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内部(ないぶ)エネルギーと潜熱(せんねつ)

カワウソ先生内部(ないぶ)エネルギーが増(ふ)えても、温度(おんど)が上(あ)がるとは限(かぎ)らないよ。状態変化(じょうたいへんか)の間(あいだ)は、熱(ねつ)が潜熱(せんねつ)として使(つか)われて温度(おんど)は変(か)わらないんだ。

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  1. 原子(げんし)・分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)の運動(うんどう)エネルギー(新しいタブで開きます)と、分子(ぶんし)どうしの間(あいだ)に働(はたら)く力(ちから)による位置(いち)エネルギーの総和(そうわ)を内部(ないぶ)エネルギーという。熱運動(ねつうんどう)(新しいタブで開きます)が激(はげ)しくなると、内部(ないぶ)エネルギーは増加(ぞうか)する。
  2. 物質(ぶっしつ)は温度(おんど)によって固体(こたい)・液体(えきたい)・気体(きたい)(新しいタブで開きます)の状態(じょうたい)(物質(ぶっしつ)の三態(さんたい))の間(あいだ)を変化(へんか)する。熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなるほど、粒子(りゅうし)どうしの結(むす)びつきを振(ふ)り切(き)りやすくなる。
  3. 融解(ゆうかい)や蒸発(じょうはつ)などの状態変化(じょうたいへんか)の間(あいだ)は、熱(ねつ)を吸収(きゅうしゅう)しても温度(おんど)は変(か)わらない。このとき使(つか)われる熱量(ねつりょう)を潜熱(せんねつ)という(融解(ゆうかい)熱(ねつ)・気化(きか)熱(ねつ)など)。

詳しく

内部(ないぶ)エネルギーと潜熱(せんねつ)

物質(ぶっしつ)をつくる原子(げんし)・分子(ぶんし)は、熱運動(ねつうんどう)による運動(うんどう)エネルギーと、分子(ぶんし)どうしの間(あいだ)に働(はたら)く力(ちから)による位置(いち)エネルギーをもつ。この2つの総和(そうわ)を内部(ないぶ)エネルギーという。温度(おんど)が上(あ)がって熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなるほど、内部(ないぶ)エネルギーは大(おお)きくなる。

物質(ぶっしつ)は、温度(おんど)によって固体(こたい)・液体(えきたい)・気体(きたい)という3つの状態(じょうたい)(物質(ぶっしつ)の三態(さんたい))の間(あいだ)で状態変化(じょうたいへんか)する。固体(こたい)では粒子(りゅうし)はほぼ決(き)まった位置(いち)で振動(しんどう)するだけだが、熱運動(ねつうんどう)が激(はげ)しくなるほど粒子(りゅうし)どうしの結(むす)びつきを振(ふ)り切(き)りやすくなり、液体(えきたい)・気体(きたい)へと変(か)わっていく。

融解(ゆうかい)や蒸発(じょうはつ)などの状態変化(じょうたいへんか)が起(お)こっている間(あいだ)は、熱(ねつ)を吸収(きゅうしゅう)していても温度(おんど)は一定(いってい)に保(たも)たれる。このとき吸収(きゅうしゅう)・放出(ほうしゅつ)される熱量(ねつりょう)を潜熱(せんねつ)という。固体(こたい)1gを同(おな)じ温度(おんど)の液体(えきたい)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)を融解(ゆうかい)熱(ねつ)、液体(えきたい)1gを同(おな)じ温度(おんど)の気体(きたい)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)を気化(きか)熱(ねつ)(蒸(じょう)発(はつ)熱(ねつ)(新しいタブで開きます))という。

氷(こおり)(0℃)が融解(ゆうかい)して水(みず)(0℃)になるときの融解(ゆうかい)熱(ねつ)は1gあたり約(やく)334J、水(みず)(100℃)が気化(きか)して水蒸気(すいじょうき)(100℃)になるときの気化(きか)熱(ねつ)は1gあたり約(やく)2260Jである。

物質の三態と内部エネルギーAsatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

例題(れいだい):融解(ゆうかい)と気化(きか)に必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)

例題(れいだい)1:0℃の氷(こおり)20gをすべて0℃の水(みず)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)は何(なん)Jか。融解(ゆうかい)熱(ねつ)を1gあたり334Jとすると、Q=20×334=Q=20\times334=6680J。

例題(れいだい)2:100℃の水(みず)5.0gをすべて100℃の水蒸気(すいじょうき)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)は何(なん)Jか。気化(きか)熱(ねつ)を1gあたり2260Jとすると、Q=5.0×2260=Q=5.0\times2260=11300J。

例題(れいだい)3:0℃の氷(こおり)20gに6680Jの熱(ねつ)を加(くわ)えてすべて水(みず)にしたあと、さらに熱(ねつ)を加(くわ)え続(つづ)けると、今度(こんど)は温度(おんど)が上(あ)がり始(はじ)める。状態変化(じょうたいへんか)が終(お)わったところで、潜熱(せんねつ)として使(つか)われる熱(ねつ)から、温度(おんど)を上(あ)げる熱(ねつ)へ役割(やくわり)が変(か)わる。

なぜ状態変化(じょうたいへんか)の間(あいだ)は温度(おんど)が変(か)わらないのか

状態変化(じょうたいへんか)の間(あいだ)に加(くわ)えた熱(ねつ)は、原子(げんし)・分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギー(温度(おんど)に対応(たいおう)する部分(ぶぶん))を増(ふ)やすのではなく、分子(ぶんし)どうしの結(むす)びつきを振(ふ)り切(き)るための位置(いち)エネルギーに使(つか)われる。だから、熱(ねつ)を吸収(きゅうしゅう)しているのに温度(おんど)(熱運動(ねつうんどう)の激(はげ)しさ)は変(か)わらない。

気体(きたい)になった分子(ぶんし)どうしの間(あいだ)の力(ちから)はほとんど働(はたら)かないので、気体(きたい)の内部(ないぶ)エネルギーは、ほぼ運動(うんどう)エネルギーだけで決(き)まる。固体(こたい)・液体(えきたい)から気体(きたい)に変(か)わるときに大(おお)きな気化(きか)熱(ねつ)が必要(ひつよう)なのは、分子(ぶんし)どうしの結(むす)びつきを完全(かんぜん)に振(ふ)り切(き)るためだ。

中学校(ちゅうがっこう)では、物質(ぶっしつ)が固体(こたい)・液体(えきたい)・気体(きたい)の間(あいだ)で状態変化(じょうたいへんか)することを、体積(たいせき)は変(か)わるが質量(しつりょう)は変(か)わらないという視点(してん)で学(まな)んだ。ここでは、その状態変化(じょうたいへんか)を内部(ないぶ)エネルギーと潜熱(せんねつ)という熱量(ねつりょう)の視点(してん)から見直(みなお)す。

加熱時間と温度のグラフ(融解の間は温度が一定)Asatte Studio(Manazoo)/オリジナル(コードで作図)

確認問題

問題 1 / 4固体(こたい)→液体(えきたい)→気体(きたい)と状態(じょうたい)が変(か)わるとき、物質(ぶっしつ)の内部(ないぶ)エネルギーはどうなるか。

確認問題(解答用紙)

この問題を端末で解くための QR コード

スマホやタブレットで読み取ると、この問題をその場で解けます。

https://manazoo.com/science/internal-energy-and-latent-heat/?from=print#quiz

  1. 固体(こたい)→液体(えきたい)→気体(きたい)と状態(じょうたい)が変(か)わるとき、物質(ぶっしつ)の内部(ないぶ)エネルギーはどうなるか。

    • ◯ 増加(ぞうか)する
    • ◯ 減少(げんしょう)する
    • ◯ 変(か)わらない
    • ◯ 0になる

    正解:増加する
    内部(ないぶ)エネルギーは運動(うんどう)エネルギー(新しいタブで開きます)と位置(いち)エネルギーの総和(そうわ)。熱運動(ねつうんどう)(新しいタブで開きます)が激(はげ)しくなって状態(じょうたい)が変(か)わるほど、内部(ないぶ)エネルギーは増加(ぞうか)する。

  2. 0℃の氷(こおり)がすべて0℃の水(みず)になるまで熱(ねつ)を加(くわ)え続(つづ)けている間(あいだ)、温度(おんど)はどう変化(へんか)するか。

    • ◯ 加(くわ)えた熱(ねつ)と逆(ぎゃく)向(む)きに下(さ)がる
    • ◯ 急(きゅう)に100℃まで上(あ)がる
    • ◯ 状態変化(じょうたいへんか)が終(お)わるまで0℃のまま変(か)わらない
    • ◯ 熱(ねつ)を加(くわ)えるとともに上(あ)がり続(つづ)ける

    正解:状態変化が終わるまで0℃のまま変わらない
    加(くわ)えた熱(ねつ)(潜熱(せんねつ))は分子(ぶんし)(新しいタブで開きます)どうしの結(むす)びつきを振(ふ)り切(き)るために使(つか)われ、運動(うんどう)エネルギー(温度(おんど))は変化(へんか)しない。状態変化(じょうたいへんか)(新しいタブで開きます)が終(お)わるまで0℃のまま変(か)わらない。

  3. 0℃の氷(こおり)20gをすべて0℃の水(みず)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)は何(なん)Jか。融解(ゆうかい)熱(ねつ)を1gあたり334Jとする。

    答え:____________

    正解:6680
    Q=m×(融解(ゆうかい)熱(ねつ))=20×334=6680J。

  4. 100℃の水(みず)5.0gをすべて100℃の水蒸気(すいじょうき)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)は何(なん)Jか。気化(きか)熱(ねつ)を1gあたり2260Jとする。

    答え:____________

    正解:11300
    Q=m×(気化(きか)熱(ねつ))=5.0×2260=11300J。

単元のポイント

  • 内部(ないぶ)エネルギー 原子(げんし)・分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーと位置(いち)エネルギーの総和(そうわ)。温度(おんど)が上(あ)がると増加(ぞうか)する
  • 潜熱(せんねつ) 状態変化(じょうたいへんか)の間(あいだ)に吸収(きゅうしゅう)・放出(ほうしゅつ)される熱量(ねつりょう)。温度(おんど)は変化(へんか)しない
  • 融解(ゆうかい)熱(ねつ) 固体(こたい)1gを同(おな)じ温度(おんど)の液体(えきたい)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)。氷(こおり)→水(みず)は1gあたり約(やく)334J
  • 気化(きか)熱(ねつ)(蒸発(じょうはつ)熱(ねつ)) 液体(えきたい)1gを同(おな)じ温度(おんど)の気体(きたい)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)。水(みず)→水蒸気(すいじょうき)(100℃)は1gあたり約(やく)2260J
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単元のポイント
  • 内部(ないぶ)エネルギー 原子(げんし)・分子(ぶんし)の運動(うんどう)エネルギーと位置(いち)エネルギーの総和(そうわ)。温度(おんど)が上(あ)がると増加(ぞうか)する
  • 潜熱(せんねつ) 状態変化(じょうたいへんか)の間(あいだ)に吸収(きゅうしゅう)・放出(ほうしゅつ)される熱量(ねつりょう)。温度(おんど)は変化(へんか)しない
  • 融解(ゆうかい)熱(ねつ) 固体(こたい)1gを同(おな)じ温度(おんど)の液体(えきたい)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)。氷(こおり)→水(みず)は1gあたり約(やく)334J
  • 気化(きか)熱(ねつ)(蒸発(じょうはつ)熱(ねつ)) 液体(えきたい)1gを同(おな)じ温度(おんど)の気体(きたい)にするのに必要(ひつよう)な熱量(ねつりょう)。水(みず)→水蒸気(すいじょうき)(100℃)は1gあたり約(やく)2260J