緑色(みどりいろ)で特有(とくゆう)のにおいの塩素(えんそ)が発生(はっせい)する
  • 塩酸(えんさん)の電気分解(でんきぶんかい) 陰極(いんきょく)から水素(すいそ)、陽極(ようきょく)から塩素(えんそ)が発生(はっせい)する。塩素(えんそ)は水(みず)に溶(と)けやすく、見(み)かけの量(りょう)は水素(すいそ)より少(すく)ない
  • 陰極(いんきょく)・陽極(ようきょく) 電源(でんげん)の-極(きょく)につないだ電極(でんきょく)が陰極(いんきょく)、+極(きょく)につないだ電極(でんきょく)が陽極(ようきょく)
  • 電極(でんきょく)での電子(でんし)の授受(じゅじゅ) 陰極(いんきょく)では陽(よう)イオンが電子(でんし)を受(う)け取(と)り、陽極(ようきょく)では陰(いん)イオンが電子(でんし)を失(うしな)う